2015年4月20日月曜日

小さな結婚式

少し前だが、『セックスアンドザシティ』という映画を観た。このタイトルはかなり有名で、私ももちろん知っていたのだが、なかなか見る機会がなかった。旅の本とか見ていると、この映画の舞台がニューヨークということで、私も観ることにしたのだ。タイトルを聞いてなかなか手を出すのに勇気のいる映画だが、実際に見てみるとなかなか奥が深い映画であった。
 もともとドラマとして1998年から2004年にかけて放送され、全部で6シーズンある。私はドラマはまだ見ていないのだが、ムービー編だけでも十分に楽しむことができた。ニューヨークに住む30代女性4人の生活をコミカルに描いている。その人気は社会現象にまでなり、放送終了後も世界で何度も再放送されている作品である。ニューヨークのいろいろ出てくるので、それだけでも私は満足であった。
 映画も続編があるのだが、今回は一つ目の方を書きたい。10年付き合ってようやく結婚にたどり着いた主人公のキャリーだが、結婚式当日に相手に突然キャンセルされてしまうというえらいことになるのだ。結婚式の会場としてキャリーが選んだのは、ニューヨーク市立図書館なのだが、由緒ある場所でニューヨーカーあこがれの式会場でもある。大きな会場でもちろんお金も莫大にかかってしまうのだが、それはもう壮大な結婚式になるだろう。しかし、それをキャンセルされたキャリー。最終的には結婚にたどり着くのだが、その時の結婚式は、市民会館みたいなところで、キャリー以外のカップル達も順番に式を挙げていくというとても小さな結婚式であった。もちろんキャリーとその相手の友人も同僚も家族もだれもいない。しかしキャリーはとても幸せそうだった。式が終わって、相手が「友達も呼んだ方がよかったんじゃない?」と聞くと、「あなたがいればそれでいい」とキャリーは言う。しかし、相手は「電話して呼んでおいたよ」と言ってドアをバッと開けると、そこにキャリーの親友たち3人が待ってくれていたのだ。そして仲間を集めて食事に。そのときキャリーは、壮大な結婚式もいいけど、こうやって友達だけを集めてやる結婚式もいいと。最後はキャリーと親友合わせて4人でバーで呑む。そのやりとりもすごくよかった。不覚にも少し涙した私(笑)。想像以上に良かった映画だった。
 映画を観て結婚式の概念が変わった。キャリーみたいな小さな結婚式がいいと思うようになった。ありきたりなものは嫌いな私だが、これはかなり気に入った。それか世界の交差点タイムズスクエアで式を挙げる(笑)。誰も思いつかないようなことをやってみたいものである。

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