2011年8月2日火曜日

最後の日記

月曜日から期末テストが始まり、昨日はテスト勉強で行使できなかった。申し訳ない。
今日8月2日からここ青森では、日本三大祭りの一つ、ねぶた祭りが始まる。残念ながら、私はテストがあるので、行くことができない。何とも悲しい話である。テストが終わればすぐに大阪に帰らなければならない。また例のアルバイトをしなければならない。それが8月8日から始まる。休んでいる時間はない。テストが終わればすぐに荷物を段ボールに詰めて送らなければならない。少しは休憩したいものである。




旅の続きだ。長かったこの度ももう少しで終わる。アメリカの話はもう飽きたという人ももう少しお付き合いを願いたい。
自分へのご褒美を食べ終わった後、ワシントン記念塔をもう一度近くで見ようと思い、その周りを歩いていた。写真を撮ってくれと頼まれたりもした。 第二次世界大戦記念碑のすぐ横にベンチがあったので、そこに座って日記を書くことにした。少し肌寒かったが、気持ちが良い。景色が美しい。前を人が通ろうとも、気にせず自分の時間を楽しんだ。アメリカで日記を書くのはおそらくこれで最後だろう。ホテルでは書かないことにした。今日は何もせずゆっくりしたい。
その日記を改めて読み返してみる。日本に帰ってきてから初めて読み返す。こんなこと書いたっけというものがたくさんあり、我ながら笑ってしまうこともある。しかし、当時の気持ちが鮮明に表れている。その一部をここに記してみたい。

『気が付けば、この度ももう終わり。長いようで短かった。短いようで長かった。これだけ充実した1週間は生まれて初めて。一人旅というのは、自分と話ができる。自分を正面から見ることができる。自分のやることに誰のせいにもできない。
この度はいきなり困難から始まった。スーツケースを見つけられない。でも自分で解決。今思えば面白かった。苦しいこと、辛いこともあとになれば楽しい話に変わる。話のタネになる。自分が経験し、学んだことは何よりも説得する力がある。何よりも自分の財産になる。これは一番素晴らしいこと。
この度の計画を立て始めた時から、自分にできるだろうか、楽しむことはできるだろうか、これはどうしたらいいんだろう・・・。あれこれと心配や不安しかなかった。でもそれは初めてのことなのだから、不安なんてあって当然だ。でも、アメリカに来てみれば、どうってことない。英語なんて話せなくても大丈夫。笑顔さえあればなんとかなる。
・・・
たった5日間の滞在であったが、ここで学べたものは計り知れないほど大きなものだ。ここで学んだものは一生忘れない。初めての海外。おそらくこれからまた海外へ行くことあるだろう。しかし、一番心に残るのは、このニューヨークとワシントンDCだろう。
ここに来ることができて本当によかった。何もかも自分でケリをつけた。難しいと思っていたことでも、あとになれば簡単なことだった。計画も入れて約1カ月、この旅に費やした。それももう終る。とても寂しい。
日本に帰れば、今回学んだことを少しでも多くの人に教えてあげよう。そしてまだ海外へ行ったことがない人がいたら、迷わずに勧めてあげよう。はかりしれないものが手に入る。それはこれからの人生に大きなものとして活躍してくれるだろう。
今、17時15分。風が少し冷たい。でも今まで味わったものよりもはるかに気持ちが良い。一人になると自分を見つめられる。これは孤独ではない。私も日本に帰れば景色が変わって見えるだろう。もっと大きく、もっと大きく見つめられるだろう。高校の時、シカゴに行けなかったが、それでよかったと思う。一人でここに来れたことが何よりもうれしい。これで一歩、いや半歩でもいい。確かに踏み出せただろうか。
明日、日本に帰る。大阪に帰る。心配してくれている家族が私を待っている。この旅を行かせてくれた家族に心から感謝している。前に踏み出せた気がする。本当にありがとう。
またいつかここに戻ってきたい。本当に素晴らしいところ。人も街も。青い空がとてもきれい。太陽が眩しい。風が気持ちいい。必ずここに戻ってこよう。今度来るときはもっと大きくなった自分を見せてやろう。
 Thank you, NY
 Thank you, DC
 Thank you, the United States of America!!!!』

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