2011年9月27日火曜日

ワンガリ・マータイさん

 最近晴れの天気が続き、とても過ごしやすい。これを秋晴れというのだろう。やっぱり晴れている方がいい。



 授業ではないのだが、論文の書き方についてお世話になっている教授からわざわざ時間を作っていただき、90分だけであったが教えていただいた。私も含めて学生は3人だけであった。人口減少社会について800字で書けというのがテーマであった。私はいつものようにインターネットで調べて資料を集め、まとめた感じである。自分では中身を理解しながら書いたつもりなのだが、教授がこの言葉の意味は、と質問されるとなかなか答えられないのである。しかもそれがたくさんあるのだ。自分としては、わかっているつもりになっていたのだ。私がいつも使っている日本語なのだが、今日の授業で、本当はほとんど理解していないまま使っているのかもしれない。日本語を改めて学びなおさなければならない気持ちになった。私の論文から始めたのだが、半分もいかないうちに時間になってしまった。続きはまた次回ということになったが、かなり充実した90分であった。


 ワンガリ・マータイさんという方をご存じだろうか。“MOTTAINAI”を世界中に広めた方で、ノーベル平和賞を受賞された方だ。その方が昨日亡くなられた。私はかなりショックを受けている。2年前、私が春休みに大阪に帰った時に、マータイさんの講演会に参加してきたのだ。マータイさんの講演会が兵庫県の関西学院大学で行われるという話を母から連絡を受けて、その講演会には抽選で選ばれた人しか参加できないというものだったので、母に申し込んでくれ、と伝えて幸運にも参加できることになった。当日、母と二人で関西学院大学に向かい、席に着く。同時日本語通訳をしてくれるということで、耳にイヤホンを突っ込みながら話を聞いた。マータイさんは英語を話されていたが、さすがにすべて英語で聞くのは無理があったので、日本語通訳に頼ってしまった。話の内容は、もちろん環境のこと。私はノートにメモを取りながら話に聞き入った。あっという間に講演会が終わってしまった。入場と退場の時には、私が座っているすぐ横を通った。とても優しそうな方で、オーラで包まれているというのが印象的だった。その日からますますマータイさんを好きになった。マータイさんが、今学生がすべきこと、という質問に答えてくださったが、私はそのおっしゃったことを真剣に取り組んでいこうと思いながら生きてきている。そのマータイさんが亡くなってしまった。この時代に最も大切な方の一人を失ってしまった。私が見た時はあれほど元気であったのに。信じられない。もし機会があるなら、貴重な話をもっとお聞きしたかったのだが、もうかなわぬ夢となってしまった。しかし、マータイさんが今まで築いてきたことをこれからも続けていき、さらなる発展をしていかなければならない。
 謹んで冥福をお祈りしたい。

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