2010年11月30日火曜日

土方歳三

 今日は昨日降った雪が残っていた。太陽の光が雪で反射してまぶしく見える。今日で11月も終わりとなる。明日からは12月。今年もあと1カ月だ。今年、最後まで楽しまなければ。


 ついこの間の日曜日、大河ドラマ『龍馬伝』が最終回となった。私は見ていないが。坂本龍馬は日本を変えた重要な人物の一人だ。彼にしかできない仕事であった。私も彼のしたことには脱帽だ。しかしその坂本龍馬に敵対視していたのが、幕府側だ。
 私は新鮮組に興味があり、以前から資料集を読んでみたり、司馬遼太郎著『燃えよ剣』を読んでみたりなどと自ら進んでよく新選組について調べたものだった。新選組と言ったらどのような印象を持つだろうか。おそらく今回の『龍馬伝』を見ていた人なら、なんてひどい奴らだ、龍馬に何をするんだ、などと良い印象を持たなかったはずだ。それもそのはずだ。当時最強の人斬り集団として、京都を巡回していた。有名なのは「池田屋事件」がそうだろう。当時、幕府に反するものは斬って斬って斬りまくっていた。
 なぜ私が新選組が好きなのか。もちろん坂本龍馬のおかげで、新たな日本へと踏み出せたことは私も称賛している。しかしそのようなことではなく、新選組としての生きざまが好きなのである。例えば、新選組の隊の規律を見てみよう。それは戦国時代の規律よりも厳しかったのだ。士道に背くと切腹。敵を逃がすと切腹。脱走すると切腹。などとかなり厳しい規律であった。これらはすべて、新選組副長、土方歳三が考案したものだ。彼は「鬼の副長」、とも呼ばれ、敵からも見方からも恐れられていた。
 土方は局長の近藤勇が処刑されてから、死に場所を求めていた。鳥羽伏見の戦いから敗戦を続けて、最終的には榎本武揚とともに、函館新政府をつくった。最後は孤軍となった新選組を助けに向かっている途中で、敵の流れ弾に当たり戦死した。なぜ彼がそこまで戦うのか。おそらく、悪名としてまかり通っている新選組隊士の汚名返上のためだ。死んでいった彼らのためにも戦わなければならなかった。そして何よりも近藤勇の名誉挽回するためだ。自ら正しいと思った道を選び、そこに命を懸ける。たとえ時代が彼を選ばなかったとしても。

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