広島の二日目である。二日目は曇りで、時々小雨が降った。まずは路面電車に乗り、原爆ドームと平和記念公園に向かった。ここは私が一番行きたかった場所である。原爆ドームはやはり生々しい。崩れた瓦礫がまだ残っている。近くに千羽鶴がたくさん置かれていた。そこで祈りをささげる。ここで一体何が起きたのか、まるで想像がつかない私である。
平和記念公園を歩く。美しいところだが、ここは原爆によって何もかもがなくなってしまったところなのだ。そんなことがあったということは微塵も感じさせない。本当に「平和」なところだと思った。
原爆の博物館に入った。被ばくした三輪車、髪の毛、火傷した人の写真、などが展示されてある。原爆の恐ろしさ、今まではなかなか想像できなかったが、それらの展示物により、少しイメージできるようになった。外国人も来ていた。話をすることはできなかったが、外国人(特にアメリカ人)はこの原爆投下についてどう思っているのだろうか。聞くところによると、原爆投下は正しかったと答える人が多いのだそうだ。原爆投下により、少しでも早く戦争終結させることができたということらしい。そう言われればそうなのかもしれない。正直、何が正しいのかは私にはわからない。戦争中、日本も多くの人々を殺してきた。一概にアメリカが悪いとは言えない。しかし、核兵器を使う必要があったのだろうか。しかも2回も。
午後からは呉市というところに行き、ここは戦艦大和が創られた場所である。戦艦大和のプラモデルを作ったことはあるが、本当はどれほど巨大なモノだったのだろうか。世界初の46センチ砲を積んだ船体。アメリカは最大でも40センチ砲までしか積めなかったそうだ。それより大きな大砲を積むとパナマ運河を通れなくなってしまったのだそうだ。戦艦大和は沖縄に向かう途中にアメリカ軍の魚雷によって沈没。今も海の底で眠っている。
戦争について考えさせられる二日目であった。ここ広島は一度は訪れなければならないところである。私は、アメリカ、オバマ大統領の「プラハ演説」を思い出す。
“20世紀に自由のために戦ったのとちょうど同じように、私たちは21世紀にも世界中の人々が恐怖のない日々を送る権利のために共に戦わなければならない。核保有国として・・・・・一核保有国として、核兵器を使用したことのある唯一の核保有国として、アメリカには行動する道義的責任がある。”
「戦争」とは・・・。「平和」とは・・・。
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