2012年10月5日金曜日

好きなことに自信を持って

人が他人の第一印象を判断する時間は0.5秒だそうだ。同じように一目惚れするのも0.5秒。第一印象も一目惚れも、一度インプットされると改変は難しい。よく話しにくそうとか、とか近寄りがたいなどの印象を持たれる私にとってこの0.5秒は何よりも厄介だ。本当は面白いことが好きで、じっとしていられない性格なのだが。誰しもはじめから自分をさらけ出すのは不可能だろう。勝手な印象をつけるのはやめてくれ!と言いたいが、実際私も人を一瞬で判断してしまっている。悲しいが、それが人間の性だ。
 知人に第一印象について尋ねてみた。「お前は今の自分に自信がなさそうや」。その通りだった。私は自分に自信がない。周りからは自信があるように見えているかもしれないが、本当は自信がない。それが表情に表れているのか。ズバリと言い当てられ、返す言葉を失った。
 そもそも自信とはどうやって生まれるのだろう。今まで私が出会って尊敬している人はみな、多くの才能を持ち、自信に溢れ輝いていた。文章の上手い人や感動的な写真を撮る人。いつも人を爆笑させる人・・・。彼らは私の憧れだった。同じ瞬間(とき)を共有したい。そうすれば、自分も輝けると思った。だが、現実は違った。まぶしいものの近くに行くと、自分の暗さに気付かされた。自信は才能に裏付けされるもの。何の才能もないのに自信を持てるわけがない。いつしかそんなふうに考えるようになっていた。
 部活動、サークル活動、勉強、就職活動、遊びで、毎日が足早に過ぎていく。苦しい時、周りが見えずに大切なことを忘れそうになる。そんな時、原点に立ち戻って考えてみる。「好きこそものの上手なれ」。こうやって文章を書くのが好き、人を笑わせるのが好き、・・・。全部「好き」だからここまでやってくることができたのだ。自分に自信がなくても、好きだという思いに自信があるのなら、それでいい。これからも好きなことに胸を張って生きていこう。

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