2012年10月4日木曜日

感受性豊かであるこの時期

 もう10月に入り、今考えればあと学生生活ももう少しである。ついこの間入学したばっかりという気もするが、あれはもう3年以上も前の話なのだな。この4年間は様々なことに挑戦しようとしてきた。剣道四段を取得、ボランティア活動、アメリカ一人旅、教育実習、などが特に印象的だ。そしてこのブログを始めたのは2年前の9月。最初はタイピングの練習にもなるだろうという気持ちと、一学生が感じることについて書いていこうと思った。しかし、学生生活もあと数えるくらいになってきた。
 学生が終われば社会人となる。何年生きるかわからないが人生のスパンを考えると、「学生」というのはほんのわずかな期間であることがわかる。小学生、中学生、高校生、大学生。20年にも満たないこの期間は、次の一歩を踏み出すにおいて、とても重要な期間である。なぜ重要な期間なのか。それは、感受性が豊かだということだ。大人になったら何も思わないことについても、若いから感じることや考えることがある。今だから思うことがある。この感受性が豊かな時に、様々なことを経験し、様々なものに触れ、考え、悩み、自分に吸収していく。そして自分の意見を確立させていくのだ。
若い頃というのは、何をやっても満足できない。いつも何かが足りないと思ってしまう。本当にこれでいいのか、このままでいいのか、何か忘れていることはないか、やらなけれなばならないことは、そう感じながら生きている。それが若者っていう感じだ。若者には満腹感ではなく、飢餓感が必要なのだ。考え、悩み、考え、悩む。それでいい。
 周りの環境が違えば、同じ人間でも全く違う人間になるのはわかるだろう。人間形成において、周りの環境といのは極めて重要になってくる。私がこのような人間になってしまったのは、環境が作ったと言っても過言ではない。アメリカに行きたいと思ったのも、様々な人との出会いが私をそうさせたのだ。そしてそこから学んだことが新たな私を作る。もしそのような人と出会わなかったら、外国にも興味を持たなかっただろうし、一生「日本は最高」と、この小さな島国だけで満足していたことだろう。ましてや大阪さえも出て行かなかったかもしれない。
 まざまなことを若いうちに経験しなければ、という考え自体も周りの環境がそうさせた。なんでも吸収できるこの期間というのは、財産だ。社会人になれば、学生とは全く違う世界でまた考え方が変わってくるのかもしれない。だが、それはそれだ。今のこの時期に思えることが重要である。このブログに書き続けていることは、一学生の、そして私自身の考えの財産である。何年五日先に、このブログを読み返し、「あの時と変わってしまったな」でもいい、「もう一度あの頃のような気持ちでやりなおしてみよう」でもいい。忘れかけていたあの感情を奮い立たせられたら、この足跡も役に立つのではないだろうか。
 卒業までまだ5ヶ月もある。今できることを、学生だから考えることを、これからの人生を左右するような、人生が変わるような、そんなことをやってみたい。それが若者の力だ。

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