2019年9月7日土曜日

“映画”という魔法

 今日は久しぶり?なのかわからないのだが、ここ東京はかなり暑くなった。今日は休みでずっと家にいようと思っていたらいつも行っているメガネ屋さんから電話があり、注文していたケースがやっと届きましたという電話があったのである。今日を逃すと行ける日が来週になってしまうため、急ぎではなかったのだがせっかくなので急遽出かけることにしたのである。そのケースだけの用事ではもったいないと思ったので、ちょっとした用事を済ませてしまおうと思い、まずは六本木のミッドタウンに入っているお店に行き、つい先日と言っても1ヵ月ほど前に誕生日のお祝いとしてハガキをいただいていたのだが、それをお店にもっていったら何かもらえるということで、タダなら何でももらってやるぞ!ハハハッ!!というケチ臭いノリで買い物をしたのである。そこから歩いて表参道、原宿へ行き、原宿にある映画関係のフィギュアなどのグッズが置いているお店に行って、これもまたちょっとした買い物をして、そこからまた歩いて渋谷を通り抜けてメガネ屋さんに向かったのである。今日は歩いたことがない道をたくさん通り、こんなところにこんなお店があったんだーと新しい発見がたくさんあったのだが、なんせ今日は家にいる予定だったので、できるだけ早く用事を済ませて家に戻りたかったため、目的の用事以外はほぼスルー。久しぶりにかなり歩き、しかも今日に限ってめちゃくちゃ暑かったため、コンビニで水を買って水分補給をしながら歩いたのである。煽れにしても暑かった。まだまだこうやって夏の日があるというのはうれしいものだが、さすがにこれだけ歩いていると余計に体力が奪われていく。とまぁ無事にメガネ屋さんに到着して汗だくだったのでジュースまで出していただいて、ちょっとお話してお店をあとにしたのである。なぜケースを注文したかというとご存じの通り私はメガネやサングラスをたくさん持っているため、今までは棚の上に並べて置いていたのだが、ホコリがかぶってしまうというデメリットがあり、かけようと思う度に拭いてからかけなければならなかったのが面倒と思っていたし、ケースに入れておいた方が安心だということで思い切ってケースを注文したのである。私が注文したのは12本が入る大きいケースである。それを2ケース注文したのである。全部で24本入るのだがそれでもまだ入りきらないのが、ほとんどこのケースに収納できたのである。今度また画像をこのブログに添付したいと思う。そういえば読者の方からのリクエストで私のメガネコレクションをお見せするというお約束をしていたのだが、それがなかなかできず、やっとご紹介できそうである。本当にすみません。といっておいてまたズルズルいきそうな悪い予感もあるが、忘れずにちゃんと覚えております。もうしばらくお待ちくださいませ。


 
先日、映画館へ行き、タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とエルトン・ジョンの伝記映画『ロケット・マン』を観に行ってきたのである。1日に2本観たのでめちゃくちゃ疲れたのだが、両作品ともサイコーにおもしろかったので、わざわざ足を運んだ甲斐があった。一つ残念だったのが、今回は渋谷にある映画館で観たのだが、ここは雑居ビルに無理やり映画館をぶち込んだみたいな映画館で、私の映画館の印象というかイメージは、エレベーターもしくはエスカレーターで上がったら、視野が開けてでかいロビーがあって、ポップコーンの匂いがしていて、最新作の予告編の映像がスクリーンに流れていて、みたいなイメージがあるので、ここ渋谷にある映画館はそれがなかったので、それが唯一の残念なところであった。まぁこれは本編とは全く関係のないところであるが。でも本編はそんなどうでもいいことを吹き飛ばしてくれるほどの本当にすばらしい作品であった。タランティーノ最新作ということで、今年で一番楽しみにしていた映画の一つである。事前情報によると69年のハリウッドが舞台で、マンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺害の事件がストーリーに絡んでくるといったものであった。当然ながらこれは映画を観る前にいろいろ調べて映画を観に行ったのだが、ストーリーはあくまでリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とクリフ・ブース(ブラッド・ピット)が主人公でメインの話であった。そしてコメディであった。上映時間は160分ほどで、アクションなどそういうド派手なシーンがないので、タランティーノ好きでなければおもしろいとは言われない作品だと思う。『パルプ・フィクション』もそうである。この作品を楽しめない人は今回の最新作も楽しめないかもしれない。私は大好きであるし、今回どういった内容になるのか自分なりに予想して観に行ったのだが、完全に裏切られたのである。これはめちゃくちゃいい意味である。やっぱりタランティーノ監督は歴史に対する思い、願いがあって、今回もそれを炸裂させてくれたのである。今回本編でブルース・リーが登場して、クリフ・ブース(ブラッド・ピット)と闘うシーンがあるのだが、このシーンは私はものすごく感動したというかすごいなーと思ったのである。タランティーノ映画を観ていたらわかるのだが、タランティーノはブルース・リーのファンで『キル・ビル』でブルース・リーの『死亡遊戯』に出てくる黄色いトラックスーツをユマ・サーマンに着せていて、ブラッド・ピットはデヴィッド・フィンチャー監督の『ファイト・クラブ』という映画で、ブルース・リーの動きを再現、コピーしているのである。つまり2人のブルース・リーファンがブルース・リーと闘っているのである。闘いの結果は言わないが、ブラッド・ピットもやっと“男”になった、並ぶようになったのかなーと思う。タランティーノ監督はやっぱり“正義”の監督なんだなーと改めて思ったのである。自分はこう思うんだ、こうしたいんだ、こうしたかったんだ、と自分の正義を映画というフィルムにのせてこの世に叩き付けてくれているんだと思う。当然ながら過去には戻ることはできない。修正もできない。でも、せめて映画の中だけでも、自分が思い描いた人生を生きてほしいと願いを込めているはずである。この映画の宣伝で「ラストで2人が奇跡を起こす」みたいな宣伝がされているが、確かにその通りだが、ちょっと意味合いとして違う気がする。タランティーノ監督の9作品目として集大成であり、全身全霊でタランティーノ監督の魂をぶつけてきている。これが映画なんだと。ド派手なシーンがないといけない?バース系でなければ感動できない?ヒーローが出てこないとダメ?そんな問いかけなど無意味であり、ブームに乗ろうとだけしている人たちを寄せ付けない、タランティーノ監督だからこそ生み出せた、創り上げることができた渾身の作品である。“映画”という魔法でやり遂げたかったこと、それを教えてくれる。

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