2011年11月22日火曜日

3年前の手紙

今日の青森は晴れたのだが、雪が積もったままである。昨日急いで冬用の靴をクローゼットから出したのだ。去年はこれほど積もっただろうか。全く記憶にないが、とにかく冬が来てしまったようだ。寒い寒い(笑)。



青森観光物産店アスパムから見た景色
 昨日引き出しの整理をしていたら懐かしい置手紙が出てきた。それ母からのである。私が初めてここ青森に来た時に、入学式で母もいて、その次の日くらいに母が大阪に戻ったのだが、私はオリエンテーションで学校に行かなければならなかったので、見送りには行けなかったのだ。私の部屋に母を残して私は学校へ行ってしまった。そして帰ってきたときにその手紙が置いてあったのだ。手紙と言っても私が計算用紙として使っている紙を4枚ほど書いていた。その内容というのは、トイレのことや、水道水のこと、風呂の掃除の仕方、自転車のこと、転出届のことなど、当時何をしたらいいのか全く分からなかった私だったので、その手紙がどれほどありがたかったことか。そして一万円もその手紙と一緒に置いてあった。教科書用、食品、日用品に使って下さいと書いてあった。昔の手紙というのに涙が流れてしまった。そして私へのメッセージ。あの時の気持ちがよみがえってくる。母が来てくれるまでは、部屋が散らかっていて辛うじて寝るところだけは確保していた状態である。全く知らない場所へ来て、友達も一人もいない、何をしたらいいのかもわからない。初めて来た時は3日間は夜一人で泣いていた。あの時のことは今でも鮮明に覚えている。寂しかった。あれほど寂しかったのは生まれて初めてであった。本当に懐かしい。3年近く前の話である。そういえば私が学校から帰ってきたときにこの手紙を見つけて読んだ時も泣いていたような気がする。そして昨日も改めて読んで泣いた。泣いてばかりで、ちっとも成長していない。まったくあの時のままだ。でも、あの時に気持は何年たっても忘れることはないだろう。不安しかなかった時に、やはり助けてくれたのは私の母であった。母の存在はとてつもなく偉大である。そして母の愛が何よりも優しく強いものなのだ。その手紙を読みながら改めてそう感じた。もう少し成長しなければ(笑)。

2 件のコメント:

  1. 今日のブログを読んでいて、僕自身初めてイギリスに来た時の事を思い出しました。

    最初の一年間、僕はホームステイをしたのですが、僕が日本を発つ時、父がそのホストマザーにあてた手紙を僕に渡しました。そこにはつたない英語で、息子は海外で暮らすのは初めてなので色々サポートをしてやって欲しいというような事が書いてありました。英語など全くできない父が英語で手紙まで書いたという事がなんか嬉しくて、ホストマザーに渡すように言われていたにも関わらず、実はその手紙いまだに僕の手元にあります。海外で不安な時、その手紙を見ると父を感じられ、自分も頑張らなきゃって気持ちになれます。肉親のこういう情というものが子供にとってどれほどの助けになるか、本当に親って有り難いものですね。

    返信削除
  2. four-starさん、コメントありがとうございます。
    本当にその通りですね。
    親と一緒にいるときはその大変さというのがわからないものですが、親元を離れて初めて親のありがたさに気が付くのだと思います。
    どれほど離れたとところにいようと、親は温かいまなざしで見守ってくれています。
    恩返ししなければいけませんね。

    返信削除