2011年3月30日水曜日

理科実験大成功

 昨日言っていた理科の実験は大成功であった。最初は子供たちが喜んでくれるか心配であったが,何の問題もなかった。めでたしめでたしという感じである。
 実験をする前に,「光」についての説明をした。どうやって私たちにその光が伝わるのか,子供たちにわかりやすくかみくだいて説明。これもなかなか難しいことだ。私たちのような大人が当たり前に理解していることでも,子供たちはさっぱり理解していない。それをどうやって伝えるのか。今大人気の池上彰さんではないが,こちらとしても勉強になる。
 そのあとに,偏光フィルムがついてある紙コップを2つずつみんなに配った。この偏光フィルムつき紙コップを作るのも苦労したのだ。前日に,紙コップ50個の底に,一つずつ直径3センチメートルくらいの丸い穴をあけて,その穴の大きさに合わせて偏光フィルムを切って,そこにセロハンテープで張り付けていったのだ。そして偏光フィルムと偏光フィルムの間に挟むビニールシートも,その紙コップの底の大きさに合わせて切っていった。かなり時間がかかった。
 まずは何も挟まないで,偏光フィルムがついてあるコップを2つ重ねて,片方のコップを回しながらのぞいてみるように指示をした。明るくなったり真っ暗になったりするのが見えるのだ。これは偏光フィルムはある一定の光しか通さないからである。しかしコップを回すことによって通っていた光がとおらなくなり,暗く見えるのだ。それが繰り返されて,明るくなったり暗くなったりが続く。
 今度はその二つのコップの間に,ビニールシートを挟んでみる。このビニールシートは私に家にあったものなのだが,ゴミ同然のように扱われていたものだ。捨てようかと思っていたものなのだが,今回の実験で使えるかもしれないと思い,材料にしたのだ。
 それを挟んでコップを回しながらのぞいてみると,様々な色に変化していくのだ。これが何とも美しい。ピンクや紫,赤,青,緑などと言葉で表されないような色が出てくる。これに子供たちはビックリして大騒ぎ。私が説明していても全く話を聞かなくなってしまった。これは光がまず,1枚目の偏光フィルムを通る。そして障害物のビニールシートにあたったときに,光の振動方向がいろいろに曲げられて,2枚目の偏光フィルムを通るときに,光の量が変わり,模様がついたりさまざまな色がついたりして見えるのだ。
 この実験は大成功であった。子供たちの喜ぶ顔を見ることができて,苦労した甲斐があった。昨日で今回の春の授業は終わりである。最後にふさわしい?授業であった。私も楽しむことができてよかった。またやってみたい。

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