2012年11月12日月曜日

一般入試が「美しい」

 日付が変わってしまったが、日曜日の青森は久しぶりに晴れた。火曜日の夜にまた東京に行かなければならないので、そのバスのお金を払いに行かなくてはならず、その幼児のためだけに山を下りた。コンビニで支払うのだが、コンビニに行くのに10分もかからないが、帰るのが面倒であった。風が強かったがそれほど寒くもなかったので、気持ちよかった。



 
今の受験のシーズンや流れ、ピークといったものが私が受験生だった頃とどれほど変わったかわからないが、受験は始まっているらしい。この時期だと公募かAOか推薦かのどれかであろう。教育実習で受験生を持った私としては、この「受験」というのがどうも気になるというかこだわってしまうというか特別な思いになるのだ。浪人を経験しているかなおさらその思いが強いのだろう。
 私は今まで、高校受験、大学受験は一般入試で通ってきた。これは結果であって、推薦や公募を受けた経験はある。結果は全て落ちたが。だが、私はどうしても一般入試にこだわってしまうのだ。
 「大学は入ったモン勝ち」、という考えがある。その通りかもしれない。一般で入ろうが、推薦で入ろうが、AOで入ろうが、結果は同じである。一般以外は決まる時期が早く、年内に結果が出る。一般以外の試験は論文であったり、面接であったり、詳しくはわからないが、それはそれの対策をしなければならない。一般とそれ以外とでは学力的に差が出るという話があるが、それは今回は置いておこう。推薦で合格する人は、その大学が自分の大学に入学するのにふさわしいと認めたのであるから、それから考えれば学力的には差はないのであろう。年内に決まる推薦とは違って一般は年が明けてから3月まで受験が続く。私としては「受験戦争」というのを体験して欲しいと考えている。この受験戦争というのは一般入試のことを述べている。
 9月に教育実習に行った母校の文化祭があったのだが、そこで私が受け持ったクラスの一人の生徒の保護者の方と会った。その方とは教育実習中の体育祭で私に話をかけて下さり、その時以来であったが、私のことを覚えていてくださった。そこで受験の話になった。生徒は悩んでいて私も相談にのったことがある。その保護者の方は一般で受けて欲しいとのことで、「先生からもビシッと言ってやってください(笑)」と言われ、私もそのほうがいいのではないかと考えている。
 私が高校時代の時に担任ではないが、隣のクラスの先生なのだが(かなりお世話になった)、その先生も一般入試をすすめていた。その方が「美しい」というのだ。その先生のこの表現はまさに私が言いたいことピッタリである。最後の最後まで戦い続ける約3ヶ月間の一般入試の方が、人生においても貴重な経験となるからである。戦い抜く力が養われるのではないか。

 そういえば私が浪人していた時、大好きだった先生は3人いるが、そのうちの一人で倫理を教えてもらっていたのだが、センター試験前の最後の授業のあと、先生のところへ行った。この先生の授業は今までで一番興味がそそられる大変面白い授業であったので、私は毎回一番前の席に座って先生が話をすることすべてをメモに取るくらい熱心に聞いていたのを覚えている。その先生から最後に一言書いてもらおうと思い、ノートを持っていったのだ。そして書いてもらった言葉がこれだ。この言葉は倫理を学んだ人にはわかるだろう。そして私も今の受験生に同じ言葉を送りたい。

『「目的の王国」の扉は、開いたといえ!!』

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