2012年11月13日火曜日

退屈なのは、世界か、自分か

 またまた日付が変わってしまったが、今日からまた東京に行ってくる。日曜日に帰ってくる予定だ。今日はその履歴書を書きまくっていた。いったい何枚書いてきたであろうか。一枚書くのもなかなか大変な作業である。
 今日から教職の授業が始まる。これで落としてしまえば今までの4年間の教職課程の苦労がパーになってしまう。4回しかないので、欠席してしまうと危ない。できるだけ火曜日には就活を入れないようにしなければ。ゼミの卒論もまだまだこれからというところなのだが、私のゼミは最低レポート用紙50枚は書かないといけない。友人が言っている他のゼミは20枚程度でいいらしいが、それの倍以上だ。教授によって基準はバラバラなので文句はあまり言えないが、早くそれにも重点を置いて取り掛かりたいところだが、そう簡単にはいかないようだ。



『僕が旅に出る理由』という本があるのだが、これは東京に友人に紹介をしてもらった本なのだが、これはかなりオススメの本である。この国を飛び出した100人の学生のそれぞれの旅の話だ。これから旅をしようとしている人、そして迷っている人には是非とも読んでいただきたい一冊である。
 彼らたちが旅に出た理由がいい。いくつか紹介しよう。「できないと決め付けてしまう自分から抜け出すため」、「誰も自分のことを知らない場所で、自分を試してみたかったから」、「残りの学生の時間を授業なんかで失いたくなかった」、「毎日、なんだか惰性で生きている感じがしていたから」、「それまで頑張ってきた部活も学業も、狭い社会の中でのこと。そんな自分のことを青っちょろいと感じていた」、などなど。そしてどんな旅だったのか、旅とはなんなのかも記されている。自分としてはこの本をあまり読みたくない。なぜなら猛烈に旅に行きたくなるからだ。
 女性の一人旅もたくさんいた。「いい女になりたかったから」というのを読んだとき、そう思った瞬間からこの人は「いい女」だと思う。「行きたい」と「行く」のは全く違う。なかなかその壁は厚いかもしれない。いくと決心した時、もうそこから旅は始まっている。どこに行くのか、何を持っていくのか、準備するものは・・・。
 私の場合、初めて海外に行った時は一人であった。楽しみという気持ちよりも不安な方がはるかに大きかった。旅立つ前、母もそれを察していたのか、母の言葉は「頑張ってきいや」であった。それは今でも鮮明に覚えている。そして空港到着前、飛行機からアメリカの大陸が見えた時、「来てしまった」という感情だった。ただ全てに身を任せるだけだった。右も左もわからない、いや、右でも左でもいいんだ。自分の進みたい道に行けばいいんだ。なぜなら一人だから。
 おそらくまた旅に行くだろう。旅立つ前の気持ちはやはり不安なんだろう。私が旅に出た理由はいくつかある。「自分の居場所が見つけられなかったから」、「Made in Japanのこの脳みそをぶち壊したかったから」、「かっこいいと言われたかったから」、そんな理由だ。
 この本が言っている。退屈なのは世界なのか。それとも自分自身なのか。その答えは旅に出たらわかるのだろう。学生でもう一度、どこか行ってみたい。

「退屈な時間の中で
 満足しないままの自分でいるより、
 世界へ、一歩飛び出して
 いい方向になるのか、悪い方向になるのか、わからなくても
 変われた方がきっと、マシだ。」

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