2010年11月5日金曜日

あこがれの「ナンバー1」

 今日は晴れたが、夕方くらいに少し雨が降った。寒さもそれほどではなく、過ごしやすかった。

 授業はなく、その代わりにキャリア形成がいダンスという就職のための説明会があった。これは主に3年生が対象なのだが、もうそろそろ就職の準備を始めようと思い、参加してみた。就職のためには何をしたらいいかなどは具体的にはわからない。しかし雰囲気を味わうことができた。4人の就職内定者が体験談などを詳しく話してくれた。生の声を聞くのは大切なことである。だんだんと就職が目の前に近づいてきた。

 しかし私が今日一つ疑問に思ったことがある。4人の就職内定者が話をしていたし、司会者の方も言っていたことだが、「自分らしさ」ということである。
 「もっともっと特別なオンリー1ー」このフレーズが頭をよぎった。心地よい歌詞に励まされそうになる自分が悔しかった。私は「オンリー1」なんかには頼らないと決めていたからだ。
 就職活動について考えるとき、次々にダメな自分が浮き彫りになってくる。そんな時、「オンリー1」という言葉はとても都合がいい。しかし現実はそうではない。こんな個性があるんです、と私が主張する一方で、何万人もの同級生たちも私と同じ様に主張する。すると、結局自分の個性を主張する事が最もオリジナリティーのない行為であることに、気づかされる。個性を語るよりも、私は1番です、そんな風に言えるものが1つでもあれば、どんなに面倒くさくなくて、楽なことであろうか。
 思えば、私は今まで1番になったことが無い。1番どころか負けた思いでならたくさんある。ちょうど「世界に一つだけの花」がはやった中学生の時、剣道部だった私は、最後の試合前に、左手首を捻挫し、動かせる状態ではなかった。もちろん試合も負けてしまった。私がケガをしていなかったら、と思うと仲間に申し訳なかった。しかし、そんな私に声を掛けてくれた仲間の優しい言葉を今でも鮮明に覚えている。「お前がいたからここまでこれたんやで。気にすんな。」
 振り返ると、ケガをした私は幸せだったかもしれない。中学生の私は、まだ見ぬ「1番」に向かって勝負していた。ならば今の自分はどうだろうか。今のこの生活に満足しているのか、胸を張って勝負したと言えるのだろうか。本当なら、大きなことで「1番」になってみたいが、こんな自分の器なら小さな事でもいいだろう。だから残りの大学生活、そして社会に出ても何か勝負してやろう。私にとっては「オンリー1」より「もっともっと特別なナンバー1」にあこがれて。

2 件のコメント:

  1. 私もオンリーワンより、ナンバーワンの方がいいと思う
    オンリーワンというのは世界でただ一つと言う意味
    要するに、オンリーワンの人は変な人だと思う
    皆が泣いている所で笑う人もオンリーワン
    人しないようなことを平気でやるのもオンリーワン
    とまぁ悪いところをあげればこういうこと

    考え方は人それぞれなんで、あくまで参考に

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  2. Fさん、コメントありがとうございます。
    確かにその通りですね。
    自分はこう思っていても、その人は全く違う考え方を持っている。
    その人に、それは違うと、否定できません。
    それを否定すると個性を否定することになります。
    私は何か一つでもいいからナンバー1になってみたい。
    それが個性になり得るからと思っています。

    世の中には「答え」は存在しません。
    絶対という言葉もありません。
    難しいですね。
    だからこそ面白いんだと思います。

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