去年を思い出してみると、確かに雪は多かった。大阪では考えられないような雪の量だ。しかも寒い。自転車が交通手段の私だが、それも封鎖されてしまう。バスが交通手段になるのだが、私はバスが嫌いだ。なぜなら時間通りになかなか来ない。すごしやすい季節なら待っていられるだろうが、真冬でバスを待つことなど御免こうむりたい。体の芯から冷える。気がつけば鼻水が垂れている。もう一つ理由があるのだがそれは交通費が高い。私の下宿から駅前までで530円もするのだ。大阪から京都へ行くのに私鉄を使うと400円で行くことが出来る。自転車でも行ける距離なのになぜこれほどまでに高いのか。文句を言っても仕方がないことだが。
去年の冬休み、実家の大阪に帰ろうとした時だ。まだ寝台列車を使っていたのだが、駅前に着いてみると豪雪で寝台列車が運休になってしまっていたのだ。大変なことになったが、太平洋回りの新幹線は動いていた。お金を持っていなかったので急いで郵便局へいき、お金をおろしてみどりの窓口へ行った。最終の電車があと3分で出発するから社内で切符を買ってくれと言われ、走ってホームへ行き、ギリギリセーフで電車に乗ることが出来た。そして東京へ着いたのが23時過ぎで大阪まではもう新幹線が出ていなかったので、東京で一泊することになった。この時から私は東京で寄り道してから帰るようになった。どうせ同じ交通費を出すなら東京で遊んでから帰った方が得だと思ったからだ。同じ交通費と言っても、東京で遊んだらそれ以上の出費があるのだが。東京へ行くたびに面白い店を見つけることが出来る。はるばる遠いところから来ているので、ちょっとした自分へのご褒美だと思っている。
去年は初めての冬だったし、雪も私にとっては大変珍しいものだったので、ある意味楽しむことが出来たが、今年はおそらくそうはいかないだろう。青森は冬の間、晴れることが少ない。毎日雪が降るからだ。晴れないことが私にとって苦痛である。息が詰まる。どうにもならないことだが。
冬よ、お手柔らかに…。
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