2014年10月7日火曜日

これでいいのか?

 いろいろなことを考えているとなかなか文章を書くことができず、投稿できなかった。といっても生活はなんら変わりないし、以前とどう変わったかと言われても答えられないが(笑)。

先日(といっても8月のことだが)、『GODZILLA』を映画館で観てきた。ハリウッドがリメイクしたものである。結果からいうと、最高に面白かった。面白かったので結局3回も映画館に行ってしまった。私が5月にアメリカに行ったときに、ニューヨークのタイムズスクエアではこの『GODZILLA』の宣伝の看板があちらこちらの出ていた。私が日本に帰ってくるときくらいにアメリカで公開されたのである。その時から絶対に観ようと思っていた。
 日本のゴジラはよく小さい時に観ていた。ミレニアム以降のゴジラはほとんど観ていない。私の中では『ゴジラVSデストロイヤ』で終わっていたのだ。日本のゴジラはそれはそれで面白い。日本のゴジラは着ぐるみを着て撮影であるが、ハリウッドはCGでの撮影。CGといってももともとのゴジラの動きは人間がやり、それをCGにしているのでこだわりがあるのだとか。どちらにせよ、「さすがハリウッド!!」という感想。
 私が一番印象に残ったことは、「ゴジラとはどういう存在なのか」ということである。人類にとって敵か味方か。映画中の渡辺謙が言っていたことだが、「自然というのは常に調和を保とうとする」。今回MUTO(♂・♀)という別の怪獣も登場するのだが、この怪獣が活動を始め、今まで保たれていた自然が崩れ始めたのだ。それを元に戻すためにゴジラは眠りから覚めた。だから街を壊そうが、人間を踏みつぶそうが、ゴジラにしてみたらはっきりいってそんなことは何の問題もないだろう。善・悪を超越した存在=神なのかもしれない。よくよく“GODZILLA”のスペルをみてみると、“GOD”=“神”がある。
 核によって生まれ、核で殺そうとした人間。“核の恐ろしさ”がゴジラのテーマである。人間が自然の調和を崩そうとするならゴジラは間違いなく人間を倒しに来るだろう。人間にとって敵か味方かそれはわからない。しかし、ゴジラが最後に雄叫びを上げたとき、「人間たちよ、これでいいのか?」と聞こえたのは私だけではあるまい。

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