2018年1月25日木曜日

リンチ・ワールドへ

 先日ここ東京で珍しく雪が積もったのである。その日は仕事で出勤していたのだが、仕事中にいろいろと天気情報が入ってきていたのだが、そこまで積もらんやろ、と思っていたのだが、仕事が終わって外に出てみると予想以上に雪が積もっていてビックリしたのである。交通にもかなりの影響がでていたのだが、私が利用している電車にはほとんど影響がなく、ほぼいつも通りに家に帰ることができた。その次の日からはものすごく寒くなり、今年一番の寒さである。もうすぐ2月になるが、まだまだ寒い日は続きそうである。

 最近なのだが、以前買っていたDVD がけっこうあったのでそれを観なければならなかったのだが、何を観ようかいろいろ迷っていたのである。そして、やっとてにしたのが『ツイン・ピークス』である。これは映画ではなくドラマである。ドラマはだいたい数ジーンズあるので、かなり長い話なので、私はどちらかといえば苦手なのである。今までにまともに観たドラマは5作品もない。記憶に新しいのは『SEX and the CITY 』である。これもめちゃくちゃ長かったがものすごくおもしろかった。このドラマ以外はもう観ないかもな、と思っていたのだが、今回のこの『ツイン・ピークス』は外すに外せない、観なければならない、というのか、大げさだがこれからを生きる上で通らなければならない道であるかのように思ったのである。私の価値観を広げるにあたり、今まであまり観ていなかったデヴィッド・リンチ監督に脚を踏み入れることにしたのである。この『ツイン・ピークス』もデヴィッド・リンチ監督である。今までに観たリンチ監督の作品は、『ブルー・ベルベット』と『ワイルド・アット・ハート』である。このデヴィッド・リンチ監督は“カルトの帝王”と呼ばれている。リンチ監督の特徴だが、見た目はものすごく良く、きれいに、美しく、見えるような場所や人でも、実はものすごく残酷で醜いことがある、存在する、というのを表現していることである。そして一般的に醜いと捉えられているものの中に究極の美を見出したり、“善悪”や“優劣”といった対概念を破壊しようとしたりしているのが見える。ことばではハッキリとこうだ、とは言えない独特の雰囲気がある。ことばで説明しようとすること自体が“愚”であると言った方がいいかもしれない。それくらい独特であるし、魅力であるのだ。一時、リンチ派かスコセッシ派か、と自分はどっち派かという時代もあったそうだが、私は今までリンチ監督を知らなかったということもあり、私はその質問でいくとスコセッシ派だなーと思っていた。私はもちろんだがスコセッシ監督も大好きな監督の一人である。私は今までどうもリンチ・ワールドになかなか脚を踏み入れなかった。リンチ監督以外の作品もたくさん観なければならなかったというのもあったかもしれないが、やはり映画を語る上で、リンチ監督を抜きにして映画は語れないと最近思うようにいて、やっとリンチ・ワールドに脚を踏み入れることにしたのである。映画もたくさん世に送り出しているのだが、今回のこの『ツイン・ピークス』もリンチ監督を語る上で外すことのできない作品なのである。それで今回観始めたのだ。この作品もいろいろと解説というのかそういうのが必要なのだが、私自身がまだ整理がついていないというのか落とし込めていないので、それはまた別の機会にしたい。今、完全にリンチ・ワールドにハマってしまったというのか迷い込んだ?というのかリンチ監督の魅力の一つである“謎”に取り憑かれてしまったのである。今シーズン1が終わってシーズン2の前半で、すべて観終わるには少し時間がかかりそうだが、Blu-rayボックスにしか収録されていない映像があるというのを知り、DVDボックスしか持っていないので、そのBlu-rayボックスを買おうかめちゃくちゃ悩んでいるところである。本当にめちゃくちゃおもしろいので多分買っちゃうんだろうなーと思っている(笑)。この作品もそうだが、もっと早く観ておけばよかったと今更ながら思っている。しばらくは『ツイン・ピークス』三昧になりそうである。


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