今日は大学のオリエンテーションがあり、久しぶりに学年全員が集まった。とりあえずみんなの元気な顔を見ることができて安心したのである。福島の相馬に住む友達は、家が流されて今避難所にいるらしい。家族は全員無事であったそうだ。しかし原発の近くで避難指示は出ていない地域なのだが、かなり微妙な場所らしい。苦労している様子であった。しかし本当に無事で何よりであった。周りにいる学生の話を聞いていても内容は地震のことである。
まだまだ地震は続いている。今日も私の携帯にエリアサービスで緊急地震速報が入った。音楽を聞いていたが、音を消し、地震に備えたが、幸い揺れは来なかった。ここに住んでいる人は常に地震の心配にさらされている。安心できる時間がない。気を付けて生活しなければならない。私に部屋も高いところにものを置いているので、しばらくはあまりものを置かないように注意しなければならない。
明日は入学式である。私の下宿にも1年生が3人引越してきた。入学式か~。あれから2年たつ。私の入学式に母が来てくれたのを覚えている。あれが今のところ母が青森に来てくれた最後の日だ。この青森に初めて来て、そして一人暮らしを始めたが、何をしたらいいのか分からず、辛い思いをした。部屋もゴミの山だった。しばらくして入学式のために母が来てくれ、部屋もきれいに整理してくれた。本当に助かった。
あれから母はここには来ていない。簡単に来れるところではない。2年前はどこに何があるか全く分からなかったが、今は市内を紹介できる。できれば母とこの青森をゆっくり歩いてみたい。あの時はお互いに辛い話しかできなかったが、今は楽しく話ができそうだ。ここでしか話ができないこともあるだろう。卒業までには行くつもり、と言っていた。その日がいつか分からないが、その日を楽しみにしておこう。
写真の海は、昨日友達と買い物に行った時についでに寄ってみたところだ。少し肌寒かった。波打ち際で遊んでいると、友達の一人が波で靴がびしょぬれになり、不機嫌になった。それはかなり面白かった。海は穏やかな時もあるが、人の命を奪う時もある。不思議でならない。
本当に今の穏やかな海が嘘みたいに感じますね。津波をみると、人は生きているのではなく、生かされているんだと実感します。
返信削除今、命あり、家族あり、家あり、大切な人がありということがどれだけ幸せか感じ、その気持ちを大事にしていきたいですね。
コメント、ありがとうございます。
返信削除「人は生かされている」良い言葉ですね。
当たり前のことが、失ったときにどれだけ大切であったのかがわかる。
その当たり前のことが一番の幸せかもしれないですね。
私もその気持ちを持ち続けていたいですね。