2017年10月16日月曜日

勝ち負け、ではない

 天気が悪かったので今日は部屋で映画を観ていたのである。天気がよくても観てただろ!と言われるかもしれないがその通りである(笑)。『ペイン&ゲイン/史上最低の一攫千金』という映画を観ていたのだが、フィットネスジムにトレーナーとして働いている主人公が、金持ちのジジイに筋トレのやり方を教えるだけの毎日にウンザリして、ボディビル仲間と一緒に金持ちを誘拐して財産を奪い取るというストーリー。題名をみたらわかるかもしれないが、“No pain, No gain(努力なしに得るものはない)”という言葉を短縮したもので、“Pain &Gain(努力したんだから、よこせ)”という意味になっているのである。アメリカでは“強くて大きいものがいいに決まっている”というマッチョ信仰が根強く、彼らにはそれなりの理屈があっての行動なのだ。俺たちはスーパーマンのようなすばらしい肉体の持ち主なのに、この程度の生活しかできないのはおかしい、というものだ。俺たちは今までさんざんやってきたからセレブみたいな生活をしていて当然なのに、それに見合うだけの金がもらえていないから、金持ちから奪うべきだ、という信念に基づいて行動するのだ。これは実話で、本編でも、“これは実話である”といあテロップが出るのだが、話が進んでいくらなんでもこんなことあるか?と思うタイミングでまた、“これでもまだ実話である”というテロップが出るのでついつい笑ってしまうのだ。当たり前だがどんどん悲惨なことが彼らを襲ってくるのだが、ここで少し言いたいのは、“人生の、成功、失敗、とは”ということである。彼らは“成功”というものに取り憑かれて行動していくのだが、彼らのように人生を、“成功”、“失敗”と分けて考える人が多いのではないだろうか。つまり人生を“勝ち”、“負け”で判断しているということである。人生の勝ち負けなんてどうやったら判断、判定できるのか。金持ちになったら人生は勝ちなのか。結婚して子どもがいれば人生は勝ちになるのか。働いていると金持ちらしき人をたくさん見ることがある。中には偉そうに口をきいてくる人がいる。なぜそんな口がきけるのか。客だからか。客だから偉いのか。金を持っているから偉いのか。休みの日に買い物をしていると、ベビーカーを押して堂々と突っ込んでくる人がいる。なんでそんな偉そうなんだ。偉いのか。そんなわけないだろ。人生を“勝ち”、“負け”でしか判断できない人の人生は本当に乏しいし貧しいと思う。人生は過程の連続である。勝ち負けでしか判断できない人は、過程に価値を見出すことができない人である。人生は過程の連続なのに、過程に目を向けない“勝ち負け主義”の人がたくさんいる。そんなものFUCK OFFである。偉そうにしているヤツを見ると本当にブッ飛ばしたくなるくらいイライラしてしまう。お前はバカかと。そいつの人生なので私には一切関係ないが。どうしてそういう風に考えてしまうのだろうか。人間って何かと比較したがるのだろうな。そんなことになんの意味が価値があるのだろうか。勝ちとか負けとか、優れているとか劣っているとか。そいつがどう思うか考えるかは知ったことないが、周りの人には関係ないことだ。そう考えている、判断している時点でそいつの人生終わっているよ。人生そんなものではない。そんな低レベルなことで語れるわけがない。こんな私だってそうである。楽しいことばっかりが続けばいいと思うが、そんなことはない。いろんな苦労をしてきた。死にたくなる日もあった。人知れず泣いた日もあった。人に裏切られたこともあった。利用されたこともあった。騙されたこともあった。踏みにじられたこともあった。バカにされたこともあった。笑い者にされたこともあった。蹴落とされたこともあった。邪魔されたこともあった。それでも、生きててよかったて。生きててよかったんだって。そう思える。そしてこれからも。勝ち負けとかそんなことどうでもいい。自分は勝ち組だって判断不可能なのに勝手に思い込んでいるカン違いしてる貧しいヤツ、本当にくだらないな。

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