2011年4月7日木曜日

先生への恩返し

 私が高校の時の恩師,T先生が今年度からH高校に転勤されたのだ。このT先生は3年間,担任の先生としてお世話になった。卒業してからも浪人の時や,大学の教職のこと,アメリカの旅の計画などと今でもお世話になっている。その先生が転勤されたのは少し寂しい気持ちになった。転勤されたH高校は自転車でも行ける距離なので,そう考えれば全く寂しくはないが。先生は私のことをよく理解してくれた存在の一人である。先生もブログをしていて,毎日読ませてもらっているが,転勤するということで,かなり寂しそうな感じであった。それもそうだろう。私の高校のために尽力されたのだから。
 このT先生とのファーストコンタクトは今でも覚えている。中学生のとき,願書を提出するときに会議室で名前を書いてもらった。親しみやすそうな笑顔をしていた。字はあまり上手くはなかったが。その時はこの先生が担任になるとは思ってもみなかった。しかしこの先生との出会いにより,私の人生は大きく変わった。先生のよくいう言葉は,
「責任ある行動」
「人間は自由の刑に処せられている(サルトル)」
「理想に生きるのをやめたとき,青春は終わる」
「地球市民たれ」
である。私にブログの中にも何度か出てきているが,それはこの先生から学んだ,頂いた言葉である。今の私にとって大切な言葉だ。常に地球市民としての行動をとるように指導されてきた。もちろんその指導は今も続いている。その先生の教え子たちは世界へと飛び立ち,常に地球市民としての行動をとっている。私は彼らに追い付くことができない。彼らのように世界中を飛び回ることはできない。彼らのように英語や第三言語を話すことはできない。しかし私は日本でできる地球市民としての行動をとるように心がけている。彼らをうらやましいと思うことは時々あるが,私は私なりの「地球市民」を描いて生きていきたい。彼らには負けないぐらいのことをしていきたい。胸を張って,「私は地球市民です」と言えるようにしたい。それがT先生への恩返しとなると思うからだ。
 T先生は新しい高校で,楽しくやっている様子で安心した。また新しい場所で,夢を追い続けてほしい。また夏休みに会いに行こう。

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