2017年8月26日土曜日

映画も現実も

 先日書いた『ファイト・クラブ』や『ドラゴンタトゥーの女』のタイトルシーンがチョーカッコいいという話をしたが、YouTubeで調べてみるとやはりこのタイトルシーンだけの動画が見つかったので、気になったら是非観てほしい。マジでカッコいいから(笑)。
 今日は休みだったが、荷物が届く予定だったし、部屋の片付けもしなければならなかったし、映画も、観なければならなかったので、今日もずっと部屋にいたのである。今日は、『ブルーベルベット』、『エターナルサンシャイン』、『カジノ』を観た。『エターナルサンシャイン』は主人公が恋人と喧嘩別れし、仲直りしようと思っていたが、彼女が自分との記憶を消してしまったことを知りショックを受け、自分も彼女との記憶を消そうとして記憶除去専門病院へ行くという話。まあこういう映画の展開はある程度予想がつくので、ありきたりといったらありきたりとの映画であったが、それはそれで楽しめた。記憶を消していく最中に、彼女との喧嘩していた日々などが一つひとつ消えていく。出会った頃の二人の記憶になり、すべてが楽しかったあの頃。そこで主人公は本当に大切なものはなにかに気が付き、記憶除去に抵抗を始めるのだ。観ていて思ったのが、記憶を消す前にいろいろ医者から質問されて、相手のことの話をするのだが、本当に文句ばっかりなのである。あれがイヤ、嫌い、こういうところがムカつく、イライラする、・・・・・などなど延々と文句、愚痴、苦情を言い続けるテープがある。これは現実の話にも繋がるが、みんなそうなんだなと思った。最初はなんとも思っていなかったことや、気にならなかったこと、好きになれば最初はそういうところさえも良く見えてしまうが、何かの拍子やずっと一緒にいるにつれて鬱陶しく見えてきたり、イライラしてしまったり、ムカついてしまう。そういうことを言われると、最初は、あの頃はそんなふうに思ってなかったやろ、とかあのときはこう言ってたし、というツッコミをいれたくなってしまう。状況や月日が流れるにつれて感情も流れていくのだな。好きであれば気にならなかったことも、ちょっとしたことでも何か言いたくなってしまう、粗探しをしてあれもイヤだった、こういうところが嫌いだという。こういうのはどこへいってもみんなそうなんだな。人間てみんな都合のいいいきものなのだな。ついついそう思ってしまった。というかこれが普通なんだろう。いろいろ愚痴や文句を言われると、ついつい楽しかった日々を思い出し、比較してしまう。その人のためにいろいろしてきたこと、やってきたことが否定されたように思い、あのときは一体なんだったんだと思ってしまう。その人のために真剣に話を聞いて、言葉を選んで、相談に乗ったり話をしたりしていたのが急にバカらしく思えてしまう。急に態度が変わったり言うことが変わったりする。それはもちろん相手側だけでなくこちら側にも問題があるのだが。本当に大切なものは失って初めて気がつく。この映画の主人公たちはそれに気が付いて、また二人で歩き出すのだが、現実はなかなかそうはうまくいかない。まあそれが人生だし、人生ってそういうものだろう。本当にいろんな人がいるんだな。この人なら信用できると思っても、それはただの勘違いであったり、あっさり裏切られてしまうことなんてしょっちゅうである。そうやってみんな生きているんだな。どこまで信用できるのか、どこまでが本当なのか、それはそのときにならなければわからない。それにみんな悩みながら生きているのかもしれない。

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