前回の投稿で読者の方の一人から質問があり、泣けるほど印象に残る映画にたくさん出会える秘訣とは何か、というご意見をいただいたので今回はそらについて書いていこうかなと思う。
とはいっても私も本当に何も考えずに、これおもしろそうだな、くらいしか考えていないのが事実である。読者の方の質問にもあったのだが私も、好きな俳優が出演している、好きな監督の作品、好きなシリーズ、続編、を観るのが中心である。昔は好きな俳優が出演している作品をメインに観ていて、その俳優を観ているだけでしあわせな気分になれるものであった。だんだん成長するにつれて、食わず嫌いはよくないと思うようになり、私があまり興味がなくても友人のオススメだったりするとちょっと観てみようかなというので観てみておもしろかったりして、新しい発見をすることもある。本当に興味がないものはすすめられても観ないのだが(笑)。あとは好きな監督が担当している映画はやはりハズレが少ないというのもある。監督それぞれ“クセ”があり、その“クセ”が好きであれば楽しく観ることができるが、その“クセ”がなかなか受け入れられない場合はやはりおもしろくないだろう。私はクエンティン・タランティーノ監督が好きな監督の一人なのだが、タランティーノ監督はその“クセ”がかなりあり、それを楽しめるかどうかがキーとなってくる。それを楽しめたらすごくおもしろい映画となる。
新作の棚を片っ端から観るというのはやっていない。質問にあったように、観るだけ時間の無駄だったという残念な映画もあるのは事実である。しかし、残念な映画かどうかは観てみないとわからないというのが本当に悲しいことなのだが(笑)。私は評論家ではないので、観たくないものは観なくていいので、本当に興味を持ったものしか観ないようにしている。もちろんハズレもある。例えば最近だと、『シン・ゴジラ』、『スーサイドスクワッド』はおもしろくなかった。『シン・ゴジラ』はすごく人気があり、話題にもなり、賞もたくさん受賞していたが、私はこれのどこがおもしろいのか理解できなかった。あと、『スーサイドスクワッド』は公開前、DCコミックの作品ということですごく期待していたというのもあり、期待値が物凄く高かったのだが、実際観てみると拍子抜けしてしまったというか、期待値にはほど遠い作品であった。これは残念であったし、この続編が決定しているが、おそらく監督は変わることになるだろう。今メル・ギブソンに監督を交渉中なのだとか。メル・ギブソンは『マッドマックスシリーズ』、『リーサルウェポンシリーズ』で有名な俳優だが、最近人種差別発言などでハリウッドから干された状態だったが、今年の6月に『ハクソーリッジ』という映画が公開されるのだが、この作品をメル・ギブソンが監督をしていて、これは物凄くすばらしい作品になっているみたいだ。メル・ギブソンは過去に『ブレイブハート』という映画で、アカデミー賞作品賞を受賞したりしていて、メル自身が、俳優よりも監督の方が向いていると言っているくらいで、人種差別発言以外は、メルに映画を撮らせたら本当に天才だというくらいである。シルヴェスター・スタローン主演の映画、『エクスペンダブルズ3』では、メル・ギブソンは悪役で出演しているが、スタローンは本当はメルに監督をやってもらいたかったという。スタローンが認めているすばらしい人物だということである。話が脱線してしまった(笑)。
予告編の動画を観たときにおもしろそうかどうかを決めることが多いかもしれない。あといろんな人がオススメしている映画で、その映画のあらすじを読んでみて、おもしろそうかどうか。だいたいそんな感じで観る映画を決めているような気がする。私はおもしろくない映画だったとしても、一応興味を持って望んで観ているので、その中でも良いところを見つけるようにしているので、本当にダメだったというのはあまりないかもしれない。本当に興味のない映画を観せられたら途中で寝ていると思う(笑)。私は感動するラインというかレベルはかなり低いのではないかと思う。つまりなんでも感動してしまうということである(笑)。そして気がついたら涙が出ている(笑)。それくらい映画に集中しているということか、映画の世界に自分もいるというのか、主人公たちのメッセージや思い、それらの背景、今まで生きてきたストーリー、苦しみ、悲しみ、苦労、葛藤なんかがいろいろ重なってしまって感動してしまうのかもしれない。私たちが生活しているこの現実では、はっきりいって本当に鬱陶しいこと、ムカつくこと、イラつくこと、絶望すること、死にたくなること、矛盾していること、おかしなこと、間違っていること、間違っているとわかっていてもそれに気がつかないフリをしていること、偽善ばっかりなこと、イジメがあること、差別があること、そんなことが山ほどある。くさった世の中で世界で、そんなことばっかりで本当に生きているのが辛くなってしまう。しかし、映画の世界ではそういうものに対してはっきと“NO”を叩きつけてくれる。気持ちのいいくらいに悪人どもを皆殺しにしてくれる。世の中の疑問や難題、みんなが言いにくいこと、避けていることに対して、主人公でもちょー悪役でも、「そんなの知ったことか!知るかそんなこと!そんなもクソもない!やかましいわ!」とハッキリ言い切ってくれる。そういうので私は救われている。そういうところに私は自然と涙してしまうのである。
私は同じ映画、音楽を何度も繰り返し観たり聴いたりするタイプで、そのときのブームみたいなのがある。そのブーム期間はそればっかりで他は気にならない。そのときに次のブームが出てきて、またその次に違うブームがきて、とそういうのの繰り返しである。全く新しいものに手を出すのはなかなか勇気がいるし、ハズレたりするのはもちろん怖い。なのでやはり関連、関係しているところから徐々に広めていくのがいいのかなと思っている。例えば、上でも書いたが監督関連であったり、好きな俳優、アーティストつながりであったりするのがハズレは少ないはずである。バットマンが好きであったら、今度はスーパーマンを観てみようとか、バットマンの宿敵のジョーカーの作品を観てみよう、ジョーカーが出ているアメコミを取り寄せてみようとか、バットマン、スーパーマンはDCコミックなので今度はマーベル作品の映画を観てみようとか、そんな感じで興味の幅を広めていくのがいいかもしれない。私は洋楽なんかは、映画の挿入歌として使用されたもので、すごくよかった曲のCDを買ったりするのが多い。現実の人間関係でも、初めて会う人は緊張してしまうが、友人の紹介なんかであればまだ安心感があるし、緊張もそこまではしないだろう。私はその作品のブームが過ぎ去っても、何ヶ月後かにまた同じブームが来るので長い目でみれば本当に繰り返し観ているということになる。自分の見解を広げるという意味では、自分が今まで興味がなかったものにも少し踏み込んでみるのもいい。そっちの世界にはやはりめちゃくちゃ詳しい人がいるし、その詳しい人が初心者向けに紹介してくれているサイトなどもたくさんあるので、そういうのも参考にしている。
今回、ご質問にちゃんとお答えすることができたかどうかはわからないが、私が感動する映画に出会う秘訣ということで書いてみた。書き終わってみて、そんな秘訣というほどのことがなかったことに今気が付いた(笑)。めっちゃ普通やん!!と言われてしまうかもしれない(笑)。しかし、そんな感じで私は映画を観ているし、探している。これから公開される映画も、過去の作品でも、これからもいろんな映画を観て、自分自身を充実させていきたい。
お疲れ様です。
返信削除例の映画の件に関し、こんなにも丁寧なご返答をいただき、大変恐縮しております。本当にありがとうございました。楽しく読ませていただきました。
最近、仕事の都合上で、オンラインで提供される研修動画を見る必要があり、仕方ないのでパソコンの画面をぼんやり眺めているのですが、御多分にもれず大概はすでに知っている内容でつまらないので、別ウインドウでネットをみている始末です。まさに、誰もがやるであろう、「インターネット学習あるある」です。で、昨日もそうやって別ウインドウを開いたところ、コメントの返答をいただいてた上になんとブログの記事にまで格上げしてあり、うぁ~お‼と驚いておりました。
コメントを読ませていただき、私なりに〝ここがポイントだな″と解釈した箇所を、コピペしてみようと思います。
・本当に何も考えずに、これおもしろそうだな、くらいしか考えていない
・食わず嫌いはよくない
・本当に興味を持ったものしか観ないようにしている。
・予告編の動画を観たときにおもしろそうかどうかを決める
・関連、関係しているところから徐々に広めていくのがいいのかな
・詳しい人が初心者向けに紹介してくれているサイトなどもたくさんある
SAMURAIさんの、映画への情熱が伝わってくるフレーズです。
人間って、好きなものに対しては苦労を苦労と思わずに取り組めるものなんですね。
コメントの中で、一番印象的だったのが次の箇所です。失礼を承知で、長くなりますが引用させていただきます。
「私たちが生活しているこの現実では、はっきりいって本当に鬱陶しいこと、ムカつくこと、イラつくこと、絶望すること、死にたくなること、矛盾していること、おかしなこと、間違っていること、間違っているとわかっていてもそれに気がつかないフリをしていること、偽善ばっかりなこと、イジメがあること、差別があること、そんなことが山ほどある。くさった世の中で世界で、そんなことばっかりで本当に生きているのが辛くなってしまう。しかし、映画の世界ではそういうものに対してはっきりと“NO”を叩きつけてくれる。気持ちのいいくらいに悪人どもを皆殺しにしてくれる。世の中の疑問や難題、みんなが言いにくいこと、避けていることに対して、主人公でもちょー悪役でも、「そんなの知ったことか!知るかそんなこと!そんなもクソもない!やかましいわ!」とハッキリ言い切ってくれる。そういうので私は救われている。そういうところに私は自然と涙してしまうのである。」
昨日この文章を読んで、今日朝起きてから出勤するまでの間ずっと、この文章の意味するところについて考えていました。
実は先日まで、職場ではいわゆるクレーマー対応があり、同僚とずっと辟易していたところでした。といっても別に私個人に対するクレームではなかったのですが、それでも、現実的に対応は明らかに困難なことに対して、わがままを連日突き付けられると、突き付けられた側はものすごく無意味に消耗するということを経験していました。
そんな時に、「映画をみて感動した、泣けた」という記事をみて、ふと、そういう映画(映画だけでなく仕事を忘れて感動できる何か)に出会えるにはどうしたらいいのだろうと思い、コメントを書かせていただきました。
「映画の世界ではそういうものに対してはっきりと“NO”を叩きつけてくれる」。その思いをもって見る映画だから、感動できる。この一行が、今回いただいたコメントの神髄なのではないか、と思いました。
また、質問にちゃんと回答することができたかどうかはわからない、ともご謙遜いただきましたが、もったいないお言葉です(^^)/
Abbyさん、コメントありがとうございます。
削除前回の投稿でコメントをいただいた返信を書いているときに、
すごく長くなりそうだったので、一つの記事になりそうだったので、一記事にさせていただきました。
現実の世界では嫌なことがあったりしたときに、仕返しとかなかなかできませんね。
もちろん人を殺したりもできません。
悪口ですらなかなか言うことはできません。
でも、映画の中であったらそういうことをやってくれます。
それが現実との大きな違いですね。
映画とはたくさんある表現の中の一つです。
様々な映画がある中で、大きな反響を生んだり、批判されたり、問題作と言われるような映画がたくさんあります。
しかし、映画は表現の一つなので、私はその表現には大いに賛成です。
表現自体にあれこれいうのもどうかと考えています。
表現自体に賛成や反対は自然とついてくるものだからです。
もし、そういう賛成や反対がなければ、それは表現ではないからです。
現実では体験できないものを私たちに見せてくれるのが映画の良いところですね。
クレーム対応は本当に大変ですよね。
無理難題を言うことに喜びを感じている頭の変な人はたくさんいると思います。
そういうのを相手にしていると本当に疲れるし、時間の無駄ですよね。
自分自身に余裕がないときに、ついついイライラしてしまい、些細なことで怒ったりしてしまいますが、
余裕がない状態にできるだけならないようにしておきたいものですね。
そういう状態にするために映画を観ている理由の一つかもしれません。
今私は『キックアス』という映画にハマっていますが、
スラング連発の映画で、“Mother Fuckers!!”と言いながら敵を殺しまくるのですが、観ていて本当に気分がスッキリします(笑)。
それだけで救われます(笑)。
この映画の中でも数か所涙が出てきてしまうシーンがあります。
この映画で泣く人はほとんどいないと思いますが(笑)。
人それぞれ感動するところ、涙が出てしまうシーンなど、当たり前ですがみんな違うので、私よりも数億倍詳しい人は山ほどいるので、『感動する映画』や『泣ける映画』で検索してみれば、たくさん紹介しているサイトがあるので、その映画のあらすじを読んでみて、少し気になったものがあれば観てみるのもいいかもしれません。
最近、本当にいろんなものを観ているのですが、もちろんDVDを買って観ているので、お金はその分かかってしまっていますが、新しいものを観ると頭がすごく刺激されて、自分の視野が広がるというのか、知識が増えるというのか、豊かになるというのか、刺激されてすごく気持ちのいい感覚になります。
決して無駄なお金でもないし、経験でもないと思っています。
映画でも小説でも、Abbyさんにとっての素敵な“なにか”が見つかるといいですね!!