2017年10月16日月曜日

『キングスマン』と『007』

 最近天気が悪い日が続いている。かなり寒くなってきた。冬はもうすぐだなぁ。しばらく天気がよくないみたいである。

 この前言っていた『キングスマン/ザ・ゴールデン・サークル』に登場するお酒、“オールド・フォレスター・ステイツマン”が予想以上に早く到着したのである。一気にテンションが上がってしまった(笑)。2本購入したのである。1本は飲む用で、もう1本は保存用である(笑)。みたらアルコール度数40もある。調べてみるとだいたいのお酒は40度なので普通である。しばらくは2本とも鑑賞用として部屋に飾っておこうと思う(笑)。いざ手元に届くとビビって飲めない(笑)。普段お酒を飲まないから、というのではなく、珍しいお酒だから飲めないのである。ビンと一緒に紙の札がついていたのだが、みてみると、ステイツマンからキングスマンへの贈り物みたいになっている。そしてちゃんと映画のタイトル、『Kingsman/THE GOLDEN CIRCLE』と書いてあり、キングスマンのロゴマークも入っている。めちゃくちゃカッコいい。すごすぎる。もちろんビンには“STATESMAN ”の名前も入っている。2本買ったとはいえ飲めないな、これは(笑)。来年1月に公開されたときに日本でも発売されることを祈ろう。発売されたら改めて飲む用にもう1本購入したい(笑)。予想以上に早く到着して、めちゃくちゃカッコよかったので、このノリで『007』に登場していたウォッカも調べてみた。調べてみると通常版のは販売していたのだが、私が欲しかったのはやはり限定版で“007”のロゴマークが入っているものである。どうやら日本では売り切れになってしまったようだ。それもそうである。2年前のボトルなので、そういうものはすぐになくなってしまうんだなぁ。ということでこの前買ったのと同じサイトで調べてみると、あるではないか(笑)。さすがである。今回も飲む用と保存用で2本購入したのである。『ベルヴェデール 007 コレクターズ エディションボトル』という名前である。今回はウォッカ。バーボンもウォッカもリキュールもラムもジンもどれがどれだがさっぱりだが、もうそんなことはどうでもいいのである。カッコいいから買うんだよ!!(笑)ということでまた到着するのが楽しみである。
 ここでお酒の話をしているので少し続けたい。今紹介している『キングスマン』も『007』も両方スパイ映画である。007は1962年公開の『ドクター・ノオ』が映画として始まったのである。もともとは長編小説がある。そして『キングスマン』はアメコミが原作である。007もそうだしキングスマンもそうだが、様々なお酒が登場するのだ。おそらくちょー有名なセリフが007の、“Vodka Martini, shaken not stirred”である。ウォッカ・マティーニを、ステアではなくシェイクで。と言うセリフだ。映画では定番中の定番である。これがものすごく有名になり、スパイ映画ときたらマティーニだ、という印象になったのである。もちろん007のジェームズ・ボンドはマティーニだけでなく、いろんなお酒を飲む。そこで『キングスマン』に登場するお酒を見てみたい。まずはスコッチ・ウィスキーの“ダルモア62”である。調べてみると、正規販売品としては世界最高額のスコッチ・ウィスキーだそうだ。2006年にシンガポールのチャンギ空港で12本限定販売され、最初の1本は約650万円で販売され、2011年に最後の1本が売れたときは、1500万円で売れたというちょーヤバイお酒である。一滴でもこぼしたら死刑である。そしてワインの“シャトー・ラフィット・ロートシルト 1945年”、ブランデーの“ナポレオン 1815年”が登場する。もちろんこれらもちょー高級酒である。そしてこの映画でも“マティーニ”が登場する。マティーニはジンベースで作られ、“カクテルの王様”と呼ばれているのだ。007のジェームズ・ボンドはベースをジンではなく、ウォッカに変えて“ウォッカ・マティーニ”を注文する。もちろんジェームズ・ボンドはプロ中のプロなので、さらに細かい注文もするという高騰テクニックを披露するのだ。「ジンとウォッカを3:1、キナリレを1/2をシェイクして、シャンパングラスに注ぎ、レモンピールを入れてくれ」と。素人が言うとちょーダサくなる(笑)。そこで今回の『キングスマン』で、マティーニを注文するときに、主人公のエグジーが、“Martini, Gin, not Vodka, Obviously.”と言う。「マティーニを。もちろんウォッカではなくジンで。」と言うのだ。これは明らかに007への対抗意識がある。そしてさらに「ベルモットは入れず、ボトルを10秒間、かすめ見ながらステアで」と注文するのだ。シェイクではなくステアで、と念押しをして、ボンドのウォッカ・マティーニを否定している。すごすぎる。007のジェームズ・ボンドもカッコいいが、キングスマンのエグジーもカッコいい。そして最初にあげた“ダルモア62”だが、敵の部下は62年物のダルモアと言い、キングスマンのメンバーの一人ランスロットは1962年のダルモアと言うのだが、62年間熟成されたものと、1962年に熟成を始めたものは全く別のものになるので、どちらかが間違っている。しかしランスロットがそう言った直後、敵に真っ二つに斬られて殺されるので、1962年のダルモアと言ったランスロットが間違っていたということである。つまり中身は62年物のダルモアで、1962年のダルモアではないと一蹴されてしまう。1962年といえば、最初にいった007の映画『ドクター・ノオ』が公開された年で、007のジェームズ・ボンドを叩き斬ったことになる。この説が本当かどうかはわかはないが、これが本当だったら監督はものすごく考えている。これもすごい。こうやって書いているとお酒の世界も奥が深いんだなぁ。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。

    もう例のお酒が届いたんですね。
    文面から、輸送中に割れたりヒビが入ったりせずに無事に届いたようで、読んでいるこちらとしても一安心でした。
    よかったですね。
    保存用のほうは、地震が来た時のことも考慮して、もし留守にしているときに結構揺れたとしても落ちないようにして保管していただければと思います。大切なものほど、油断大敵です。
    もう10年以上前になりますが、こちらでも大きな地震が3年ぐらいの間隔で2回ありました。中身が入った瓶が高いところから落ちて割れると後の掃除がハンパなく大変です。
    “瓶”と聞くと、多少なりともあの時のことを思い出してしまいますね。
    あの日、私は実家にいて、父と二人でちょうど台所にいたときでした。揺れがはじまったと思ったらどんどん強くなって、壁にひびが入って白い煙のようなほこりがたって、食器棚のものが床に次々と落ちて割れて…
    家がミシミシと音を立てて揺れているのが分かりました。ガチで屋根が落ちるんじゃないかって思って怖かったですね。
    一気に停電して、近所をみてもみんな電気が消えていて。
    余震も結構続いたので、しばらく外に出ていました。
    ついにこの家ともお別れする日がくるのか、と思った記憶がありますね。
    結局、実家は壁のひびぐらいですみましたが、やはり地震は怖いです。
    瓶のステイツマン、大事になさって下さい。

    お酒の話が出たのでついでに…
    沢木耕太郎の、「流星ひとつ」を最近読みました。
    これは沢木さんが1979年に藤圭子さんにインタビューしたものを、一切の背景描写をせずに全文会話形式だけで著したものです。
    SAMURAIさんは、もう読まれましたでしょうか。
    この本は章立てにも特徴があって、一杯目の火酒(かしゅ)、二杯目の火酒というように続き、七杯目の火酒、そして、最後の火酒と続きます。
    歌手と火酒をかけていることは、いうまでもありませんね。
    作中、二人は“ウォッカ・トニック”を飲んでました。
    内容は割愛しますが、“宇多田ヒカルのお母さん”が歌手として成功したあとの自分の家族のことを語る“六杯目の火酒”が、一番印象的でしたね。
    読んでいて物悲しくなったというか、何というか…うまく言葉ではいえない感じです。
    今のところは。

    いろんな映画が思わぬところでつながっている、とのことでしたが、これも映画の魅力の一つ、ユーモアなんでしょう。
    最近はエクスペンダブルズをちょっとずつ見ています。
    ガーディアンズの反省を生かし、順番があるものはきちんと順番通りに見るようにしています(笑)
    エクスペンダブルズにも、それぞれのメンバーの代表作のセリフがところどころちりばめられていましたね。とくにシュワルツネッガー関連はいろいろありました。
    「溶鉱炉で溶かす」とか「戻ってくる」とか。そのくらいなら私も気づくことができ、おもしろかったですね。
    普段コメントを入れさせていただくとき、どこの投稿にさせてもらおうかと、(多少はですが笑)一応関連していそうなところになるように考えていれてはいるつもりですが、ピントがずれていたらすみません。
    9月の下旬から一人で勝手に始めた“オススメ映画の鑑賞”ですが、今日もそうですが仕事が忙しく、「明日はこれが予定されていて、明日のメンバーはこれこれこうだから、こういう風に進めればいいかな」とか、そういったことをいろいろ考えなきゃいけないこともあって、理想とは違って遅々として進みません(涙)
    そして、もちろん仕事も思うようには進みません(涙)
    履歴をみると私はすでに15本ぐらいレンタルしたらしいのですが、SAMURAIさんのDVDコレクションは一体何本ぐらいなのでしょうか?おそらく、たくさんお持ちでしょうから、ざっと数えた数字でいいので、教えていただけませんでしょうか?進捗が知りたくなってきたので…
    ブログを拝見していると、SAMURAIさんはなるべく他人とは違う自分だけの楽しみを見つけようとしている、とのことですが、
    私が今やろうとしていることは、思いっきり“人のマネ”ですね(笑)
    でも、以前にも書いたとおりですが、数年前のあの日、はじめてコメントさせてもらったときからずっと、ここを訪れていなかったらたぶん死ぬまで出会わなかったであろう映画や音楽に触れることができているわけです。
    毎回必ず、丁寧な返信をいただけるのも非常にありがたく思っています。
    いつも、本当にありがとうございます。

    返信削除
    返信
    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      思った以上に早く到着しましたね。
      写真を載せれるようにしようといろいろ試してみようと思っていましたが、試す前に到着してしまいました(笑)。
      後々修復したら画像をアップしたいと思います。
      思っていた以上に大きいビンで、私も割れると怖いと思ったので、配送されてきたときとほぼ同じ状態で保管してあります。
      エアパッキンで包んで段ボールに入れてあります。
      鑑賞したいときに箱から出して見ている感じですね。
      そうなんですよね。
      いつ何があるかわからないので、それが怖いです。
      地震は怖いですね。
      私の実家はマンションで10階に住んでいるのですが、古いマンションなので、耐震にはなっておらず、少し強い地震が来たら「もう終わりだ―」と思ってしまうくらいいつも恐怖を感じていました。
      崩れたらその高さでは助かりませんから。
      今東京にいますが、できるだけ高いところにはものを置かないようにしていますね。
      しかし、どれだけ大切にしていても壊れてしまうときは壊れてしまうので、そのときはそのときですね。
      でも苦労して手に入れた(ネットで買っただけですが)ものなので、大切に保管したいです。
      ありがとうございます。

      「流星ひとつ」はまだ読んでいないんです。
      私が読んだことがある作品は、『人の砂漠』、『バーボン・ストリート』、『深夜特急』シリーズ、『旅する力―深夜特急ノート』、『チェーン・スモーキング』、『血の味』、『一号線を北上せよ』、『凍』、『旅の窓』、『あなたがいる場所』ですね。
      内容を忘れてしまっている作品もたくさんありますが。
      書いているともう一度読み直したくなってきました。
      “火酒”というのはカッコいいですね。
      今読んだことのある方々の評価を見てみるとすごくおもしろそうですね。
      今度本屋さんに行ったら買ってきます。
      沢木氏の作品は今までい作品ともはずれはありませんね。
      どれもめちゃくちゃすばらしい作品です。

      映画はいろんなところでつながっていたり、共通点があったり、対抗意識があったり、オマージュがあってパロディがあってとそういうのを見つけるのもおもしろいですね。
      『エクスペンダブルズ』シリーズをご覧になっているんですね。
      私の大好きなシリーズです。
      なんといってもハリウッドのスーパースターが大量にでてきますからね(笑)。
      たいていスターというのは自我がみんな強いので、自分の作品の中に他のスターが出ると、自分が写る時間も減るし、光を浴びり量が減ってしまうので、あまりこういう豪華キャストの作品には出たがらないのですが、スタローンさんが言うんだったら、ということでみんな出演してくれているんですね。
      それだけスタローンの人望が厚いということです。
      このシリーズはもう映画の内容というよりも、ただ美術館や博物館に遊びに行った感覚で観るのが一番ですね。
      スタローンとシュワちゃんが話をしているだけでシーンで、それだけで満足の映画です(笑)。
      最近の映画全体的にシリアス路線に行きがちですが、このシリーズは80年代のアクション映画のノリで突っ走っているので、あのテンポ、ノリが本当に懐かしい感じがして、「これが映画だ!!」と思わせてくれるんですね。
      すばらしい映画だと思います。
      このシリーズは3作品あるのですが、3つ目だけ1と2と少し違うと感じるかもしれません。
      1つ目と2つ目はR指定がついていて、3つ目はPGでバイオレンス描写、レイティングを抑えているんですね。
      3作品目はスタローンがより多くの世代に観てほしいということで作ったのですが、R指定がついてしまい、PG指定にするまでにもっとバイオレンス描写を抑えないといけなくなり、修正することになってしまいました。
      それについてスタローンは後悔しており、もし次作るときは絶対にR指定でいくと言っていました。
      なので、それを気にしながら3つ目を観てみると、少し物足りない感じがするかもしれません。
      俳優みんながふざけ合っているんですね。
      シュワちゃんが言う名台詞を違う俳優が言ったりして、そういうやり取りがこの作品の大きな見所の一つになっています。
      コメントはどの投稿に入れていただいても大丈夫です。
      確認しております。見落としていたらすみません(笑)。
      私もですが、今日は映画4本観ようと思っていたら、途中でお昼寝が邪魔をして2本しか観れないということも多々あります。
      仕事ちゃうんかい!!とツッこまれそうです(笑)。
      低レベル過ぎてすみません(笑)。
      でもそういうのは少しずつ気が向いたときで大丈夫だと思います。
      リラックスして観るのが一番ですからね。
      なんでもそうですが。
      今、本棚を確認してみたのですが、190本くらいDVDがありました。
      大阪の実家に数本置いて来ているのでだいたい200本くらいでしょうか。
      これはDVDの本数なので、この前も書きましたが、『ファイト・クラブ』で4本持っていますし、『キックアス』で3本持っていたりするので、映画自体の数でいうともう少し少なくなると思います。
      自分では300本くらいあるのかなと思っていたのですが、そんなに持っていませんでした。
      昔聞いたことがあるのですが、“学ぶ”と“真似る”は同じ語源みたいですね。
      最初はみんな真似をしていると思うんです。
      例えば学校だったら、児童、生徒は先生の真似をしていると思います。
      漢字の書き順だったり、計算の仕方だったり。
      私はずっと剣道をしていたので、最初はもちろん先生の真似をします。
      素振りの仕方、打ち方だったり。
      それができてこその次のステージなんだと思います。
      それがあって、オリジナルができてくるんだと思います。
      慣れていないことやあまり知らないことは、やはりよく知っている人のことの意見を聞き、だんだんそれに関してわかってくると自分の考えや意見、疑問が出てくると思うんです。
      なので最初はそんな感じで大丈夫だと思います。
      だんだんAbbyさんも、こういうのが好き、であったり、こういうのはあまり好きではない、というのがわかってくると思います。
      私よりも詳しい方は山ほどいるので、私もその方々の意見や感想を参考にして映画を観たりしていますから。
      偉そうですみません(笑)。
      でも最初はみんなそんな感じだと思います。
      世の中には未だ出会ったことのない“なにか”であふれています。
      楽しい、魅力的な、すごい、そんなものにどんどん出会って行きたいですね。
      私もそんなモノをどんどん見つけていきたいです。

      Abbyさんもコメントいつもありがとうございます。
      すぐに返信できない日もありますが、気長に待っていただけたらと思います。
      私もコメントを楽しみにしております。
      これからもよろしくお願い致します。

      削除