2019年1月21日月曜日

久しぶりのドラッグネタ

 昨日は仕事が終わって、着替えをしてさぁ帰ろうかと思ったらやり残したというのか確認しなければならないことを思い出し、再び売り場へ戻ってパソコンやら資料やらを確認していたら結局いつもより帰る時間が遅くなってしまったのである。せっかく少し早く帰れると思ったのに結局こうなってしまうのかと思ってしまったのである。本当は帰りに本屋さんへ寄りたいのになかなか行けずじまいである。1月も後半になり落ち着くと思っていたが、別の意味でいろいろ大変である。結局1年間何かは必ずあるということである。

 
年末に忙しくてなかなか買い物ができなかったので、その反動かは知らないがDVDやらBlu-rayやらをちょくちょく取り寄せてしまっている。この時点で私にとって新しい映画は10作品は観ている。こういうのは波があるので、取り寄せしたり取り寄せしなかったりというので、今はけっこう取り寄せしたのでしばらくしたら落ち着くだろう。その中で『トレインスポッティング』という作品があるのだが、これもすばらし映画で、これもR15指定の映画でバイオレンス、セックス、ドラッグなどなどいろいろ満載なのだが、この中でより強く描かれていたのがドラッグである。しかもヘロインに限定しているところがおもしろかった。主人公はヘロイン中毒者で何度も何度もやめようと思っているのだが結局手を出してしまうのである。そもそもヘロインというのはどういうドラッグかというとヘロインは“薬物の王様”と言われているほどドラッグの中では突出しているのである。そもそもドラッグは“快楽の補助”という形で使用されることが多い。だいたい映画ではセックス絡みで使用されているシーンが多い。セックスしたり遊んだりくつろいだりするためのドラッグで快楽を増強させているのだが、ヘロインはそうではない。ヘロインは単独でとんでもない快楽を得ることができるのである。よく映画では寝転がっているシーンが多いが、その通りで寝転がっているだけで多幸感を得られるのである。おそらく動けないほどの快楽だと思われる。シャワーを浴びれば水滴の一滴一滴がサイコーに気持ちがいいと表現される。ウィキペディアでは、その快感は『オーガズムの数万倍の快感を伴う射精を全身の隅々の細胞で行っているような』、『人間の経験しうるあらゆる状態の中で、ほかの如何なるものをもってしても得られない最高の状態』などと表現される。また、常態の人間が一生のうちに体感し得る全ての「快感」の合計を上回る快感を瞬時に得ることに等しいと云われるその快楽度の強さ、そしてそこから生ずる至福感は、しばしば「約束された安堵」などと表現されてきた。要するに想像を絶する快楽を一瞬で得られるということである。そりゃ依存症にもなるわなと思った。当然そのあとの“地獄”も強烈なので、またほしくなってしまうということである。ヘロインはスプーンであぶってそれを注射器に入れて静脈にぶち込むという使用法が多いが、あぶる前は“白い粉”である。映画は変わるがタランティーノ監督の『パルプ・フィクション』で、ヴィンセントはヘロインを使用していて、ミアはコカインを使用している。この2人がレストランでツイストダンスをしているときに、ヴィンセントはノロノロ踊っているのに対し、ミアはテキパキ踊っているのが観てわかるが、それはこのドラッグの違いである。そしてミアの自宅に戻って、ヴィンセントのコートのポケットに入っていた“白い粉”をヘロインなのにコカインと間違えて吸ってしまい、
オーバードーズして倒れてしまったのである。ヘロインはダウナー系で、コカインはアッパー系である。だいたいのドラッグはこの2種類にわかれるが、その他にもサイデリック系もある。だいたい映画に登場するのは、ヘロイン、コカイン、マリファナである。その中でも画になるのは鼻から吸うコカインだろう。スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』というすばらしい映画があるが、ここはコカインがメインであるが、途中に主人公らが“ルード”という伝説的ドラッグを手に入れ、やはりぶっ飛んでしまい、ぶっ飛びながら主人公と仕事仲間の一人がおそらく映画史上最低のケンカをするのである。でも途中にその仲間が喉を詰まらせてしまい、呼吸困難で死にそうになったときに主人公は助けようと思うがぶっ飛んでいるので体が思うように動かなかったため、そこでコカインを吸って復活するのである。これは本当にすばらしいシーンである(笑)。それで仲間を救うことができたのである。最近マリファナがアメリカの多くの州で解禁になり、カナダはとっくに全解禁している。アメリカで普通に売られている雑誌の中の広告にマリファナの宣伝も載っているくらいである。マリファナも怖いと思われているが、致死率や依存性などはアルコールやニコチンなどの方が圧倒的に高いので、そういう面から言えばマリファナは安全である。まぁ何をするにも“やり過ぎ”はよくないということである。世界的に見て、マリファナは合法国が多くなっているので、日本でもうじきオリンピックが開催されるというので多くの外国人が日本に来るが、日本でマリファナは禁止されているというのを知らずにマリファナを持ってきて日本の空港で捕まってしまうという外国人が大量にいるのではないかと思う。留置場がパンクするのではないかと心配でしょうがない。日本での合法化は私が生きている間はないだろうと思っている。なにかとドラッグは悪く言われているが、医療用の大麻などでたくさんの人が救われているというのも事実である。当然ながら快楽欲しさに乱用するのはダメであるが。多くの映画で登場するドラッグであるが、これはキッてもキレない文化、習慣の一つである。『トレインスポッティング』を観て、久しぶりの?ドラッグネタであった(笑)。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。

    1月も後半ですね。あっという間ですね、本当に。
    殺人的な忙しさだった年末年始の業務をやっと終えて、でも依然として毎日何かしらがあって、というのは本当に同感です。
    ひとつ終わるとまた何かひとつ出現して、それがまた実にタイムリーで…
    不思議なくらい、見事なものです。

    SAMURAIさんのブログの読者になって以降、違法薬物をはじめ暴力・殺人・破壊等ありとあらゆる理不尽なことがネタになった映画について、SAMURAIさんが“すばらしい映画(笑)”と絶賛して表現する理由を私は理解しているつもりですので、ドラッグネタとはいえ今回の投稿も楽しく拝見しました。
    そうですね、パルプフィクションでそんなシーンがありましたね。
    レンタルでちらっと観ただけとはいえ、自分もその映画を1回は経験していると、ブログの内容がより興味深くなります。
    SAMURAIさんのブログは、自分の知らない世界を紹介してくれているわけですので、なるべく今年も近所のTSUTAYAで確保できるものから手を出していければいいなぁと思っています。そして、ファイト・クラブのときみたいに、「なるほどそういう解釈もあるのかー」とまたいろいろ教えていただければと思います。

    オリンピックが開催されることになって、日本のルールをほとんど知らない大量の外国人が一気に国内に押し寄せることについて、別に東京在住でなくても多少は不安に思う人もいると思いますね。観光客が増えて売り上げが…という立場の人も、平穏な日常をジャマされたくないという人も、いろいろだと思います。ほんの何週間のスポーツ国際大会のために、何年も前からあまりにも多くの人が招致や準備、運営に関わって、すべてが表に出るわけではないけども様々な思惑が確かにあって、大金が動いて、いい意味でも悪い意味でも混乱が起きて…
    来年、東京はどうなるんでしょうかね(笑)

    医療用の麻薬についても言及がありました。
    きちんと管理された上で使用される医療用の麻薬と、違法薬物は全くの別物です。
    個人的な意見としては、麻薬という用語はどうしても世間の受け入れという点でよくない部分が拭い切れていませんし、医療関係者の中でも全員が正しく認識しているとは言えない部分も残念ながらあるとは思います。薬物的な分類では“麻薬”かもしれませんが、何か他の言い方を普及させてもいいんじゃないかとは思いますね。

    返信削除
    返信
    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
      先日返信しようと思いましたが、体調を崩してしまいました。
      体調を崩したといっても風邪やインフルエンザではありません。
      食当たり、です(笑)。
      今なら笑って話ができるのですが、この食当たりはかなりきついものがありました(笑)。
      私の食生活はほとんど毎日が同じようなものですが、私にしたらめったに食べないものを食べてしまい、それが原因だったと思います。
      同じものを食べた他の人は全く問題なかったのですが、私だけが体調を崩してしまいました。
      この件に関しましては本投稿の方で詳しく書きたいと思います。

      気が付けば2月になってしまいましたね。
      本当に早いものです。
      東京では本日春一番?というのがあったそうです。
      といってもまだまだ寒いんですけどね。
      すばらしい映画というのは扱っているネタがどうとかそういうことではありませんからね。
      殺人だろうが戦争だろうがドラッグだろうがセックスだろうがそういうことではなく、何を我々に訴えかけているのか、というのが大切なんですね。
      モラルに挑戦している、見せないところを見せる、そういうのは作品として、表現として、私は評価していますし、好きになります。
      今回の『トレインスポッティング』は全編ヘロインを打ちまくるというすさまじい映画でしたが、低予算ながら大ヒットを飛ばした映画です。
      『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も同様にすさまじい映画ですが、見終わった後は腹ワタをエグられるような、茫然としてしまう強烈な映画です。
      ドラッグは自分には関係ないから、とかそういうものでもないし、ドラッグに関しての映画はドラッグを使用しているための映画、というわけでも当然ありません。
      その先にある作者のメッセージを正しく我々は受け取らなければなりません。
      それに対してどうか、という話ならわかりますが、ただドラッグを扱っているからという理由だけで判断するのは当たり前ですが間違っています。
      本当にいい映画にはすごいメッセージがありますから。

      今東京ではオリンピックに向けて街の整備や新しい設備を作っていますし、古くなったものを新しくしたりしています。
      でもこれオリンピック終わったらどうするの?と私はそっちの方が気になってしまいますね。
      大阪万博もそうです。
      それに向けていろいろ作ったりきれいにしたりしていますが、
      それが終わったらどうすんねん、と心配ですね。
      年々外国人観光客が増えていますが、ちょっとやり過ぎでは?とも思います。

      医療用大麻で救われるのであれば、使用が許可されている国へ引っ越しするのも手段の一つです。
      確かに“大麻”とは使用せずに他の言い方で呼ぶというのもいいですね。
      他の言い方をして、大麻とは知らずに大麻反対者が使用していた、という別の問題が起こってきそうですが、意識的なものとして「大麻=悪い」というイメージを変えていかなければならないと思います。

      削除