やっとのことでニューヨークに到着した。歩いて予約したホテルまで行く予定であったが、すでに23時を過ぎており、遅くなった場合はタクシーを使うようにと高校の担任の先生に言われていたので、タクシーで行くことに。といっても、駅に到着し、どこの出口から出たら良いのかわからなかった。タクシーもどこで捕まえるのかもわからなかった。やはりここでも警察に聞くことにした。青の出口から出たらタクシーに乗れるというので、迷わずその出口へ行くことに。タクシーが待っていてくれるのかと思っていたが、自分で捕まえなければならないみたいだ。どうやって捕まえるんだ?と思った。周りに人がいたが、やはり少し怖かった。早くホテルに行かなければと、誰かタクシーを捕まえるのを参考にしようと思い、少し観察する事に。道の半分くらいまで出ていき、手を少し上げて捕まえるのを見た。あまり日本と変わりない。私もタクシーが来るのを待った。来たので手を上げ、停まってくれた。アメリカでは自分でドアの開け閉めをしなければならない。自分でドアを開け、行き先を言う。行き先もアメリカでは、場所を言うことはあまりない。縦に走っている道と横に走っている道に名前を言うのだ。縦がアヴェニュー、横がストリートだ。私のホテルは、5thアヴェニュー、28thストリートだ。そう言うと通じたのか走りだした。
タクシーの運転手さんは最初の方はあまり愛層が良くなかったが、私が質問ばかりしているとだんだん笑顔が出てきて、楽しく話をするようになった。ニューヨークは危険ですかと聞くと、マンハッタンは大丈夫、ブロンクスとクイーンズは“BLACK AREA” と言っていた。やはり先生から聞いていた通りであった。ここでも地震の話になり、かなり心配してくれた。日本に行けたらなぁ、と言ってくれたので、日本は良いところですよと私が言うと、笑ってくれた。私が言った交差点に到着した。そのホテルがどこにあるのか聞かれ、地図を渡した。あそこじゃないのかな、と運転手さんが指さしたので、見てみると、私の泊まるホテルの名前が書いてあった。“Yes!!” と大きな声で答えてしまった(笑)。運賃は$7.5であった。私は$10渡し、おつりはいりません、とっておいてください、と言うと、ありがとう、頑張ってね、と言ってくれた。私もありがとうと答え、車から降りた。
ホテルのカウンターへ行き、予約した時のメールのコピーを見せた。明日に私のスーツケースが届くことを伝えた。先にホテル代を払うことにした。ここであのクレジットカードの登場だ。大きなお金を払う時はここではほとんどカードで支払う。カードの方が現金よりも信用度が違うからだ。
部屋のカギを渡され、私は7階だったのでそこまでエレベータで。エレベーターを降りると、なんだか薄暗い。あまりいい雰囲気ではない。部屋のカギを開けて中に入ってみる。大きなベッドが真ん中にあり、水道があり、テレビがある。普通の部屋だ。しかし、トイレと風呂が無い。私は一応トイレと風呂が付いてあることを確認して予約したつもりだったが、無いのである。部屋の外の廊下の突き当たりに行ってみると、ドアがあり、そこを開けてみると風呂とトイレがある。なるほど、共同で使えということかと思った。しかしそのドアのかぎが壊れているではないか。風呂に入っている間に違う人が入ってきたら怖いではないか。そう思い、ここで風呂に入ることをあきらめた。ありがたいことに部屋にある水道からはお湯が出たので、そこで頭だけは洗うことができた。
今日はかなり疲れた。機内食以来何も食べていないが、今日は何も食べずに寝ようと思った。テレビを付け、日記を書いた。このホテルまでは長い道のりだったが、まだ旅は始まったばかりである。これからが楽しいのだ。そう言い聞かせ、目覚ましをセットし、眠ることにした。
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