2011年6月1日水曜日

被災された方の声

 今日も晴れたが、寒いのが少し残った。今入院している友達から先ほど電話がかかってきた。まだ詳しいことはわからないらしいが、今のところは胃腸炎の一種だと言われているらしい。明日詳しい検査をするのだそうだ。熱も40度から、37,8度にまで下がったという。うまくいけば今週には退院できるのだそうだ。早く元気になってほしい。
 今日、最後の災害ボランティアの報告会をした。毎回数人集まって来てくれて、本当にうれしい。この団体に参加するかしないかは別として、聞きに来てくれるだけでも意識が変わるのではないだろうか。
 さて、この報告会はだいたい30分弱で終わるくらいの長さにしてある。長すぎて、聞いている人の集中力が切れてしまってもいけないし、長いと参加自体おっくうになる人もいるかもしれないので、この30分に設定したのだ。いつもの流れで、最後に質問や要望、意見のコーナーを設けている。しかし今まで2回とも手を上げて質問などをする人はいなかった。個別に聞きにくれる人はいたのだが。しかし今日は一人に学生が質問で手を上げてくれた。女性で、私と同じ学年であった。彼女は質問というより、私に質問をした。「青森に住む人の、この災害に対する意識の低さを感じますか」というものであった。彼女も岩手県に住んでいて、被災したらしい。いきなりの質問に驚いたが、私は私の意見を述べてみた。答えになったかどうかはわからないが、とりあえず自分の意見を言ってみた。この質問は私に求めていたが、本当は青森県民に聞きたかったのではないだろうか。青森の災害に対する意識の低さを彼女は感じているそうだ。報告会の後、彼女と少し話をしたのだが、やはりそう感じているらしい。私も感じている。意識があれば、私たちがやろうとしているボランティア団体などは、もうとっくに誰か立ち上げているはずだ。春休みを経て、ここ青森に帰ってきたら、岩手県がすぐそばなので、ボランティア募集をしているだろうと思いながらここ青森に帰ってきた。しかしそのようなものはなかった。ショックだった。
 彼女の住んでいるところは、まだメディアに取り上げられていないような小さな町らしい。地元の人しかわからないようなところだと言う。地元の声が一番確かなのではないだろうか。やはりメディアにも限界がある。見えないところばかりだ。もしこの団体が立ち上がったらそこに行こう、という話をした。彼女もこの団体に入ってくれた。最後に、「このような話が聞けてうれしかった」と言ってもらった。私もうれしい。復興にほんの少しでもいい。協力できたら、これほどうれしいことはない。

1 件のコメント:

  1. 三回報告会をして何か得ることができましたか?

    一人でもボランティアに参加してくれる学生が増えるといいですね‼

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