2010年10月17日日曜日

切腹という歴史


 今日の天気予報だと雨だったのだが、朝起きてみると晴れていたのだった。昨日は部屋に閉じこまったままだったので今日は買い物でも行こうかと思って準備していたのであったが、序々に雲行きが怪しくなってき、雨が降り出した。それもかなり激しい雨だった。これは無理だと思い今日も部屋にいることにした。しかし1時間くらいすると雨はやんで晴れてきた。通り雨のようであった。中途半端な時間に降ったので腹立たしかった。二日とも部屋にいると息が詰まる。まぁ休日はゆっくりするものだ。

 おとといの新聞を読んでいると、死刑廃止のことについて書かれていた。日本はまだ死刑がある国の一つである。EUが日本の死刑制度を批判し、廃止を求めるように迫っているというのである。EU加盟国は全て死刑廃止をしている。EUに加盟するには死刑廃止が前提となっている。
なぜEUが日本やアメリカに死刑廃止を迫っているのか。それは死刑廃止は民主主義の一環だと主張するからである。さらにEUは欧州民主主義・人権イニシアティブによるプロジェクト支援等を通じて、気政府組織(NGO)とも協力して活動を行っている。死刑廃止に対するEUのコミットメントは、200012月のニース欧州理事会(EU首脳会議)で宣言されたEU基本権憲章でも再確認されている。EU基本権憲章には、全ての人が有する生命に対する権利と死刑の禁止が盛り込まれている。「あらゆる人は生命に対する権利を持つ。何人も死刑を求刑され、また執行されてはならない(第Ⅱ条2)。何人も、死刑、拷問またはその他の非人道的もしくは尊厳を冒すような処遇もしくは刑罰を受けるであろう重大な危険がある国へ、退去、追放又は引渡されてはならない(第Ⅱ条19)。」
 今の日本の政権、民主党は死刑反対という立場をとっているが、先日、千葉法相自ら死刑に立ち合い、二人の死刑執行がなされた。このニュースによりEU諸国はショックを隠せなかったらしい。死刑反対と言って死刑を執行したら当然批判がくるであろう。
 ほとんどの国が死刑廃止を実行しているが、なぜ日本は早くそれをしないのであろうか。昔の日本には切腹という歴史があったからではないかと考える。武士の時代には罪、不祥事を起こしてしまうと腹を切って償うというものがあった。その歴史が今の日本人の血液に流れているのではないだろうか。人を殺したんだったら死を持って償え、というものだ。もちろんそのほかに様々な問題があるだろうけどこの考えが未だに残っているのではないか。罪のない人が有罪になるという冤罪が問題である。無罪の人が死刑執行され、その後に無罪が判明したとなれば取り返しがつかない。それが死刑の一番の問題である。この死刑については賛否両論あるが今後の展開に注目したい。

2 件のコメント:

  1. 地方(出身地)に就職して安定した給料で
    空いた時間に自分の好きなことして
    いいパートナーもらって、子供にも恵まれて
    何不自由ない家庭を築いている公務員ってどう思う?

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  2. コメントありがとうございます。
    それは素晴らしいことだと思います。
    おそらく多くの人が望んでいる将来像でしょう。
    しかもあなたにとってそれが一番の幸せならなおさらのことでしょう。

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