2011年4月16日土曜日

入学式

 今日は入学式であった。天気も良く、気温も丁度よい一日となった。私は入学式そのものは見ていないが、入学式の終わった後、新入生が帰るところを見ることができた。スーツ姿でみんな嬉しそうな顔をしていたのが印象的であった。大学の入口のところで、「平成23年度 〇〇大学入学式」と書いてある看板のところで記念撮影をしていた。そういえば私も恥ずかしかったが、写真撮ったっけ…。
 翌日サークル紹介があるのだが、そのための打ち合わせに行かなければならなかった。去年までは大講義室でサークル紹介をしていたが、今年からは体育館でサークル紹介をすることになった。私が所属する剣道部は全く人気がなく、サークル紹介をしてもあまり意味がない。大学から剣道を始める人はまずいない。経験者でも大学に入ってまで剣道を続けようという人もあまりいない。一体どうしたらいいのか。ここで少しでもいいから真剣に剣道をやろうという私が悪いのだろうか。まあ、それはいいのだが、体育館の舞台の上でサークル紹介をしなければならない。何を言うかはまだ決めていない。各サークル4分もらっているが、30秒もかからずに終わってしまいそうである。
 人気があるサークルは体育会系でバスケットボール、サッカー、野球であろう。文科系では軽音だろうか。これはどこに行っても似たような傾向があるだろう。そのサークルを見ていると、「羨ましい」と思うものがある。いや、私は剣道サークルとして、地道にやっていこう。
 
 私の入学式はあまりうれしいものではなかったような気がする。第一志望校に合格できずに、引きずっていた自分がいた。日本本州最北端の地で、右も左もわからないところで、一体どうしていけばいいんだろう。過去の悔しさの残骸と先の見えない不安に負けそうな自分がいた。私の入学式はもしかするとみんなが思い描いているものとは違うのかもしれない。新たな一歩を踏み出した、スタートを切った…、違うような気がする。具体的に何と言えばいいのかわからないが、おそらくスタートラインに立ったのだろう。押しつぶされそうに重たい荷物を持っている、持っていた、持った、それが私の入学式だ。スタートなんて切れはしない。一歩なんて踏み出せなかった。怖くて、悔しくて…。
 しかし、いつからだろうか。歩きだしていたのは。いらない荷物を捨てて、身を軽くして、歩きだしていた。決して力強くはないけれど、大きな歩幅ではないけれど、しかし確実に前へ進んでいる。それが今へと続いている。
 もしかすると新入生の中にもそんな人がいるかもしれない。今はそれでいいと思う。いつか必ず一歩踏み出せる何かを見つけられるはずだ。辛いかもしれないが、今は我慢する時かもしれない。いつしか自ら歩んでいる自分に気がつくはずだ。そんな新入生へ、「入学おめでとう」。

2 件のコメント:

  1. 私も第一志望ではありませんでした。しかし、どこの大学かというよりもその大学で何を学び、どれくらい人間力をつけることができるかが大事だと思います。魅力ある人間になりましょう。そして自分の就きたい仕事に就いて、過去の自分にギャフンと言わせたいですね(ノ≧∇≦)春学期も始まりましたので、お互い頑張りましょうね!
    2回まとめてのコメント失礼しました〜!(⌒⌒)

    返信削除
  2. コメント、ありがとうございます。
    本当にそうですね。
    大学が最終目標ではありません。
    夢を追い続ける、私は死ぬまで夢を追い続けていたいです。
    楽しくするのもつまらなくするのも自分次第。
    どうせなら楽しく生きたい。
    今の大学で誰よりも魅力のある人間になりたいですね。
    このコメント、私も励みになりました。
    ありがとうございます。
    頑張って行きましょう。

    返信削除