2016年5月16日月曜日

イタリアへハネムーン

5月13日に兄がハネムーンでイタリアに出発したみたいである。今成田にいて乗り継ぎ待ちだ、といメッセージをもらってそれを返信したときにはもう出発していただろう。行き先の詳しい話は聞いていないが、たぶんベネチア、ローマ、ミラノだったかな。ラインでベネチアの写真が送られてきた。うらやましいなぁー。そんな話を今働いている職場の一人(Yさん)に話をしたところ、Yさんもハネムーンでイタリアに行ったみたいである。行った都市もほとんど同じであった。Yさんは「僕はミラノから入ったよ」と言い、私はそのときその“入った”という言い方に久しぶりに“旅”に対する感情が激化したのである。Yさんは以前中国の北京で働いていて、奥さんは韓国の方なのである。中国に留学していたときに奥さんと出会い、後にご結婚されたそうだ。中国に住んでいたということで、海外経験は豊富なので私はめちゃくちゃ尊敬しているのである。つまり海外の話は慣れている。いろいろ話をしているうちに、Yさんも沢木耕太郎氏の『深夜特急』を読んだことがあるそうだ。またまたその話でも盛り上がった。Yさんはボクシングをしているということで沢木氏の入口は『一瞬の夏』だそうだ。私はまだ『一瞬の夏』を読んでおらず、ずっと読みたいなと思っている作品である。私の沢木氏の入口は何だっただろう。『人の砂漠』か『バーボンストリート』だったような気が・・・。私の恩師の一人である高校3年間担任だった先生が沢木氏が大好きだったので、その先生の影響で好きになったのだ。まだまだ読んでいない作品がたくさんあるし、持っているのだがまだ読めていない作品もある。少しずつ読んでいこうと思う。話はそれてしまったが、Yさんとそんな話を職場である百貨店の売り場でしているのである(笑)。
 そう思えば2年前のゴールデンウィークに一人でニューヨークとワシントンDCに行っていたんだな。あれから2年経ったのか。早いなー。久しぶりに旅をしたくなってきたな。現実的なことを考えれば連休は取れても4連休が最長だろう。それなら飛行機に乗っている時間が短いところが賢明である。東アジア、東南アジアが限界だろう。そこでも行きたいところは山ほどあるので行ってみたいなー。沢木氏が26歳のとき、すべてを捨ててインドのデリーから乗り合いバスでロンドンまで行くという、誰も考えられないようなことをやってやろうと思いついた。私も沢木氏と同じ26歳でユーラシア大陸横断の旅に出たかったな。その夢は捨てていないし、違う形でもいいから実現させてやろうと思っている。言っているだけかもしれないが。留学とかワーキングホリデーとかそういうものには全く興味がないのだが、旅だけは興味がある。外国に住んでいる高校時代のクラスメイトがたくさんいるみたいだが、心のどこかで「いいなー」と思っている自分がいる。しかし、だからといってそれを目指そうとしたりすることは絶対にない。私は本当に沢木氏みたく、もっとあり得ないような、誰も考えないような、そんなことがしてみたいんだな。今一番行きたいところはアメリカのネバタ州で毎年行われる『バーニングマン』に行ってみたい。“世界最大のバカ騒ぎ”と言われているみたいだ。とりあえずそれが一番行きやすい旅だ。そんなことをいろいろ考える話のネタであった。

2 件のコメント:

  1. お疲れさまです。

    今回は沢木ネタですね!
    本当に彼の旅はうらやましいです。若いときにしかできないことです。インドで病気になって怪しげな緑色の薬で治したとか、道中大変なこともたくさんありましたけど、それも全部ひっくるめての旅ですよね!
    もし、1年とか2年とか仕事が休めるなら、いろんなところに行きたいです。友人がいるカナダはもちろん、エジプト・マチュピチュ、イギリス・デンマーク、ニューヨークも楽しそうですよね!
    でも現実は・・・ですが。(ToT)

    以前にもどこかで書いたと思いますが、私の沢木作品の入り口は、恋するハエ女というNHKのテレビドラマ(ポプラ文庫から本も出てます)で、その中の登場人物、言いたいことも言えずに長年イエスマンをしていた八重樫が、いつか深夜特急の沢木のようにポルトガルのサグレスに行って、夕陽を見ながらサグレスビールを一杯ひっかけるというくだりです。
    沢木作品に出会ったおかげで、私はこのSAMURAIさんのblogにもたどりつくことができました。
    他のエッセイ集とかもいろいろありますし、やっぱり沢木作品はいいですよね~!

    一瞬の夏も面白かったですよ。ぜひSAMURAIさんも読んでください。
    自分のことだけでなく、他人のことに対しても人ってこんなに情熱を持てるのか、と考えさせられた作品でした。

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    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      沢木氏の『深夜特急』はバックパッカーのバイブルですね。
      数年前に読んだので、忘れてしまっている部分があるので、
      もう一度読み返したいです。
      でも読んでしまうとより旅に出たくなってしまうので、そこがある意味苦痛ですね(笑)。
      沢木氏はこの旅の終わりがどこになるのか、いつになるのか、ある日ポルトガルで宿の窓の向こうにある太陽を見たとき、この旅の終わりを感じたそうです。
      その場面は私は泣いてしまいましたね。
      “終わり”が見つからなければアフリカにも行くつもりだったそうです。
      深夜特急シリーズの後、沢木氏が一人でも多くの人にバックパッカーになってほしいという願いを込めて、『旅する力―深夜特急ノート』が“最終便”として刊行されました。
      そのくだりだけでも目頭が熱くなってしまいます。
      そういえば沢木耕太郎がAbbyさんとの出会いでしたね。
      沢木氏の作品は最高です。
      最近のバックパッカーが手にする本は高橋歩氏の作品が多いみたいです。
      『深夜特急』はもう古いとどこかに書かれていました。
      高橋歩氏の作品も読んだことはあるのですが、私は沢木氏の方が絶対にカッコイイと思っています。そしてアツイ!!

      『一瞬の夏』も今度読んでみますね。
      読みたい本がたくさんあるので困ってしまいます(笑)。

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