2024年2月12日月曜日

ありがとう“DCエクステンデッド・ユニバース”

 アメコミ映画が苦戦を強いられている。つい最近までは公開すれば大ヒットを飛ばしていたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)であるが、それも終焉を迎えつつある。昨年公開した作品は3本(ドラマは除く)なのだが、『アントマン&ワスプ クアントマニア』(4.75億ドル)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』(8.45億ドル)、『マーベルズ』(2.06億ドル)と特に『マーベルズ』はMCU史上歴史的大敗となってしまった。インフィニティー・サーガ時代は10億ドル突破と連発していたが、最近だと『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(19.21億ドル)が最後である。よく言われるヒーロー映画疲れであるが、ただ単にそれだけの理由ではなく、MCUがどこに向かっているのかが全く分からないのもあるし、ディズニープラスにてドラマも配信され始めたということもあり、ハードルが一気に上がったというのもあるだろう。当然インフィニティー・サーガで燃え尽きたファンもたくさんいるだろう。これか先にヒーローたちがアッセンブルする『アベンジャーズ』関連のストーリーで公開されることがわかっているが、果たしてかつての勢いは取り戻せるのだろうか。不安要素はたくさんあるが見守っていきたい。そしてその対となるのがDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)である。さてこちらは結構グダグダであった(笑)。出だしの『マン・オブ・スティール』から外してしまっていたので、そのあとがなかなか波に乗ることができなかった。ノーラン絡みだったので、やはりそこはシリアス路線に走っていたので、これはMCUに対抗してだったのだろうが、観客は全乗っかりできなかった。とあまりおもしろくなさそうに聞こえるかもしれないが、私はMCUよりもDCEUの方が好きな作品は多いのだ。このブログでも紹介したことがあると思うが、『ザ・スーサイド・スクワッド』、『ワンダ―ウーマン』、『ブラックアダム』、『ザ・フラッシュ』そして『ブルービートル』である。この5作品はめちゃくちゃおもしろい。まだ未見のもあるので、増える作品もあると思う。ついこの間まで映画館にて『アクアマン2』が上映されていたが、その一つ前の作品『ブルービートル』だが、なんとDVDスルーとなってしまったのだ。なぜなんだろう。ここまでデカい作品がまさかの劇場未公開になるなんて。ヒットが見込めないので、この結果になったのだろう。私は実際に見るまで、このようなイメージでそこまで期待しないでBlu-rayで観たのである。ところがめちゃくちゃおもしろいではないか(笑)。なんで公開しないんだよ。意味がわからん。おもしろすぎたのでそのノリでオリジナル・ポスターまで買ってしまったではないか(笑)。私は正直、MCUやDCEUのようにシリーズ化するのもそれはそれでいいのだが、単体で公開してくれた方がいいのかなーと思う。可能ならばシリーズモノと単体モノの両方公開してくれたらうれしいが・・・。単体でなくても3部作であるとか、そんな感じでいいのである。シリーズは観るのが大変である(笑)。『ブルービートル』の何がいいのかというと、スーパーヒーローっぽいバカみたいなキメポーズであるとか、バカみたいな乗り物が出てきたりとか、家族で団結して闘うとか、“誰が観ても楽しめる”一番重要で忘れがちになっているものが詰まっている作品なのだ。最近はこういうスーパーヒーロー映画ですら2時間越えのものが多くなってきているが、この作品って誰が見るんだと言ったら当然我々大人も観るが一番大事なのは子供たちに観てもらうことだろう。子どもたちが一番楽しみにしているのではないか。子供が2時間以上椅子に座り続けるのは大変である。やはり限界は2時間だろう。そこは私は重要であると思う。制作側はもう一度そこは考えてもらいた。最近のDCEUは打率がものすごくいいのに、残念ながら『アクアマン2』でDCEUは終わりとなってしまうのである。せっかく良さが出てきたというところだったのにもったいない。この後はジェームズ・ガンが責任者として一旦リセットする形となり、また新しいシリーズが作られていくという。いいキャラクターがたくさんいるのに彼らに会えなくなるのは寂しい。引き続き登場するキャラクターもいるみたいだが、このDCEUとは関係ないストリートなるので、今まで行われてきたイベントはなかったことになる。ガン体制となって再出発ということだが、うまくいくかはそれは誰にも分らない。当然おもしろい作品が世に放たれることを期待している。とりあえず終わりを告げたDCEUに感謝と拍手を送りたい。

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