2012年12月16日日曜日

道具ではない

 前の投稿で政治のことについて書いたのだが、今回もその続きを少し書きたい。つい先程、とある人から電話があったのだ。「○○党に一票入れてほしい」とのこと。この電話の主はあるところで知り合ったのだが、もう1年半以上も連絡を取り合っていなかった。正直、それきりの友達であった。いや、友達というよりもただの知り合いだ。私としてはもう二度と会うことはないし、会いたいとも思わない人だった。しかし、急に電話でそのようなことを告げられた。何を言っているんだこいつは、と思った。私はその人のことは好きではないし、多分その人も私のことは好きではない。それなのにどうして選挙があるから一票入れて欲しいというなんとも厚かましい意味のわからないお願いをしてくるのだろうか。そもそも、選挙は自分で考えてどの政党がいいのか決めて、自分の意志で一票を投じる。どうして人のお願いに従わなければならないのだろうか。選挙前になると、○○の政党に入れて欲しいというお願いをよくされる。大阪にいても、わざわざ自宅まで来て、「よろしくお願いします」と。
 今回、私が意見したいのはこの選挙に関してもそうなのだが、人を選挙の道具に使わないでくれということだ。仲がいい友人であれば、選挙でどの政党に入れるのかの話はするが、仲がいいとも言わない、お互い会う気も話す気もない間柄で、どうしてこんな時に電話ができようか。「久しぶり」とあたかも機嫌を伺うような話し方で、なおさら腹が立つ。適当に受け答えして電話を切ったが、腹が立ってしょうがない。人間を舐めている。向こうも会う気がないのに、こっちに来たら連絡をしてくれ、だと。今まで一回も連絡ととっていないくせによくそんなこと言える。いいかげんにしてくれ。まあ、これが「付き合い」というものかもしれない。社会に出たら、この「付き合い」で行きたくもないところや話したくない人とも話をしなくてはならなくなるのだろう。


 月曜日の夜、また就活で東京に行く。そしてそのまま大阪に戻る予定だ。10月下旬以来の大阪だ。なんだかかなり時間が経ったように感じる。アルバイトも入れてもらえそうだ。年末年始はどう過ごそうか。毎年恒例のバーゲンセールに年始から走ろうか。去年はそうであった。最近、ただ見るだけのウィンドウショッピングばかりで何か欲しい。交通費ですべてが消えてしまっているので、こんな贅沢はできないが。結局生まれ育った場所が一番落ち着くのは、誰でもそうなのかもしれない。私は間違いなく、都会の人だ。大都会の方が自分に合っている。というか都会を求めている。年をとったら田舎の生活に憧れるのかもしれないが、私はもっともっと都会でいろんなものを吸収した。人にもまれて大きくなりたい。疲れたって、ストレス溜まったって、それ以上の刺激を与えてくれる都会がいい。だって若いんだから。と、大阪に帰る日が近づいてきて、つくづくそう感じるのである。

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