2019年9月15日日曜日

ここまでして出勤するか!?

先日ここ東京というか関東地方を台風が直撃し、想像以上に被害が出たのである。前日からJRをはじめメトロなど、交通機関が始発から8時までは運休するという情報が出たのである。前日の夜からも22時以降は運休するラインがあるということで、私が働いている百貨店の周りにある複合ショップは予定よりも早く閉店して帰宅を進めていたのだが、私のところは予定通りの閉店時間であった。意味不明である。そして営業中に回覧板が回ってきたのだが、明日予定通りオープンに品出しなどが間に合うのかどうか、というのが回ってきたのだが、かなりのお店が「×」または「△」になっていたので、当然私のショップのスタッフも来れない人が数名いたので当然「×」をして回したのである。もし全員出勤できたとしてもそこは空気を読んで「×」にしていたのだが(笑)。しかし、あれほどのお店が「×」にしていたのにもかかわらず、最終的に予定通り開店するとのこと。意味不明そして理解不能。回覧板を回す意味あったのか。FUCKである。私はというと、私は地価のルートを使用しているので、予定では通常運転する予定であった。他のスタッフが来れないことがもうわかっていたので、これは自分が全部やるしかないか、ということで始発で行くことに。というか始発で行くことはしょっちゅうなので、別に何の問題もなかったのだが。そしていつも通り4時過ぎに起きたのだが、もう風がゴーっと窓に吹き付けているのがわかる。これはヤバいなと思いながら身支度をし、いつもはすぐ仕事が始められる服装で行くのだが、その日はずぶ濡れになるのが分かっていたので、ジャージみたいな服装で行くことに。私はウインドブレーカーやカッパみたいなものは持っていなかったので、その恰好しかなかった(笑)。傘も意味がないというかさしても危ないことはわかっていたので最初から持たないことに。カバンもファスナーができて雨をはじく素材でできたものに入れ替え、さぁー行こうかと思ってドアを開けようとしたのだが、風か強すぎてドアが開かなかった(笑)。これは本当にヤバいなと思い、もう一度気合を入れなおして、ドアを思いきり開けて鍵を閉め、駅まで私は疾走、いや爆走したのである。雨がものすごくて3秒でびしょ濡れに。当然風が強烈で走ってもまっすぐ走れないのである。正面からの風になると立ち止まってしまうというのか前に進めなくなるのである。雨のすごいので雨が口や鼻から入ってきて、まるで水中にいるかのようである。看板がどこからともなくバンバン飛んできて、シャッターが布切れのようにバサバサ舞っているし、ある意味命の危険を感じながらの爆走であった。ここまでして出勤しなければならない意味が全く分からなかった。そこまでして開店するという百貨店の意味も当然理解できない。とりあえず無事に駅にたどり着いてタオルで拭いて電車を待った。20分遅れの始発であったが、20分くらいどうってことはない。店にたどり着いて着替えていつも通り作業を開始して、店頭の方の準備もしながら、もう一人スタッフが来てくれたのでなんとか開店に間に合ったのである。あとの情報によると、近くの百貨店は1時間遅れで開店させたり、正午からの開店にしているところもあったみたいである。それは正しい判断である。すでに見えていた、わかっていたリスクを回避させたのであるから。しかし、私のところはそうはならなかった。「お客様のため」???好きだね、このフレーズ。客のために我々スタッフはこんなにも危ない日に奴隷のように働かないといけないのか?客のために身を削らなければならないのか?本当にFUCKだと思う。本当にFUCK OFFだと思う。私が家を出たときが一番悪天候な時間帯だったと思う。普通なら危ないからもう少し収まってから家を出るのが賢明な判断だったと思う。当然そのときの私もその考えはあった。危ないのはわかっていたし。でも時間通りに開店すると宣言していたため、そして他のスタッフは来れないことが分かっていたため、行かざるを得なかった。というかやるしかなじゃないか。文句を言ったってしょうがないじゃないか。言いたいのは山々だが。でもやるんだよ。行くしかないんだよ。責任を負うよ。こんなくだらないことでそういうのは大袈裟な話だが、やるしかないんだよな。その日は通しで、21時30分くらいまではお店にいたかな。いろんな意味で疲れ果ててしまった。時代を読み間違えた、時代に取り残された、今私がいる環境である。そんな時代はもう終わっているんだよ。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。

    早朝に、しかも“一番悪天候な時間帯”でのご出勤、お疲れ様でした。
    先日の台風、関東地方はひどいことになっていましたね。
    爆走しても3秒でびしょ濡れとなると、すごい大雨だったのですね。
    こちらでは前回に続いて、またしてもフェーン現象でした。
    たしかに多少風は吹きましたけど、日本海側は全然たいしたことはなかったですね。
    あの日も朝から空気が違いましたね。
    まるで運転途中の乾燥機のトビラをあけたときのような、
    もや~っとした暑さが朝から続きました。

    どうなんでしょうかね、
    天気がヤバいことになっているのに、
    電車もロクに動いていないのに、
    いつもの時間通りに百貨店とかお店が開店していないと世の中やっぱりダメなんでしょうかね?
    台風が直撃して、外も満足に歩けないというのに、
    そんな日にわざわざ百貨店に行って一体何を買わなければならないというのでしょうかね?
    台風が来ることなんて、数日前からヤバいヤバいっていってたと思いますが。
    生鮮食品とか生花とか、その日に準備した商品をその日のうちに売るようなお店は、台風がくるからといっても調整が難しいのかもしれませんが、でもそのようなお店以外は、
    例えばそれこそ百貨店の服や靴・服飾品なんか、一日ぐらい開店時間をずらしたところで腐るものでも値段が下がるわけでもないわけですし…
    どうなんでしょうかねー

    たとえ台風だろうとなんだろうと、
    警察や消防、医療や救急、ライフラインとか、
    他にもいろいろあるかもしれませんが、
    普段は全く意識しないけどいったんサービス提供が滞ったらみんながとても困るような職種に24時間携わっている人々が確実に存在していて、
    その人たちもきっと、「文句を言ってもしょうがない」し、「やるしかないし、行くしかない」から、
    それが仕事だから、
    あの日も頑張っていてくれたんでしょう。
    そう考えると、何だか、
    この世の中は便利で豊かだけどいろんなことがまだうまくいっていない気がしますね。

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    1. Abbyさん、コメントありがとうございます。
      台風がくるといっても、毎回そこまでの影響を感じたことがなかったので、これほど直撃を受けたのは生まれて初めてだったかもしれません。
      もしくは寝ている間に通過したくらいですね。

      電車が止まっていても、開店したら来る客はいるんですね。
      来る人は近くに住んでいるか、車で来る人か、のどちらかです。
      買い物のカートを押しながら店内を回っている客を見ましたが、バカなの?とついつい言いたくなってしまいました(笑)。
      でも客が悪いわけではないんですけどね(笑)。
      これは営業している百貨店が悪いですね。
      こうやって来る客は“いつも通り”の感覚なんだと思います。

      消防士の友人は台風が来るといわれていた前日から署で待機していたそうです。
      電車が止まると出勤できなくなりますからね。
      私たちも百貨店の近くにあるホテルに泊まるというようなことはさすがにしませんでしたが、そこまでして通常開店させる意味はないと思います。
      周りの百貨店のように1時間遅らせるか、正午からのオープンにするかの対応でよかったはずです。
      本当に意味不明ですね。
      日本人は本当にきっちりしているんだと思います。
      きっちりし過ぎですね。
      もっと楽しい国を見習えばいいのにと思います。
      なんやかんやいってもそういう国でもちゃんと世の中回っているので、日本人の感覚もそうなってくれればと思います。
      便利でこうやって何不自由なく生活しうまく回っているのは、その裏で犠牲になっている人たちがいるということです。

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