さぁ、旅の続きである。バッゲージクレームセンターに直行だ。私が乗っていた飛行機はユナイテッド航空だったので、ユナイテッドのバッゲージクレームセンタへ。ドアがあったので、少しのぞいてみると、3人くらいのスタッフが仕事をしていて、カバンやスーツケースがいくつかあるではないか。失礼します、と言ってカスタマーサービスで渡された紙をスタッフの一人に渡して、この中にそのスーツケースがあるか聞かれたので探してみる。残念。無かった。しばらく待ってくれと言われたので、ドアの外で待っていた。しばらくして呼び出され、日本語ができる人を呼び出していますと言われたので、やっと日本語で説明ができると心の中で喜んだ。その日本語ができる人が電話に代われと言われたのか、私に電話が渡された。私は日本人と話ができると思っていたのだが、日本語が話せる外国人であった(笑)。何だよ、と思いながら心の中で笑ってしまった。確かに日本語は話せたが、それほどうまくはない。私が言ったことと違う意味でとらえてしまったのか、話が違ってきてしまう。私もこれではまずいと思ったので、時折英語を交えながら説明した。はたから見れば、わけのわからない会話をしていたと思う(笑)。私のスーツケースは今どこにあるのかと質問すると、何かの手違いでまだ成田空港にありますという。“What?成田?” ということはスーツケースは日本で、体だけがアメリカに来たということではないか。今なら笑いながら話せることだが、当時は焦りに焦った(笑)。明日私のスーツケースがワシントンに届くらしい。とりあえず、そのスーツケースの特徴を伝え、これからニューヨークにいかなければならないので、ホテルまで郵送してくれることになった。一応問題解決ということだ。
さて、これからニューヨークにいかなければならない。ダレス空港からワシントンフライヤーというシャトルバスが、地下鉄の駅まで走っている。それに乗ろうと、歳ほどのユナイテッドの女性スタッフの方が、またまたそこまで案内してくれるという。本当にうれしい。そのバスのチケットを一緒に買ってくれ、ここで待っていたら大丈夫と教えてくれた。
私が下りるところは、“East Falls Church” という地下鉄の駅であった。そこで思ったことは、途中でいくつかのバス停に止まるかどうかということであった。車内放送の英語を聞き取る自信はなかったし、バス停に止まるごとに教えてくれるかどうかもわからないかった。心配になり、近くにいた年配の女性の方に、このバスはこの“East Falls Church” だけに止まるのか聞いてみると、そうですよと教えてくれた。そこからまたまた会話になった。私は話をする人すべてに、「初めての海外なんです」と言っていたような気がする。ワシントンDCの人はみんな優しい人ばっかりですよ、と言っていた。私もそれは実感していた。まだこのアメリカに到着して、3時間もたっていないというのにたくさんの親切と優しさがあり、ここまで来ている。一人旅は出会いの数も格段に多くなる。誰かと行くとその人に頼ってしまうことが多い。しかし一人旅ではそれはない。すべてを自分でしなければならないからだ。しばらくするとバスが来た。さぁ、次の移動が始まった。
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