2012年11月8日木曜日

アメリカ大統領選挙

アメリカの大統領が決まった。オバマ氏が再選を決め、ロムニー氏との接戦を勝ち抜き、アメリカ国民は再びリーダーをオバマ氏に決めたのだ。私も朝からこのことが気になってしょうがなかった。今テレビが壊れているので、インターネットで接戦の様子を見ていた。午前中は中部地方が開票結果が早く、ロムニー氏が勝利を収めていた。西海岸や、フロリダ州、そして最重要の州オハイオ州はまだ結果が出ていなかった。午前中はロムニー氏がリードしており、オバマ氏を応援していた私は少し不安になってしまっていた。しかし、予想では西海岸はオバマ氏が優勢と出ていたので、そこはあまり心配していなかったが、気になっていた州がフロリダ州とアメリカの縮図と言われるオハイオ州だ。オハイオを落として大統領になることはできないと言われているほど最重要の州。午後になり、予想通り西海岸を勝利に収めたオバマ氏が一気に逆転した。今日はゼミがあったので、それに出席していたのだが、気になって授業に集中できず、こっそりスマートフォンを使ってチェックしていた。14時を過ぎたくらいであったか、オバマ氏がオハイオ州の勝利を確定し、ロムニー氏が敗戦の宣言をした。そしてその後、オバマ氏が勝利宣言したのだ。よかったと思い、深い息が漏れた。
アメリカ大統領選挙は夏季オリンピックが行われる年の11月に行われるのだが、4年前の大統領選挙は素晴らしいものだった。民主党のオバマ氏と共和党のジョン・マケイン氏。誰もが口ずさんだ“YES, WE CAN!!!”。あのオバマ氏の演説は歴史に残るものだろう。オバマ氏の前大統領ブッシュ氏が創り上げたアメリカはいかがなものであっただろうか。「強いアメリカ」であったのは本当かもしれない。9.11の同時多発テロによるイラク戦争。これは完全に泥沼化し、今もその苦しみ続いている。ブッシュ氏に変わりオバマ氏が大統領になったが、この4年の間でその「強いアメリカ」は薄れていったかもしれない。経済危機にも見舞われ、アメリカ国民はもう一度「強いアメリカ」を再建したいと思っていた人もいるだろう。今回一番の論点であった経済政策。それでもアメリカ国民はオバマ氏を選んだ。成果が見られるのはこれからだというオバマ氏。それを期待するアメリカ国民。
 
 私がオバマ氏が好きな一番の理由は、プラハ演説によるオバマ氏が語った言葉。「我々は核を使った国として道義的責任がある」。核なき世界への大きな大きな一歩となった。実績がないのもかかわらず、オバマ氏はノーベル平和賞を受賞。それほど人類にとって大きなことであったのだろう。私も、この人なら核なき世界を実現できるのではないか、そう思ったのだ。さらにもう一歩踏み出して欲しい。再選を決めたオバマ氏に、今回はそのことは論点には含まれていなかったが、私はそれを期待している。
 世界のリーダーとしてアメリカが引っ張ってきたが、今は本当にそうかという疑問がある。急発展を遂げている中国がアメリカに変わる世界のリーダーとなるのかと言われれば、そうではないだろう。私はオバマ氏には世界のリーダーとして、この世界を引っ張って欲しいのだ。軍事力によって世界を支配するのではなく、核なき世界による本当の平和に向けてこれからの4年、尽くして欲しいものだ。

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