日々の生活の中で、感じたこと、考えたこと、思ったことをテキトーにくだらない感じで書いているブログである。ブログタイトルは映画『キングスマン』の1シーンからパクって今までのタイトルと合わせたものである。 コメントを投稿していただいた方の返答はそのコメントの下に書かせていただいております。返答はコメントのところをご覧下さい。
2015年11月3日火曜日
太陽を引きずり出す
一曲目はどの曲になるのだろうか。桜島では、一言掛け声があった後に“勇気の花”でスタート。さあ今回はどうだろうか。バンドメンバーも位置について、音が出るかの確認をしている。長渕がメンバーに、いけるか?と指をさしながら確認をとっている。そして、「ウォオオ!ジャパーン!!!」と多くの者が一曲目に求めていたであろう“JAPAN”が始まり、会場の拳と国旗が一気に突き上がった。私は感動して興奮して自分の中にいる感情が体から出ていきそうになり、前に倒れそうになった(笑)。会場のボルテージも一気に最高潮に。野外ということもあって音の良し悪し、反響が心配であったが、そんなものは全く心配することはなかった。ド迫力の音量、そして尚且つ繊細に聞こえる音の良さ、今までに参加したどのライブよりも一番の音を出していた。
今回は4部構成で成り立っていた。途中休憩をはさみながら結果的には次の日の朝6時30分まで。休憩時間にはトイレに行ったり、ご飯を食べたり、睡眠をとったりした。心配だったトイレだが、予想よりも並ばずに済ませることができた。とはいっても、この休憩時間に万単位の人間が大移動するので、めちゃくちゃせわしなかったが。自分のブロックに戻ったが、自分がどこに座っていたのかが全然分からなくなってしまった。見つけても人が多いせいでなかなか自分の場所までたどり着くことができなかった。一度外に出てしまうと二度々戻ってこれなさそうな勢いだった。
時折ほんの少しだが雨が降ってきたりと、朝日を観ることができるのだろうか心配だった。夜中は半袖では寒いくらいで長袖を着ての参加であった。第2部、第3部が終了し、第4部のスタート。会場が少しずつ明るくなってきた。時間は4時45分。最後のステージである。我々ファンも疲労困憊だったが、最後の力を振り絞って拳を上げる。そして、今日この日のために創った唄“富士の国”が始まった。そしたらさっきまで曇っていた空が風に流されてステージ後ろに富士が見えてきたではないか。そしたら長渕剛は「朝日を引きずりだすぞーみんなで!!」と会場を鼓舞する。剛が歌い始めた。
“国旗が生まれた日本の頂(てっぺん)に陽よ昇れ!
霊峰富士の国の頂に俺たちは生まれてきたんだ。
国旗がたなびく日本の頂に陽よ昇れ!
霊峰富士の国の頂に俺たちは生まれてきたんだ。”
私も一緒に唄い始めたが、急に涙がこみ上げてきて涙が溢れ出した。何の涙かはわからない。しかし、今唄っているものが、今目の前で起きようとしているのだ。もう涙が出るというより、ただただ泣いている私がいた。本気で。
「太陽引きずり出すぞー!!」と剛は何度も何度も呼びかけた。我々は必死にそれに応える。冷静になって、もしくは傍から見てみれば「寝てても太陽は昇ってくるし」とついつい思ってしまう。だがしかし、そうじゃないんだ。そういうことではないのだ。一つの目的、目標に向かって10万人が一つになって応えようとしているのだ。あの日、あのとき、確かに私たちは力を合わせて太陽を引きずり出した。今まで生きてきてそんな日は一日たりともなかったが、あの日だけは確かに太陽をこの手で引きずり出したんだ。
こんなにムキになって、本気になって、声を出して、拳を上げて、泣いて、叫んだのはいつ以来であろうか。いつからかムキになること、本気になることが恥ずかしく見られるようになった。人と人との接し方に距離が出てくるようになった。違和感を感じていてもそれが普通になってきた。そういう人たちに冷たい目線を送るようになった。そういう時代だといわれれば仕方がない。だがしかし、そんな時代の中で私たちは“本物”を探しているんだ。本物はどこにあるんだ。本物の声はどこにあるんだ。混沌としたこの異常な世の中で、私たちは確かな答えを欲しがっているんだと思う。その答えに続く、明日へ続く道の一歩を長渕剛は私たちに与えてくれたと思っている。「俺たちをしあわせにしてくれ!俺たちみんなをしあわせにしてくれ!争いのない国にしてくれ!!」、彼はそう叫び続けた。私はこの瞬間に立ち合えたことに心から感謝している。これほど感動する瞬間はもう二度とないくらいだ。本当に長渕剛はすごい人である。あいつは本当にすごいヤツだ。
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