2013年5月21日火曜日

狭い街、日本

 休日は早く過ぎてしまう。また明日から始まる。体調に気をつけてやっていこう。


3月末こちら東京に来て、3日間だけ母が部屋の片付けをしに来てくれた時がある。そのついでに東京を案内してあげたのだ。私は東京に住んでいる人よりも東京を知っているような気がする。なので私が気に入っている場所を少しだけだが母と一緒に歩いた。六本木一丁目から赤坂まで歩いていこうと思い、適当に歩いているとある女性が話しかけてきたのだ。「赤坂サカスはどこですか」と聞いてきた。見た目は日本人だが、少しカタコトのようだった。私は「僕たちも今赤坂サカスに向かうところなので、一緒に行きましょう」と一緒に行くことにした。その女性と話をしていると帰国子女らしい。今はアメリカのロサンゼルスに住んでいて、実家は東京にあり、3週間ほど日本に戻ってきたという。ロサンゼルスで飲食店を経営していて、メールアドレスを教えてもらい、もしロサンゼルスに遊びに来た時はぜひ連絡してくださいとのこと。これはうれしいことである。その経営しているお店をあとで調べてみると、ちょっとすごそうな感じ。どうやらすごい人と出会ったのだ。出会いというのは大切にしなければならない。
 その話はさて置き、その女性は道に迷っていたということなのだが、タクシーに乗ろうともしたらしいのだが、一回京都で乗車拒否されたらしい。その時も道に迷っていたらしく、タクシーで行こうとしたらその行き先が近かったようで乗せてもらえなかったらしい。今回も乗車拒否されたらどうしようと思ったらしく、そこでたまたま私たちと遭遇したということだ。私は人に道などを聞かれたら快く教える。もし時間があり、行き先が近くならば一緒に行く。見知らぬ場所で、ほんの少しでも助けがあればどれほどありがたいか私も痛いほどよく分かる。
 外国人はこの日本の街でよく道に迷うのではないかと思う。その女性も日本の道はよくわからないという。私もそう思う。なんせ道が狭いし入り組んでいる。ニューヨークもそうが、ロサンゼルスも碁盤の目になっているらしい。そして道路面積が広い。昨日のブログで、「3ブロックを走った」と表現したが、この表現は日本にはない。ニューヨークで自分が今どこにいるのかと迷うことはほとんどない。わかりやすい街なのである。そして道が広いことにより、開放的な気分になる。そこがいい。日本のように狭い道が入り組み、蜘蛛の巣状になっている。確かに道に迷うのもしょうがない気がする。もちろん狭い道になっているのは日本だけではない。イタリアのベネチアも迷路のようになっているが、それはベネチアの名物の一つになっている。それは美しい。しかし、日本はただひたすら雑居ビルが立ち並んでいるだけという、風情の欠片もない状態である。ニューヨークの街に憧れる要因の一つとして街の景観がある。今更街の景観よくしようとしてもそれは不可能に近いことだが、外国人にしてみたら狭い街なのだと思う。

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