先日Blu-rayを観ようと思ってパソコンにディスクを入れたのだが、映像が乱れて何が映っているのかわからないほどで、でも音声は全く問題ないという状況になってしまったのである。これはマズいというか、映画が観れなくなってしまったら生きていけないので、なんとか解決しなければと思い、今回もいろいろネットで検索していたのである。そういえば前回パソコンの電源を切る前に『更新してシャットダウン』みたいな表示が出ていたのでそれをやって電源をオフにしたのを思い出した。そのときは普通に観れていたのでこれが原因だと思い、検索するのも面倒になったので、サービスセンターに直接電話して遠隔操作と電話をしながらパパっと解決してくれたのである。さすが!!原因はすべてが更新されていなかったみたいである。とまぁいつも通り映画を観ることができたのだが、最近アニメというのかたまたまではあるが実写ではない作品を観ているのである。もう一度言うがたまたまである(笑)。でもどの作品も本当にすばらしいものばかりで、実写ではできない、アニメであるからこそ表現できる映像美があるのだなーと改めて思ったのである。私はもっぱら実写作品が多いので、それに慣れてしまっているがゆえにあまりアニメーション作品を観る機会がないのだが、他の人からのおススメであったり、話題になっている作品やちょっと観てみたいと思った作品を最近観るようにしている。優先順位が後回しになっていたというのが一番かもしれない。働いているところで裏方に回る日だと、隣で働いている違うお店の人と話が少しできるのだが、その隣で働いているおみお店の店長が映画やアニメなど本当にいろんなジャンルのことが好きな人がいて、この方といつも映画の話をしている。その方おススメの私が知らない映画を私は取り寄せたりして感想を言ったりしているのだが、私がこういうアニメなどの話をすると「珍しいね!!」と言われるので、やはり私はそういう感じなんだなーと思ってしまう。かといって私が『ワンピース』や『名探偵コナン』、『ポケモン』を観るのかいったら観ない。そういうのは観ないんだなー。まぁそれは置いておいて。最近観た作品だと、『ズートピア』、『この世界の片隅に』、『スパイダーマン:スパイダーバース』である。『この世界の片隅に』は日本の作品なので私にしたら特に珍しいかもしれない。この3作品はどれも本当にすばらしい作品で、観なければ人生もったいないと思ってしまうほどのよくできた作品である。今回は『スパイダーマン:スパイダーバース』を少し紹介するが、最近流行りの“バース系”だが、今回の『スパイダーマン:スパイダーバース』にも“バース”が書いてあるのだが、これはバース系とは違ってこの作品の中に存在する“多元宇宙”という意味なので、MCUとは違って他の作品と世界観を共有するという意味ではない。なのでMCUとは全く関係ない独立した話が『スパイダーマン:スパイダーバース』である。この作品でとにかくすごいと思ってしまうのが映像美である。すべてのシーンで一時停止してもコミックの一枚の画になっているのである。コミックそのものが動いているという感覚で、こんなことができるのかとただただ圧倒されてしまうのである。アカデミー賞の長編アニメーション賞も受賞している作品である。そして流れている音楽も最高で、ヒップホップが流れているのだが、私はあまりそっち系の音楽を聴いたことがなかったのだが、今回はその映像と音楽がものすごくマッチしていて、舞台のニューヨークを主人公が疾走している感が伝わってきて、映画を観終わった後サントラも即買いである。今回のこの作品というか、『スパイダーマン』シリーズは“ピーター・パーカー”という高校生が主人公なのだが、今回はこのスパイダーマンであるピーター・パーカーが死んでしまうところからストーリーが展開していく。この展開だけでもすごい。主人公はマイルス・モラレスという少年で黒人なのである。マイルスはスパイダーマンが 戦っているのを目撃し、スパイダーマンの最期を見届ける。そのときにスパイダーマンととある約束をしたのだ。ニューヨーク中にスパイダーマンの死を知らせるニュースが流れ、ニューヨークに住む人々が悲しみに暮れてしまったのだ。マイルスもスパイダーマンの葬儀に参列するためにスパイダーマンのコスチュームを買いに行くのだが、そこの店主が今は亡きスタン・リーさんだったのだ。もうそのシーンで私は号泣してしまったのだが。マイルスが「もしサイズが合わなかったら返品できる?」と聞いたらスタン・リーさんは「サイズは合うさ。いつか必ずね。」という。リーさんの後ろには“返品不可”の文字があって、そこはやっぱり笑わせてくれるのだが、このメッセージはもう本当にスタン・リーさんの伝えたいことなんだなー。そのあとM.J.のスピーチをマイルスは聞いているのだが、「みんなスパイダーマンなんです。みんなが世界を救うのです。」と。それをマイルスはうなずきながら聞いているのだが、すぐ横にいた同じスパイダーマンのコスチュームを着ている人に「お前のことじゃねーし」と言われてしまうのだが(笑)。これは前にも書いたがスパイダーマンというのは誰もがなれるんだと。君がスパイダーマンなんだと。誰だってヒーローになれるんだということなのだ。それはこの映画を最後まで観てもわかる。この映画は“多元宇宙”というのがテーマにあって並行世界が存在していて、とある事件から並行世界に存在している“スパイダーマン”がマイルスが存在している宇宙に集結するのである。しかし、このままでは生きている宇宙が違うので彼ら彼女らは自分が存在していた宇宙に戻らなければならないので、別次元の扉を開ける巨大な装置があるのだが、その重要な役目を果たさなければならないのがこのマイルス少年なのである。しかし、マイルスはクモに噛まれたばかりで、ヒーローとしてまだ何もしていなかった。スパイダーマンが戦っているときも「俺にはムリだー」と何もできなかった。別次元から来たスパイダーマンらもこの子にはまだ無理だと言われてしまい、マイルスは一緒に戦いたかったが危険だということで椅子にグルグルに縛られてしまったのである。そこで一人のスパイダーマンが言うセリフがある。それは“A Leap of faith”ということばである。これはこの映画だけではなく、他の多くの映画にも登場するセリフである。それはそのときによって意味が違ってくるが、今回は“ただ信じて飛び込むんだ”ということである。この後にもこのセリフが出てくるのだが、ちょっとそこは涙なしには見られない。この作品はこの“A leap of faith”そのものがテーマの映画になっている。アニメだからといってバカになんかできない。アニメだからこそ表現できる、伝えられるメッセージがあるのだとガツンと殴られて感じである。すごすぎる2時間でダレル時間は1秒もない。しばらくこのスパイダーバースに浸ってしまうだろう。マイルスがニューヨークの街を飛び回るシーンは快感である。映画館で観たかったなー。スパイダーマンシリーズを全く知らなくても、ピーター・パーカーという人がスパイダーマンとしてニューヨークで活躍していたというのさえ知っていれば誰でも楽しめる作品である。今公開中の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はMCUなので、いきなり観たらちょっと理解できないところが多いが、この『スパイダーマン:スパイダーバース』は全く問題ない。本当にスゲー作品である。
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