最近はずっと『ツイン・ピークス』である。今2回目を観ているところである。1月上旬は『キングスマン/ゴールデン・サークル』でしばらくいけると思っていたのだが、いきなり『ツイン・ピークス』という魔物に取り憑かれてしまったのである。私が今持っているDVDはシーズン1とシーズン2である。そして映画版である。しかし、まだこの続きがあるのだ。昨年になんと25年ぶりに続編が公開されたのである。シーズン3である。題名は『ツイン・ピークス/The RETURN 』である。アメリカではもうこのリターンのDVDは発売されているが、日本はまだなのだ。昨年夏にWOWOWで放送されていて、そしてまた放送されるのである。さすがに早く観たいというので、私の友人にお願いの電話を入れたのである。そしてドラマの題名を伝えると、「途中から観るの?」と、恐ろしく正しいツッコミをもらったのだが友人としては、行ってもいないのにもう戻るのか、という感じだっただろう。一応もうその前のは観ているというのを伝えて撮ってくれることになったのである。本当にありがたいなー。3月上旬まで放送されるので、もう少し待っていたい。
しかしなぜ今になって続編が制作されるのだろうと思う人もいるかもしれないが、ドラマシーズン2の最後に、ローラ・パーマーというドラマの最初に遺体となって発見される女性がいるのだが、このローラが主人公のクーパー捜査官に向かって言うセリフがあるのだが、それは「25年後に会いましょう」というセリフである。まさか本当にそのことばが現実になるとは誰も思っていなかっただろう。リンチ監督も当時25年後に続編を作ろうとは思っていなかったと思う。リンチ監督もけっこう年がいっているので、25年後なんて自分が生きてるかどうかわからないくらいである。その壮大なスケールに圧倒されてしまう。昔放送されていたシーズン2は視聴者の圧力に負けてしまったストーリーになってしまったのである。最初はリンチ監督はローラ・パーマーを殺した犯人を明かすつもりはなかったし、そもそも犯人なんて考えていなかったのだが、視聴者からの電話や手紙で「犯人は誰なんだ」という抗議が殺到してしまい、それに合わせてしまったのである。リンチ監督はそれは失敗だったと言っていた。シーズン1シーズン2は放送しながらドラマを作っていたのである。しかし、今回のリターンはもう全部撮ってしまってから放送しているので、リンチ・ワールド全開ですごいことになっているみたいだ。絶対にファンなどには作ることができない、オリジナルにしか作ることができない内容になっているみたいである。それを聞いたら1日でも早く観てみたと思うのは当然だろう。リターンを観ることができたら、ツイン・ピークスの書籍も完結編ということで読むことができるようになるので、早く観てみたい。
以前言っていたブルーレイも結局購入したのだが、そのBOXもかなり凝っていて、なかなかのできなのである。大阪の実家ではブルーレイも観ることができるので、帰省したときに観てみたい。この作品は本当に謎ばかりで、ひたすら考えなければならない。でもその“謎”が心地よいというのか気持ちいいというのかそんな感じなのだ。もしかしたらその謎がリターンで明かされるかもしれない。それを思ったら居ても立っても居られないのである。もう少し辛抱したい。
お疲れ様です。
返信削除『ツイン・ピークス』ですが、例のシーズン1 Vol.1は結局3回くらい見てやっと登場人物とその関係性が何となく分かってきた、という段階です。マッドマックスやキングスマン、スタローンシリーズなら、明らかに主人公はこの人で仲間はこの人とこの人、というように非常に分かりやすい構図だったと思いますが、ツイン・ピークスは物語の性質上、登場人物がやたら多いですよね。まずはこれらをきちんと理解してから進むのが筋と思いますが、私は分割しているせいもあって普段はメモを取りながら観ている始末です。
アメリカの高校が舞台の一つですが、部活のサボりはともかく、フツーの高校性が夜間バーに出入りしていきなり乱闘騒ぎを起こしたり、高校生のロッカーからハイヒールが出てきたり、まるで駅のロッカーのように高校生が貸金庫を使用していたり、シートベルトもせず飲酒運転をしていたり、高校生に対する取り調べで“コカインやるか”と質問していたりと、冒頭から文化の違いを感じました。
こちらの地元でそんな高校性がいたら大変な騒ぎです。速攻で警察沙汰です。
まぁでもこれは映画なので…(笑)
一方で、日本語だったらそんな表現はまずしないなと思うところもありました。
こういう表現に触れられるのが海外の映画やドラマを観る楽しみの一部でもあると私は思います。いわば、映画においてawesome mix Vol.2を探すようなものですね。
少し例を挙げると、
映画の冒頭、クーパー捜査官が運転しながら“ダイアン”に話しかける形式で記録をとる場面で、「的中率40%の仕事で給料がもらえるならいい仕事だ」というところ。
壁から落ちた大きな鹿?の頭のはく製が、応接室のテーブルの上に無造作においてあるところ。
“ちょっと変わった人“を表現するのに、音のしないカーテンレールにこだわって何度も開け閉めしているところや、丸太を抱えているところ。
ホテルのグレープフルーツジュースが搾りたてかどうか重要視するところ。
天気予報が外れても、その予報をしている人の給料について考えたことなどありませんし、
日本では企業の応接室にあんなサイズのはく製なんて普通ありませんね。大企業の社長室でもなければ…
日本でも高級ホテルならもしかしたら濃縮還元の業務用ジュースではなく厨房で毎朝果肉からジュースを絞っているのかもしれませんが、地方のその辺の普通のホテルならまず間違いなく業務用でしょう。搾りたてかどうかなんて、期待したことも気にしたこともなかったですね。
登場人物のセリフでは、
“冷たいことフリーザーのごとし”
“行ったものは帰ってくる”
“月のない真夜中のようなブラックで”
“沈黙はいかようにも受け取られる。言葉が少ないほど多くが耳に入る”
“口を閉じれば耳が澄む”
“この混沌の中で己の道を見極めよ”
というセリフ。
なかなか興味深い、印象に残るセリフです。
そうですよねー、行ったからには帰ってこないと(笑)
こういった、普段思いもしない表現に触れられると、とても新鮮な感じがしていいですよね。
よく、外国語を学ぶのはその国の文化を学ぶことでもあるとか言いますが、まさにそんな感じです。他の国では物事をこういう方向からとらえるんだな、ということが分かります。
「ドラマを観ていて、謎に思ったことを自分なりに考えて答えを出すことが出たのであればそれはすべて正解」との返信をいただきました。
現時点では私はVol.1しか知らないのですが、これを観て思った“謎”は、埋めたはずのハートの片割れを持ち去った革の手袋をはめた人物が実はジャコビー先生だったという場面です。
ドナとジェームズはバイクを飛ばしてあの場所に行ったので、クーパー捜査官たちも尾行を途中であきらめていましたよね。埋めた現場でも、あの二人は決して大声で会話をしていたわけでもなく、ろくに街灯もない真っ暗な森の中でした。
彼らが埋めたハートの片割れを真っ暗な森の土から掘り当てるには、まず彼らの会話をかなりの至近距離で聞く必要があると思いますし、それ以前にクーパー捜査官たちですら尾行できなかった二人をジャコビー先生も何らかの方法で尾行する必要があります。ローラが事件前にジャコビー先生にハートについて何か言っていたという可能性も考えられなくはないのですが、それを差し引いて考えてもここは一体どういうことなのかなーと思ってしまいます。
Vol.2以降で真相がわかるのかもしれませんが。
今のところはそんな感じです。
Abbyさん、コメントありがとうございます。
削除すみません、またまた返信が遅くなってしまいました。
ここ最近なぜか忙しく、連勤が続いておりました。
もう3月で早いものですね。
少しだけですが、暖かくなってきたような気がします。
花粉ももう飛んでいるみたいですね。
私は花粉症ではありませんが。
このまま暖かくなるのはうれしいのですが、ときの流れが早いのを感じてしまうのでヤダなーとも思ってしまいます。
そして春という独特の空気感も好きではないんですね。
新年度ということで、何かの始まりの時期であり、世間が騒がしい雰囲気がするので、私はその雰囲気が好きではありません。
すみません、どうでもいい話をしてしまいました。
『ツイン・ピークス』をご覧いただきたい、ありがとうございます。
私も一回観ただけではほとんど理解できませんでしたね。
とりあえずそれでも話を進めていき、だんだんその関係性などが理解できてきました。
それでもう一度改めて観直したという感じです。
それでもまだまだ理解できていない、落とし込めていないところがたくさんあるんですけどね(笑)。
高校が舞台ですが、どこまでが本当かどうかは実際のところわかりませんが、隠れてコカインやっているとか、そのレベルなら普通にあると思いますね。
近年アメリカの多くの州でマリファナが合法化されていますし、ドラッグの文化は進んでいると思います。
表現の仕方ですが、これは日本とは大きく違っていますね。
向こうに行けば日本では絶対に聞くことができない、見ることができない表現が山ほどあります。
それは私も何度も目にしました。
ニューヨークでアイリッシュのパレードをしていたのですが、パレードで道を横切ることができなかったのですが、黒人女性が警察官に向かって、「私は向こう側に行きたいからどいてくれ!」と。そしたら警察官が今パレードしているから、しばらく無理だと。そんなやり取りがしばらく続いて、警察官が「文句なら市長に言ってくれ」と。そしたらその黒人女性が「神があなたを許さないわ」と。
ものすごいことばですね。
絶対日本では聞けないです。
その他にも地下鉄の駅の構内ではホームレスが小銭をジャラジャラ鳴らしながら歌を歌っていて、上手いだろ?小銭をいれてくれ!と言っていたり、地下鉄車内で知らない人同士がサックスで共演?勝負?していたり、地下鉄にギリギリセーフで駆け込んだ人が、中にいた人と「ギリギリだったな」とか言いながらハイタッチしていたりと映画の1シーンが当たり前かのように転がっています。
こういうのは日本では見れないですね。
『ツイン・ピークス』の世界ではもちろんドラマということで少し大袈裟な表現をしているところもあると思いますし、クーパー捜査官はある意味少し“変わってる”し、すごく頭がいいので、普通の人が言わない言い方であったり、表現をしているのではないかと思います。
でも、“ダイアン”に語りかけるシーンはどれもめちゃくちゃカッコいいです。
ちなみに“ダイアン”ですが、あれほテープレコーダーの名前ではなく、“ダイアン”は実在します。
そして“ダイアン”は続編の『リターン』で登場するみたいです。
早く観たい!!(笑)
ドラマをご覧になられていて、いろいろわからない、わかりにくい、意味不明なところがわんさかあると思いますが、そのまま話を進めていった方がいいかもしれません。
ジャコビー先生の話も何話目かは忘れてしまいましたが、ジャコビー先生の“謎”も解明されていきます。
登場人物みんな“何か”があるので、全員悪者に見えてしまいますね。
そして話を進めていくと次から次へといろんな“謎”が出てきます。
そしてこの『ツイン・ピークス』を象徴する“謎”があります。
これは私も今のところわかりません。
リンチ監督もわかりません(笑)。
それがこのドラマに取り憑かれる所以だと思います。
でも意味がわからない、理解できない、だからこそ心地よく感じる、気持ちがいいと思えるのはこのことかもしれません。
全体像を掴んでから細かな“謎”に焦点を当てて考えていくのがいいかもしれませんね。
いろんな事象がいろんなところで同時進行しているので、なかなか整理するのは難しいですが、“ありきたり”な、“毒にも薬にもならない”ものよりも、この『ツイン・ピークス』というカルト的なドラマ、映画の方が絶対に良いと思います。
“FIRE WALK WITH ME”