2011年6月23日木曜日

Amtrak

 ユニオン駅に着いたが、アムトラックのチケットを買わなければならない。ユニオン駅は当たり前だが、初めてであったのでどこに何があるかわからない。警察がいたので、どこで切符を買うのか聞いてみると、親切に教えてくれた。うまく買えるかかなり心配であった。何時発のアムトラックがあるのか、値段はいくらか、わからないことばかりである。とりあえずカウンターへ行き、ニューヨークのペンシルバニア駅まで行きたいのだがと言うと、二つ候補を上げてくれた。一つはかなり早くニューヨークに到着するが、値段も高いもので、もう一つはそれほど早くは到着しないが、値段は安いものだ。安いと言ってもそれなりの値段はしたが。お金があまりないということで安い方のチケットを買うことに。発車は19時過ぎであった。ニューヨークに到着するのは23時であった。予定よりも2時間遅くなってしまった。
 発射まで少し時間があったので、水を買いたいと思い、売店みたいなところへ行った。新聞もあったので、記念にニューヨークタイムズの新聞を買った。その他にも土産物屋さんに入ってみたりと時間を潰していた。早速欲しいものが見つかったのだが、お金を節約しなければと思い、買わなかった。
 アムトラックは日本の電車や新幹線みたいに自由にホームに入ったりすることはできない。ゲートというのがあるのだが、そのゲートが開くまでその前で並んで待っておかなければならないのだ。ここでもどこのゲートに並んでいいのかわからない。とりあえず人が一番多いところへ並んだ。すぐ後ろにいた女性の方に、持っていたチケットを見せて同じアムトラックか確かめた。ラッキー、一緒であった。アムトラックは指定席が無く、自由席なので早くから並ぶ人が多いのだ。
 しばらくするとゲートが開きホームへ行くことに。先ほど会話した女性の後ろをついていくことにし、どうにか椅子に座ることができた。先ほどの女性が斜め前に座り、私と目が合い、“Hi” と私が手を振りながら口で言うと彼女も手を振って返してくれた。さぁ、出発である。3時間以上もかかるので、少し疲れたのか眠くなってきたので、眠ることにした。
 ちょうど目が覚めたのはフィラデルフィア駅であった。先ほどの女性がこの駅で降りていった。まだあと1時間半くらいはある。もう一度寝ることに。寝るといってもぐっすりと寝ることはできなかった。乗り過ごしてしまえば大変なことになるからだ。そして車内放送のアナウンスは何を言っているのか全く分からなかった。緊張しながら寝ていた。だんだんとニューヨークに近づいている。駅に停まるごとにホームの駅の看板を必死で見ていた。今はどこの駅か。車掌さんにも聞いてみたが、何を言っているかわからなかった。聞き返してもおそらくわからなかっただろう。
 そしてある駅に止まった。“Penn Station” と書いてある。それにギョッとした。ペンシルバニア駅は略してペン駅というからだ。降りなければ!と急いで降りようとし、一応後ろに座っていた二人の女性の方に、ここはペンシルバニア駅か聞いてみると、次ですよ、と教えてくれた。助かった。間違って降りても次のアムトラックが来るのは何時かわからなかった。次の駅か、と焦った気持ちを落ち着かせていた。やっとのことで、ペンシルバニア駅、ニューヨークに到着する事ができた。23時過ぎであった。

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