2010年9月21日火曜日

子供たち

 今日から秋学期の授業がスタートした。あ~もう嫌だ、もっと休みがほしい、というのが本音ではあるが、学生の仕事は勉学である。なので休んでばかりもいられない。体に鞭打ち、学校に行ったのであるが、昼御飯を食べに下宿に戻ると、なんとあまっているはずの御飯がないのだ。これには驚き、仕方なく、昨日の夜御飯の残りを食べることにしたのだが、少なすぎるではないか。腹が満たされないまま、大学に戻った。さらに今度はゼミでいきなり宿題が出るではないか。最初だから勘弁してくれーと言いたいところではあったが仕方がない。学生の仕事は勉学であるから。

 夏休み中、大阪でバイトをしていたのであるが、今日はその給与支給明細書が届いた日であった。なかを開けてみると思ったよりも給料がよかったのでうれしかった。何をしていたかというと、塾の講師である。教えていたのは小学2年生と中学2年生である。小学生は一言で言うと、かわいい!まだ、邪気がない無邪気な頃である。その子供たちと一緒にいると自分の小さかった頃を思い出すのである。小さかった自分を見ているかのようである。それと同時に、いつから自分はこんなに汚れてしまったのだろうか、と考えるようになる。大人は嘘をつく(嘘をつかないと生きていけないところもあるかもしれないが)。しかし子供は嘘をつかない。子供たちの目はこちらの心を見透かすような真っ直ぐな目をしている。だから子供の前では嘘はつけない。嘘がばれた時には子供たち全員から総攻撃を食らうからである(何回もやられた)(笑)。
 中学生はもう大人に近づいてはいるが、まだあどけなさが残っている。私が教えた中学生は、何らかの家庭の事情で子育てを放棄してしまったところや虐待にあった子供たちなのである。要するに、親がいないのである。私は彼らと一緒に授業をしていても他の子供たちと全く変わったところは見受けられない。しかし彼らはまだ小さいのに厳しい現実を突き付けられているのである。両親がいる私には想像できない。こんなにもかわいい彼らをどうして虐待や育児放棄できるのだろうか。私は怒りを感じる。今このような事件が多発している。生後何カ月という赤ちゃんが、信じられないような残酷なやり方で殺されている。子供は親を選べない。
 彼らは苦しみ悲しみの中を生き抜いてきた。たくましい人間になってほしい、私はひたすらそう願う。

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