昨日は東京のことについて書いたのだが今日もその続きという感じで書きたい。
昨日見ていた番組「ブラタモリ」では丸の内周辺を紹介していたのだがそもそも丸の内と言うが、丸の内とはどういう意味なのだろうか。丸の内とは城の敷地の中という意味なのだそうだ。昔丸の内は城の中だったのだ。東京駅出口から真っ直ぐ行くと皇居にぶち当たる。東京駅の出入り口は昔一般庶民は使用できなかったのだ。東京駅のレンガも普通のものではなく高級なものが使用されており、職人が手掛けているそうだ。もっと昔になると丸の内は海だったそうだ。その名残というのが今でも残っていて丸の内から日比谷公園に向かって歩いてみるとゆるやかな坂になっている。今までは気付かなかったが番組を見て発見した。ということは東京駅も昔は海だったということになるのだが地盤は決して頑丈ではないはず。その通りで地下数メートルは柔らかい地層だったのである。何百トンもする東京駅、さらにその上には鉄道が走るということになれば柔らかい地層ならすぐに崩壊してしまう。それを防ぐためにはどうしているのだろうか。それは柔らかい地層の下の堅い地層まで約10メートルの丸太の釘を打ち込んでいるのである。それも数千から数万も打ち込んでいるのである。昔なのでクレーン車など存在しない。人の力で打ち込んだのだ。一日一本くらいのペースだったそうだ。今まで何気なく通ってきた東京駅だがその様な歴史があると知ると東京駅、丸の内の見方が変わってくる。大変興味深い。今東京駅は改装工事中なので完成が楽しみである。
「花の都、東京」とよく言われているが、東京にはどのようなイメージを持っているだろうか。冷たい街というイメージはないだろうか。以前のブログでも書いたが『出身県でわかる人の性格』の本で東京は「タフでなければ住みづらい、地方人の巨大な集合体」とある。東京とは田舎に住めなくなった人たちが集まる場所なのである。昨日も書いたが、地方から夢を持って勝負しに来るのだ。私の好きな歌手、長渕剛がこう言っている。
「東京って街は、今も昔も俺、変わらねぇって思うんだ。
なんかさ、みんな悪い事ばっかさ言うけど良い街だと思えるようになったよ。
だっていつの時代もこの都会を新しい色にぬりかえ、勝ち上がって創るのは、若者のエネルギー
なんだよな。
ド田舎からさ、夢と野心を握りしめ、原宿や渋谷にたどり着く。
いつかは俺も私も一番になりたいってね。
いくつもの挫折を噛みちぎりながら泣いてもたたかれてもさ、この街の大人たちは、優しくその夢
や野心を迎え入れ、勝負させてくれるんだよな。
田舎はさ、そりゃ良さもあるけどやっぱさ、頭から何でも若い感受性や個性をつぶすんだよな。
保守的だからな。
けど東京って額ぶちじゃさ、懸命に最高の絵を描いたら勝ち上がり、迎え入れてくれるじゃん。
負けりゃとっとと田舎に逆戻りだが…
だから東京なんだろう?
良いも悪いも自分次第じゃねえの?」
私はここ青森という地方まで来ているが、都会とは違う。街も人も。大阪と比べてもやはり違う。何と表現したらいいのかわからないが、確かに内向き志向だ。外の世界を見ようとしない。私はここに比べ刺激の多い街で生きてきた。ここでは刺激が足りない。逆に地方の人は刺激を求め都会に出ていくのだ。その刺激を求めようとした人たちはここにはいない。東京にいるのだ。ここに残っている人は自分のところが一番いいという人たちか、都会には行きたくないという人たちか。もちろん自分のところはいい。私も大阪が大好きだ。ではなぜこの青森まで来たのか。それは都会と地方の違いを学ぶためである。これは実際に訪れて、住んでみないとわからない。頭での理解は無に等しい。私は経験することを大切にしている。慣れ親しんだところから全く知らないところへ行くのは辛いことだろう。苦労するだろう。しかし苦労した分だけ強くなれる。長い人生、少しでもいいから住んでみて、自分の目で見てきてはどうだろうか。お金はかかるだろうが、無駄金ではない。むしろそれ以上のものを与えてくれるはずだ。外に出て初めて今まで自分のいた場所がわかる。良いところも見える。悪いところも見えてくる。そして自分のところへ戻ればいい。私も東京に住んだことがないので勝手なことは言えないが。やはり東京は日本一の街である。
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