2013年1月31日木曜日

東京の人になる

 昨日と今日、ここ青森は暖かい日が続いている。日曜日に東京に向かうが、それまでこの天気が続いて欲しい。
 研修の為に東京に行くが、それと一緒に春から住む家も探す予定だ。企業側が紹介してくださる不動産屋さんがあるので、それを利用する。どのような物件を紹介してくれるのかはまだ全くわからないが、楽しみである。私もついに「東京の人」になる日が近づいてくる。もちろん私は死ぬまで大阪人でいるつもりだが。一応の「東京の人」になる。大阪、青森、そして花の都東京。やっとたどり着いたという感じだ。そこで一つ、唄を紹介したい。またもや長渕剛の唄だが、今まではこの唄を唄える日はいつになるのだろうかと思っていたが、この唄が現実とかする日が近づいている。


東京青春朝焼物語


 両足が鉄の棒のように痛かった
 お前と二人で不動産屋を廻った
 はり紙を何度も何度もなぞりながら
 井の頭線で五つめの駅で降りた
 愛想の悪い酒屋で俺は缶ビールを買った
 植木鉢の下に鍵を置くことに決めた
 荷ほどきできないダンボール箱を背中にして
 俺たちはえびのように丸くなった

 二人でおんぼろの自転車にのり、
 野良猫の“チロ”をお前は拾ってきた
 不釣合いな花柄のカーテンには困ったけど
 南向きの窓がたまらなくよかった
 豆腐屋のばあさんはゴムのエプロンに長靴で
 いつもそこら中に水をまいていた
 「ごめんよ」がこのばあさんのいつもの挨拶で
 そこを通るたびに笑ってた

 カンカンと遠くで踏切が鳴いてた
 夕暮れ時の雨は嫌だった
 つっかけを履いたまんま女ものの傘をさし
 角のバイク屋へ空気入れを借りに行く
 鉄柵の向こうからは空が見えなかったけど
 暮らすのに何の理屈もいらなかった
 ただ初めてお前の台所に立った背中を
 抱きしめたのはささやかな俺の覚悟だった

 今日から俺 東京の人になる
 のこのこと来ちまったけど
 今日からお前 東京の人になる
 せっせせっせと東京に人になる

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