2011年11月7日月曜日

ボランティアとは・・・

 11月2日から6日にかけて宮城県登米市でボランティア活動をしてきた。2日の17時30分に大学を出発し、現地に到着したのが22時少し前くらいであった。その日は説明を受けただけで、そのまま消灯時間。3日は地域の交流会ということで、全員登米市のボランティアセンターで活動した。私の仕事は駐車場の整備ということで、車で来賓される方の車の誘導を行う予定だったのだが、仕事があまりなく、ほとんど何もしなかった。その他にもたこ焼きを焼いたり、バームクーヘンを作ったり、調理をしたり、受付だったり、様々な仕事があった。午前中はキッチンで調理の仕事を手伝った。そして駐車場の整理の仕事はなく、たこ焼きの手伝いをした。一体何個作ったかわからないくらい作り続けていた。本当は地域の方と交流したかったのだが、その日はそういう気分ではなかった。本当にもったいない時間であった。自分でも珍しいと思うくらいである。いつもならいろんな話を聞こうとするのだが、全く体が動かなかった。反省している。
 4日、5日は南三陸町にある中瀬町というところで、ある個人宅の家の掃除を手伝った。この家は1階が津波によって被害を受け、今リフォームしているという。リフォームといっても以前に戻すということだ。薬品を付けた雑巾で壁や天井、柱を拭いたり、家具をきれいにしたり、窓枠をきれいにしたり、掃除機でほこりを吸ったりした。私は窓枠をきれいにすることにした。しかし、これが思ったよりも大変な作業であった。刷毛でごみを払い、洗剤が入った霧吹きをかけてはブラシで磨いて雑巾で拭きとる作業だ。隙間のゴミをとるのが難しい。私は今回窓枠をきれいにすることしかできなかった。しかも二日かけて、ほんの一部の窓枠だけである。それでもそこに住んでおられるおばあちゃんが私に「ありがとう。助かった。」と笑顔で言って下さった。これだけしかできなかったという悔しさとおばあちゃんの笑顔が見られたうれしさが混じった複雑な気持であった。
 人一人を笑顔にすることがどれほど大変で、どれほどうれしいか、改めて実感させられた。ボランティア活動をするたびに、「ボランティアって何だろう」と考える。もちろん被災された方々の力になりたいと思って活動している。しかし、本当にそれだけであろうか。活動をして被災された方々の笑顔を見る。それを見た私も笑顔になり、嬉しい気持ちになる。そこでふと気が付くのだ。ボランティアは人のためでもあり、自分の為でもあるということを。自分のためにやるのはおかしい、間違っているといわれるかもしれない。しかし、ボランティア活動をして、被災された方々から勇気をもらっている紛れもない私がいる。もしかすると自己満足かもしれない。勘違いかもしれない。でも私はボランティアをするたびにそう感じている。ボランティアとは何だろうか。答えは私にもわからない。だからこれからも自分に問い続けていこう。

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