2011年8月3日水曜日

帰国

 日記を書き終わった後、もう一度リンカーン記念館に行ってみようと思い、向かった。昨日行ったのは朝だったので、夕方の景色も見て見たかった。同じ所から眺める景色であったが、やはり違いように見える。美しい。夕焼けの景色が寂しく感じる。この景色を見れるのは今度いつになるだろうか。それまで楽しみにしていたい。
 まだまだ訪れるべき場所はたくさんあったが、今回はこれくらいにしておこうと思った。帰りにもう一度、ジョージ・ワシントン大学の中を歩いた。売店みたいなところがあったので、入ってみた。それほど人はいなかった。学生が数人いたくらいである。今日ホテルに帰ったら、風呂上がりに飲むジュースを買った。初めて見たジュースだった。そこから真っ直ぐホテルに向かった。まだ外は明るかったが、部屋でゆっくりしたかった。
 風呂に入り、テレビを付け、ソファに座った。またまた日本から持ってきたお菓子を食べた。帰る準備をしながら、旅のことを振り返る。資料も知らぬ間にたくさん集まっていて、それを整理した。明日は、12時25分の飛行機に乗る予定だったので、その3時間くらい前には空港に到着しておきたかった。7時過ぎにはホテルを出ようと思ったので、寝坊してはいけないと思い、まだ緊張がほぐれなかった。今日は早めに寝た。
 寝坊せずに朝起き、準備をする。再びスーツケースを運ばなければならない。ホテルのカウンターへ行き、カードで支払い。愛想のいい黒人スタッフの方がドアを開けてくれた。空を見てみると、なんだか雲行きが怪しい。雷が鳴っている。地下鉄の駅まで近かったので、雨は大丈夫だろうと思っていたが、急に土砂降りに雨となり、びちょびちょになってしまった。この前、地下鉄に乗った時、$10のチケットを買ってしまい、それが今使えるのだろうかと思ったので、試しにそのチケットを改札に入れてみた。ラッキーなことに大丈夫であった。1時間弱くらいだろうか地下鉄に揺られ、空港行きのシャトルバスが出ている駅で降りる。元気のいい運転手が迎えてくれ、車内で$10払い、約20分くらいバスに乗る。雨が結構強く降っていた。
 空港に着いた時には雨も上がり、太陽が顔を出した。どこでチェックインするのか、かなり探したが、見つからず、ちょうど私の横を通りかかったスタッフの方が、「困っている日本人」とわかったのか、話しかけてくれ、しかも日本人であった。久しぶりにまともな日本語が話せた。チェックインの時間はまだだったので、もう少し待って下さいと言われ、一安心した。空港内でお土産を追加した。チェックインしてから地下鉄に乗り、搭乗ゲートのところへ行く。そこで水を買ったり、お土産を買ったりして時間をつぶす。NHの搭乗ゲート近くにはやはり日本人がたくさんいた。アメリカと離れるのが急に嫌になってきた。約13時間のフライトを終えれば、日本に到着していることだろう。今度いつここに来られるだろうか。もしかすればもう二度と来れないかもしれない。そんなことを感じながら飛行機に乗る。
 NHだったので、日本人が対応する。もう日本に帰ってきたみたいだ。この飛行機で何よりも楽しみだったのが、機内食である。しばらくするとその機内食の時間だ。味噌汁が出てきた。最高に美味かった。熱い緑茶を飲んだ。何年ぶりに飲んだみたいな気分であった。その後、デザートで、ハーゲンダッツが出てきた。贅沢過ぎるではないか。それも一瞬で食べてしまった。アメリカに行くときの機内では、緊張していてお腹を壊してはいけないと思い、水ばかりを飲んでいたが、もうお腹が痛くなってもいいと思ったので、ジュースを飲みまくっていた。
 映画を見た。最初のシーンで面白そうなものを見ようと思い、そこで見つけたのが、「バーレスク」という映画だ。内容には触れないが、かなり面白かったので3回も見てしまった。途中でトイレに行きたかったが、窓側で面倒だったので我慢することにした。
 寝たり映画を見たりしていて、気が付けば飛行機の現在地を記す地図を見ると日本が写っている。もうここまで来たかとわくわくしてきた。北海道、青森の上空を飛ぶ。そこから成田まではすぐであった。1週間ぶりの日本だ。

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