2012年10月1日月曜日

東京とマンハッタンの比較

新宿
一つ前の投稿で東京のことについて書いたが、今日もそれに少し関係したことを書きたい。そろそろ卒業論文も書いていかなければならないので、それに向けた初歩的な調査を書こうと思う。だいたい卒論のテーマも決まっていないこと自体が致命的なのだが、少し前なら開発経済を中心として、先進国と開発途上国のあり方や、グローバル時代が生み出した問題点や解決策、各国の役割について書きたいと考えていたのだが、就職活動もあってそこまで研究している時間がなさそうだ。その研究しようとしていたことは私の趣味であるため、苦労はなんともない。しかし、研究したくないテーマでやると苦痛で仕方がないため、できるだけ自分の趣味の範囲で研究したいことを考えていたのだ。そしてひとつ思い浮かんだのが、都市比較論だ。
 昨年の3月にニューヨークに行ってから、その印象が強烈過ぎて、常に頭の中でニューヨークシティがくるくる回っているのだ。東京や大阪も同じ都市には変わりなく、数字を調べてみると人口の多さから見ても東京の方が多い。しかし、私が行ったのはマンハッタンだ。それではマンハッタンと東京を比較してみよう。
 山手線内の面積とほぼ同規模なのが東京都心4区の千代田区、中央区、港区、新宿区を合わせたものである。東京4区の昼間の人口密度は1ha辺り520人で、マンハッタンは552人だ。これはあまり差がないが、夜間の人口密度を見てみる。東京4区は1ha辺り92人でマンハッタンは250人である。つまり、東京の都心に移住している人はごく僅かで、東京23区の中で最も高密度の中野区が1ha辺り195人であるが、マンハッタンの最も高密度のアッパーイーストサイドでは411人である。マンハッタンは都市居住が進んでいる都市であるといえる。
 次に都市景観を見てみよう。ここでは東京の新宿にある高層ビル群を見てみる。代表する新宿ビル群・中心部のビル数は29棟であるのに対し、マンハッタンのミッドタウンというエリアにある高層ビル群のビル数は285棟である。新宿の高層ビル数はミッドタウンの約10%しかない。ロウアーマンハッタンのエリアを見ただけでも高層ビル数は103棟だ。マンハッタンの高層ビル群も東京の比較の対象にはならないということがわかる。
 世界都市ランキング(2012年)を見てみると、第1位がニューヨーク、2位がロンドン、3位がシンガポール、4位が香港、5位がパリ、そして6位が東京である。ちなみに大阪は47位であった。ランキングの調査項目は、経済力、物的資本、金融成熟、制度の有効性、社会・文化特性、人的資本、環境・自然災害、グローバルアピールだ。上記で述べてきたが、1位と6位とではかなり差がある。東京が発展していくにはどうしたらいいのかを考えていかなければならない。そんなことを卒論のテーマにしようかなと考えているところだ。どうなるかわからないが(笑)。

マンハッタン

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