昨日大学のゼミの授業に行き、その後部室に置物をしていたので、それを取りに行ったのだ。その置物は竹刀だけと思っていたのだが、防具も置いてあった。持って帰ったつもりになっていたのだ。危ない危ない。その日は荷物を持っていたので、また来週出直すことにする。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」(徳川家康)。どんなに辛く、くじけそうでも、先に広がる景色を求めて一歩ずつ進んでいく。荷物が重ければ重いほど、先に持つ景色の美しさは格別になるのかもしれない。
大学に入学し、就職活動を終え、卒業を間近に控えた今、ふとそんなことを考えていた。読めば読むほど当然なこと。しかし、今の私にとってはとても大切な言葉になる。
剣道サークルの部長、ボランティア団体設立、教育実習、就職活動などと、今思えば素晴らしい思い出となっているが、圧し掛かる責任から何度逃げ出したくなったことだろう。それでも、ただがむしゃらに目の前の壁を乗り越えようとしてきた。しかし、周りの人達は失敗ばかりの自分を尻目に難なく仕事をこなしたり、結果を出したりしていく。「なんで自分だけが・・・・・」。うまくいかない現実に卑屈になったこともある。
「お前の頑張りはよくわかっているよ」。困難な時、毎度毎度友人の言葉にハッとさせられた。今まで我慢してきた想いが一筋、頬を伝うのを感じた。今の私を必要としてくれたのはいつもそばにいた仲間たち。立ち止まりそうになった時、諦めそうになった時、常に手を差し伸べてくれた。自分ひとりでここまで歩き続けることはとてもできなかっただろう。一つ一つの出会いに支えられてきた大学生活だったと今更ながら思える。
今まで私を導いてくれた仲間たち一人ひとりにたった一言「ありがとう」と。心の底から思えた時、視野が開けた気がする。これから先、圧し掛かる荷物の重さに耐えられなくなったとしても一人じゃない。遠き道の向こうに待つ景色を求め続ける限り、支えてくれる仲間がいる。彼らへの感謝の気持ちを胸に。もっと先へ歩いていこう。
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