2012年10月1日月曜日

生まれ変わる東京駅

 そういえば、本日10月1日より、修復工事をしていた東京駅が新しく生まれ変わる日である。先日東京に行った時は、外から見た感じではもう工事が終わっていた。中ではまだ少し行われていたが。1日はセレモニーか何か行われるのか詳しいことはわからないが、大きなテントが張っていたり、テレビ局のカメラがたくさん来ていたのを見たのだ。就活の日が重なったら行っていたのだが、残念ながら行けなかった。歴史的瞬間を見逃してしまった感じがする。しかし、台風の影響で式は中止になったそうだ。
 私は東京を訪れるとき、夜行バスを利用しているが、必ずといっていいほど東京駅で乗り降りしている。大阪―東京、東京―青森の夜行バスを利用してもだいたい停まる場所は、東京駅、新宿駅、東京ディズニーランドだ。大阪―東京なら横浜にも停まるし、東京―青森ならば大宮に停まる場合もある。就活で新宿の方が近いときもあるが、私は東京駅を利用する。その理由はいくつかある。まず、東京駅周辺は圧倒的にきれいだということだ。それに、朝早く、そして夜遅くまで屋内で滞在できる場所があるのだ。それは喫茶店などではない。自由に利用できる場所だ。oazoという場所なのだが、地下から東京駅に直結し、丸善の本屋もあるので快適快適なのである。もちろん新宿にもそのような場所があるのかはよく知らないのだが、快適面を考えればここが一番である。二つ目に、個人的に私は新宿はあまり好きではないということだ。時間をつぶすのには苦労する。東京駅にいて、ちょっと座って休憩したいと思えば、いくつかすぐに候補が頭の中で浮かぶのだが、新宿は思い浮かばないのだ。つまり私にとって新宿は近寄り難い場所である。
 oazoのoo広場というところで時間をつぶしているのだが、本当にお世話になっている場所である。朝早くバスが到着するので、就活が昼からの日は5時間もここにいるときもある。着替える場所(トイレ)もここにはあるので、ここがなければ私はどうなっていただろうというくらいである。夜、バスを待つ時はここでコンビニで買ってきたご飯を一人で食べている。
 話は変わるが、一行上で、“コンビニで買ってきたご飯を一人で食べている”と書いたが、なぜ喫茶店やレストランに行かないのだろうという人がいるかもしれない。私は一人でその様な場所に入ったことがない。それはお金がかかるという理由ではない。一人でその様な場所に入る勇気がないといえばいいのか、一人で行こうとすら思わないのだ。韓国では、一人でその様な場所に行くと、「おかしな人」と思われて、笑い者にされるというのを聞いた。もともと行く気がなかったが、それを聞いてなおさら行く気がしなくなったのだ。
 話を戻そう。東京駅のあの煉瓦の建物を見ると「東京に来たな」という実感がわくのだ。今は夜になるとライトアップされるのでそれもまた美しい。工事に入る前、工事が始まって煉瓦の建物に防音のためのシートがかけられていた期間、そして今は新たな姿を見せてくれた。ずっと東京駅の移り変わりを見てきているので、新しくなった時は私も、「やっと姿を見せてくれたのだな」と嬉しくなったのだ。ライトアップされているのも美しかったが、その東京駅をビジネスマンたちがカメラ、携帯電話、スマートフォンを手に抱えて写真に収めている姿を見るのもまた美しい。みんなこの瞬間を待っていたに違いない。「新たな時代が始まった」。そう大げさに感じているのは私だけではないはずだ。

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