今日は何と雪が積もってしまった。すぐに止むだろうと思っていたのだが、降り続き、10センチくらい積もってしまった。しかも11月というのにとんでもないくらい寒かった。今の気温は氷点下になっている。急に本格的な冬となってしまった。体調を崩さないようにしたい。
江戸城を舞台として繰り広げられる、壮絶な人間模様と愛憎劇描いたドラマ―「大奥」。徳川幕府の繁栄と波乱を、将軍の妻たちを通して描いた物語だ。豪華絢爛な着物を身にまとった奥方たち。彼女たちは殿の訪れを今か今かと待ちわび、同時に、ライバルの側室らと恋の火花を散らす。そんな彼女らにとっての“幸せ”。それは将軍から受ける寵愛だった。だが極端に言ってしまえば、「ただそれだけ」である。
ひとつ打ち明けよう。現代を生きる私がかつて、大奥の彼女らにひそかに同情心を寄せていたことを。「彼女たちは“カゴの中に入れられた鳥”でしかない」。「自由を失い、身を置く世界がすべてだと思い込んでいる」、というふうに。
大政奉還から140余年の歳月が経過した。女性が感じる幸せの形は今や、当時よりも確実に多様化の一途を辿っていると言える。恋愛、結婚、妊娠、そして趣味や仕事…。時代の変遷とともに獲得したものも数多く、挙げればキリがない。では選択肢が増えた現在、私たちは幸せを勝ち取っただろうか。満たされているだろうか。
私の答えは、はっきりと「ノー」だ。むしろ幸せの幅が広まったことで、何を得ても絶対的確信で「これが至上のもの」だと言えなくなった。空を掴むように、「物足りない、まだ欲しい」、そう感じるのである。大奥の彼女たちの方が、「よっぽど確実な幸せを手にしている」。そう気付いた。「それだけ」ではない。「それだけですでに十分」なのだ。
カゴの中に閉じ込められていたのは私自身だった。幸福とは無常だ。また世間のしがらみに縛られ、脆い。個々の感じる幸せは、他者によって見下されるべきではない。今こそ、目に見えない篭城から自らを解放する時がきた。大きく羽ばたけるだろうか。時代の潮流に呑まれず、私が求める至上の幸福の元へと。
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