ワシントンフライヤーという空港のシャトルバスに乗った。$10である。20分から30分くらい乗り、地下鉄の駅に到着した。地下鉄に乗って、ユニオン駅というところまで行かなければならない。そのユニオン駅にアムトラックが発着するのだ。先ほど話をした年配の女性の方と一緒に降り、地下鉄の切符の買い方を教えてくれるという。その女性は定期券みたいなものかは分からないが、すでに切符を持っていた。しかしその女性もシングルパスの買い方がわからないのだ。そこで近くにいた黒人の警備員の方に切符の買い方を教えてくれるように頼んだ。もちろんということで一緒に切符を買ってくれたのだ。ありがたいありがたい。
その女性にどこまで行くのか聞かれ、ニューヨークに行かなければならないので、とりあえずユニオン駅までですと言ったら、驚いていた。ユニオン駅まで行くのに、地下鉄の乗り換えが必要なのである。オレンジラインからレッドラインに乗り換えなければならない。そこでその女性は周りにユニオン駅まで行く人を探してくれたのだ。おそらく私一人では心配だったのであろう。私も誰かいてくれた方が安心である。そこで私と同じくらいの年の女の子と出会った。彼女もニューヨークに行くという。それでは一緒にいきなさいとその年配の女性が言い、その女の子も一緒に行こうと言ってくれた。
その女の子は、グレイハウンドというバスを使ってニューヨークに行くらしい。それを聞いて私もグレイハウンドで行こうかなとも思ったが、アムトラックにした。今思えば一緒に行っていたらと少し後悔している。外国人の友達を作りたいと思っていたからである。日本から来たというと、私の家族のことを心配してくれ、とてもうれしかった。年配の女性の方とその女の子と私の3人で話をしていたが、年配の方はロンドン出身で、その女の子はアルゼンチン出身で、私は日本出身だった。みんなバラバラでアメリカの多民族国家というのを思い出し、ここでも表れているのかなと思った。途中で年配の女性の方が先に地下鉄を降りた。私とその女の子と一緒に椅子に座った。またまたいろんな話をした。いつアメリカに来たかと聞かれると、3時間前と答えたら、びっくりしていた(笑)。荷物はどうしたの、と聞かれ、見つけられなかったと答えたら、どうするのと聞かれた。ニューヨークのホテルまで持って来てもらうんだ、と答えたら、重たい荷物を運ばなくていいね、私はこんなにたくさんあると答え、確かに荷物がたくさんあった。彼女にそう言われると、確かに荷物を運ばなくてラッキーだったかもしれないと思うようになった。
地下鉄に乗り換えるとき、荷物が重そうだったので、持ってあげることに。確かに重かった。彼女も大分助かった様子であった。オレンジラインからレッドラインへ。地下鉄の駅は大変混雑していた。あれで一人でいたらかなり困っただろうと思い、彼女がいてくれて助かった。
無事にユニオン駅に到着し、ここを真っ直ぐ行けばアムトラックのチケット売り場があるよ、と教えてくれ、彼女はエスカレーターで上に行くらしい。感謝の気持ちを伝え、お別れした。私も彼女と一緒にグレイハウンドでニューヨークに行っておいたらと思う。そこでメールアドレスでも聞いておけば、今度ニューヨークに来た時、案内を頼めたのにと今さら思うのだ。後悔しているところである。一期一会、出会いは大切にしなければならない。とにもかくにも、彼女に出会えたことを感謝している。
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