トイレをしようと思い、中にいたスタッフにトイレはどこか聞くと、2階にあるよと言われ、階段を上った。2回のどこかわからない。適当に歩いていると、体の大きな黒人が現れ、突然でびっくりしたが、何も言っていないのに、そこだと言った。何がそこなのだろうと思い、行ってみるとトイレであった。おそらく2階に来る人はトイレの用事の人が多いのだろう。私は「大」の方のトイレであった。中には誰もいない。ゆっくりトイレができると思い、二つ「大」ができるトイレがあった。しばらくすると、隣の「大」をするトイレに人が入ってきた。そして「小」をする人も入ってきた。その時は何も思わなかったが、「小」を済ませた人がトイレから出ていき、「大」をしている隣の人と、私だけになった。そこから私は少し怖くなってきた。早く済ませようと思ったが、なかなか出ない。かなり焦った。しかし、もっと焦ったのは、どうも隣にいる人の物音がしないのだ。トイレしている様子ではない。何をしていたかは全く分からないが、とりあえずトイレはしていなかった。それが一番怖かった。結局先に出ていったのは隣の人であった。私も出すモノをすべて出し、1階へ降りていった。
ストンプはブロードウェイではなく、オフ・ブロードウェイと私はこのブログでも書いているが、どう違うのか疑問に思っている人がいるかもしれないので少し説明しておこう。
ブロードウェイはみんな知っているが、オフ・ブロードウェイとはどういうものなのだろうか。オフ・ブロードウェイとは、ブロードウェイとは違い、興行成績を意識せずに前衛的、実験的なパフォーミングの舞台を見せてくれる。ブロードウェイから外れたエリア、おもにダウンタウンで行われるためにそう呼ばれるようになった。ブロードウェイのやり方に疑問を感じた演劇人が、枠にとらわれない実験的な演出を行う、自由な発想やユニークなスタイルの演目が多くブロードウェイにも強い影響を与えている。オフであったものが、ブロードウェイに昇格する事もある。会場もブロードウェイと比べて小さくなる。
しかし、オフオフ・ブロードウェイも存在する。今では、オフ・ブロードウェイも商業的に成功をおさめ、ある意味でその本来の性質を失いつつある。これに代わってオフオフ・ブロードウェイの存在があるのだ。劇場という施設から離れて、ロフトや教会、カフェといったところで上演される。
ブロードウェイとは3種類あることを覚えてもらいたい。そして、ブロードウェイのミュージカルを観に行くときは、この3種類があったことを思い出してもらいたい。オフ・ブロードウェイは野球のマイナーリーグなどとは違う。彼らも本物だ。さぁ、そろそろストンプの始まる時間だ。
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