2016年1月20日水曜日

“生きろ”

 正式には決まっていないがおそらく春から職場の異動があり、今働いているところを離れなければならない。ちょくちょくその異動先へ行き、シフトインして働いているのである。先日部長との面談があったのだが、その様なことを言っていたので、おそらく異動はほぼ決定みたいである。異動は本当に面倒である。お店それぞれのやり方があるので、それをまた覚えなければならない。そして人間関係も一から築いていかなければならない。慣れるまでは余計な体力を使うし、緊張するし、毎日がいっぱいいっぱいである。まぁ、今目の前にある仕事を全力でこなしていくだけである。相手のテリトリーに入ったらそれに従うこと。もしそれができなければすぐに出ていくこと。これも私の考えの一つである。もちろん心の中では面倒だな、とか嫌だな、とかいろいろ文句は言っているが、仕事、働く場所をいただいている立場なのでただひたすらやるのみである。


 今日は休日だったが、外がめちゃくちゃ寒かったので午前中に買い物を済ませ、それ以降はずっと部屋にこもっていた。先月はいろいろと買い物をしてしまったので、今月は節約しなければならない。どこか出掛けてしまうとついつい買い物したくなってしまうので、しばらく我慢しよう。ということで今日も映画を観ていたのである(笑)。映画のいいところはたくさんあるが、非日常を見せてくれるところ、力を与えてくれること、ショックを与えてくれること、興奮を与えてくれること、・・・などなど。良い意味でも悪い意味でも何かしらの影響を与えてくれるのである。何回も言っているのだが、映画なくして私の人生はあり得ないのである。
 特に、嫌なことや悲しいこと、苦しいこと、しんどいことがあったときにはよく映画に救われることがある。めちゃくちゃ悩んだり、苦しんだり、頭を抱えてしまっているときなんかに、今回の『MAD MAX/FURY ROAD』の砂漠に一人立たされていると思ったら、そんなことなどどうでもよくなってくる(笑)。もっと適当でいいし、と思ってしまうときもある。本当はダメだが(笑)。というか先輩、上司に怒られちゃうし(笑)。
 ということで今日もマッドマックスを観ていたのである。最近は涙を流してしまうシーンが増えてしまい、もう大変である。最初のエンジン音が鳴るだけでもヤバい。主人公マックスはずっと過去に救えなかった命の亡霊に悩まされ、その亡霊から、そして周りにいる敵からも逃げている。狂気にとりつかれたのは自分なのか、それとも世界なのか。唯一確かだったことは自分の本能が「生きろ」と叫んでいたことだけだった。
 敵につかまり、そこは女性はモノでしか扱われない世界だった。そして独裁者に洗脳された戦闘集団ウォーボーイズがいた。彼らは勇敢に戦って死ぬことがすべてであった。それぞれ登場人物がいるのだが、みんなとにかく生きようとしているのだ。独裁者の子供を産むためだけの妻たち(ワイブズ)もそれぞれの個性を持ち、それぞれの思いを持って、決して戦うことはできないが、彼女たちができることを必死にやっていた。ウォーボーイズの一人ニュークスはいろいろあってマックスたちと旅をすることになるのだが、今まで信じていたことがすべてではないと知り、違う人生、違う自分を見つけることができたのだ。死ぬことがすべてと思っていたが、生きることに価値を見出した。指揮しているフュリオサも彼女たちを希望のある場所へ導き、そして自分の過去を清算するために命をかけてウォータンクを爆走させるのだ。マックスは最初狂気じみていたが、フュリオサたちを通じてだんだんと人間らしさを取り戻していく。最後の爆走劇は本当に涙なしでは観れない。倒しても倒しても敵はどんどん襲ってくる。仲間は次から次へとやられていく。フュリオサも重傷を負う。エンジンも壊れる。だがしかし、ここであきらめるわけにはいかないのだ。ここでこのウォータンクを止めるわけにはいかないのだ。必ず生きて“希望の場所”まで行かなくては。自分自身を勝ち取るために。生きる意味を見出すために。生きる価値を手にするために。
 マックスは自分の名前を言わずにいた。名前を言わないうということは、そことの関係、社会的な関係を持ちたくないということ。しかし、ついにマックスはフュリオサに噛み締めるように自分の名を名乗る。最後、“The First History Man”から言葉が伝えられる。“約束の地はあるのか?自分を探し求め さまようこの荒野の果てに”と。いろんな訳の仕方があるのだが、日本語訳はこうなっていた。この意味が本当に深くて、この文章だけでも涙が出てくる。希望なんてあるのか。生きる意味なんてあるのだろうか。生きる価値って何なんだ。自分て何なんだ。どれほど狂った世界でも、どんなに辛くても、苦しくても、悲しくても、自分自身というものをよりよい方向に探していかなければならない。

 
”WHAT A LOVERY DAY”というのはウォーボーイズのニュークスが砂嵐の中でウォータンクを追っているときに自分の仲間のウォーボーイズたちがヤラレいているときに叫んだ言葉である(笑)。ポスターではこの言葉が主に使われているのだが、今回載せたポスターでは、敵の大軍が押し寄せてくるところに、マックスが一人立っている。「マックス!逃げろ!」と言いたくなるのだが、ここで“WHAT A LOVELY DAY”とはもう武者ぶるいしてしまう。なんてカッコいいシーンだ。
 今回もマッドマックスネタですみません(笑)。勢いで書いてしまったので全然まとまっていないし、意味不明なところもあるかもしれませんが(笑)。

2 件のコメント:

  1. SAMURAIさんも異動ですか…
    まさに、”他人事ではない”ですね。
    私の場合は、異動前というのはちょっと特殊な感じで、なんというか、
    ふわふわした感じでした。
    入社以来ずっと、あの場所へは行きたくないなと思い続けていたところに、異動が決まった時。あー、ついにその時が来たか、と。
    不安もあるけど、根拠のない何とかなるだろう感。
    始まってみたら、大変なことになりましたが(笑)
    流れに身を任せるしかないのかもしれませんね。
    この冬の時代は、いつかきっと終わりを迎える日がくる、
    そう思うことにしてます。
    逃げ出したい気持ちは常にありますが、本格的に辞職する勇気もないし。
    異動してからずっと、そんなことばかり考えています。
    人生の無駄遣いです。
    SAMURAIさんには、支えになってくれる映画があってうらやましいです。

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    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      Abbyさんも異動されたのですね。
      “あの場所”というのは何か嫌な感じの噂みたいなものが流れていたのでしょうか。
      行きたいところや行きたくないところというのは誰にでもあるものですね。
      それが思うようにいかないのも事実。
      私が想像している以上に大変な日々だと思います。
      その大変さがいつまで続くのかがわからないのも辛いですね。
      一年とか三年と期限がわかっていればまだいいかもしれませんね。
      私の友人も異動があり、仕事量が以前の何倍にもなったそうで、毎日大変だそうです。
      でも彼は前向きで、「仕事を覚えるチャンスやし」と仕事に取り組んでいます。
      私はなかなかそこまでいきません。
      毎朝起きるのが辛いです(笑)。
      何事もプラスにとらえる人と、マイナスにとらえる人がいますが、できればプラスにとらえられるようになりたいですね。

      映画なしでは生きていけないかもしれません(笑)。
      今回の『MAD MAX/FURY RORD』は、ある意味女性が主人公で、“女性の強さ、美しさ”を見せてくれます。
      これはもしかしたらAbbyさんにもおススメかもしれません。
      あと私が今まで観た映画では、『プラダを着た悪魔』、『マイインターン』などは女性が仕事、恋愛、生活などを通じての成長を描いた作品ですので、観ていてすごく親近感がありますし、元気をもらえる映画です。
      もしなにか観る機会がありましたら参考にしてください。

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